解離性同一性障害の方への対応

解離性同一性障害とは

 解離性同一性障害とは、世間的には多重人格と言われているものです。心が解離してしまい、人格的同一性が失われる病気です。誰もが持っている人格的多面性とは全く別のもので、交代人格それぞれが別個の記憶を持っているものです。強い精神的ショックが原因となり、そのショックから心と身体を守るために別人格が作り出される病気です。
 現象面のみを取り上げられて映画や小説の題材になることも多いのですが、実際は発症の原因からくるPTSDで苦しみ、別人格の行った行為に対する記憶がないことから嘘つきよわばりされたり、演技をしていると非難されたりして、辛い思いをしている人が多い地味な病気のようです。少女・女性に多い病気のようです。
 本来の(オリジナル)人格を基本人格といい、ある時期において大部分の時間にわたって肉体を管理・支配している人格を主人格といいます。基本人格が危険なものである場合(例えば基本人格が自殺を図るものである場合)、基本人格は眠らされ、主人格が基本人格の名前を名乗って活動している場合もあります。一つの肉体に宿る複数の人格それぞれを交代人格といいます。
 交代人格のそれぞれは別人格の記憶がないことが多いのですが、ある人格の行為を主人格や保護的人格が見守っている場合もあり、その場合は別人格の記憶(の一部)があります。また、治療の過程で、人格間の連絡が付くようになり、それぞれの人格の記憶を他の人格に伝えることができるようになることもあります。
 治療として、かつては人格統合が目指されてきました。しかし、病気の原因を考えると、交代人格も必要だから存在しているともいえ、この立場から、人格統合を行わず、交代人格の共生を目指す治療方針もあります。
 解離性同一性障害の場合、交代人格のそれぞれで表情・口調・筆跡・嗜好が変わることはよく知られていますが、それだけでなく、能力や体質(アレルギーや頭皮の性質)も変わることがあります。また、女性に男性の人格が現れることもあります。体質の変化や、交代人格として異性の人格の存在は、ロングヘアマガジンへの参加に一定の配慮が必要な事柄になります。

解離性同一性障害の方への対応

  1. 基本人格・主人格がロングヘア女性やロングヘアが好きな人である場合はメンバーになれます。その場合、他の人格に、基本人格・主人格はロングヘアが好きであり、ロングヘアマガジンに参加する(している)ことの理解を貰っておいていただけるようお願いします。交代人格相互の連絡がない方の場合は対応しかねる場合があります。
  2. 男性で、交代人格の中に女性人格がある場合、その女性人格で参加申し込みを行うことはできません。肉体的に男性であっても女性としてメンバーになれるのは、性同一性障害の方です。
  3. windに対して、解離性同一性障害であると申告する義務はありません。ただし、アンケートで人格ごとに回答したい場合などは申告をお願いします。申告があった場合、病気のことについてお尋ねすることがあります。
  4. アンケートでアレルギーや頭皮の性質などが関連する設問があり、人格によって頭皮の性質やアレルギーが変わる場合は、交代人格それぞれが回答していただいてかまいません。アンケートの趣旨からすれば、頭皮の性質などが違えば別人とみなすべきですから。ただしその場合、回答者欄に「名前(人格A:アレルギーあり)」「名前(人格B:アレルギーなし)」のように人格の区別が付くよう記入してください。「名前」はロングヘアマガジン登録名を記入してください。「人格A・B」の部分は、交代人格の名前を書いてもいいですし、書かなくても構いません。
  5. アンケートへの交代人格ごとの回答は、メンバーにのみ認めます。解離性同一性障害でもメンバーではない方は、人格ごとの回答はできません。
  6. 女性で、交代人格の中に男性人格があり、その男性人格がロングヘア女性が好きである場合は、男性人格としてアンケートに回答していただいて構いません。ただしその場合、回答者欄に、「名前(男性人格)」と記入してください。「名前」はロングヘアマガジン登録名を記入してください。
  7. 交代人格それぞれでアンケートに回答を行う場合、回答者欄にロングヘアマガジン登録名の記入がないと、IPアドレスの重複から、同一人物の複数回答として無効とすることがあります。
  8. 交代人格の中にロングヘアを嫌う人格がある場合、その人格はアンケート回答や書き込みをしないで下さい。回答・書き込みがあっても、削除します。
  9. 人格統合を目指している人の場合、交代人格それぞれでアンケートへの回答等を行うことが治療上問題があるかもしれません。その場合、人格ごとのアンケートへの回答等は自己責任で行ってください。
  10. windは専門家ではありませんので、万一windの対応によって病気が悪化したとしても責任は負えません。このページに書いてある対応の方針に不安がある場合、参加やアンケート回答は控えるほうが無難かもしれません。

参考

解離性障害と生きる  倉橋さんのサイト
HOME SICK 解離性同一性障害の話  光さんのサイト
Underground 人格統合の道を選択されたアングラさんのサイト
赤城高原ホスピタル 精神科医による解説・症例


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