記事タイトル:たんぱく質過剰摂取は髪に悪影響 |
「たんぱく質不足は髪に良くないから積極的に摂ろう」 とこれまでずっと思っていたのですが、本でこんなことが書かれていたので ちょっと気になりました。 _『必要なたんぱく質も摂りすぎれば逆効果』 髪の成分は、含硫アミノ酸という硫黄をたくさん含んだ たんぱく質です。美しい髪のためには、このたんぱく質が かかせません。しかし、たんぱく質を摂りすぎると 腎臓に負担をかけ、髪のためには逆効果です。腎臓は 血液を浄化する働きをしているため、働きがにぶると 髪にまで悪影響を与えるからです。 たんぱく質を多く含むのは、卵黄、牛乳、大豆、肉、魚介類 ですが、食べ過ぎに注意して、ビタミン類やミネラル類と 一緒に摂るようにしてください。〈食事療法事典 新星出版社 1998年初版より〉 この本だけでは心もとないので、 栄養学の教科書〈応用栄養学 第一出版 2003年初版〉にも載っているか 調べてみました。すると、 「たんぱく質や必須アミノ酸の不足は明らかな欠乏症状を起こし 健康を阻害する。しかし高たんぱく質摂取も、腎疾患、骨粗しょう症、 がんなどの発症を促進する可能性があり、健康にとって好ましいものではない」 とありました。ちなみに日本人女性が一日に必要なたんぱく質の摂取量は 15~17歳が65グラム、18歳以上は55グラムです。妊婦は65グラム、授乳婦は75グラム 必要です。一回の食事で20g前後を目安にするといいようです。 例えば和食だと、 ご飯1杯(約130g)、魚一切れ(約80g)、豆腐4分の1丁(約75g)、 洋食だと、 食パン六枚切り1枚、卵1個、牛乳コップ1杯で 20gのたんぱく質を摂ることができます。 たんぱく質はいろいろな食品に含まれているので、 あえて肉や魚を多めに取らなくてもいいようです。 日本人女性のたんぱく質摂取量は平均75g以上なので普通の食生活を送っていれば 不足することはまずないでしょう。 長くなってしまいましたが、高たんぱく質に偏った食事には気をつけたいと思います。[2004/03/24 16:08:52]
どんな栄養素でも「過ぎたるは及ばざるが如し」ですね。 米は栄養素としては炭水化物と思われがちですが、実際にはたんぱく質を たくさん含んでいて、日本人は必要なたんぱく質のかなりを米から摂取して いるということです。(米は完全栄養食品に近い穀類ということです。) 上のURLで紹介しているページによると、たんぱく質に関しては米の栄養価は 大豆のそれと同じくらい、ということです。欧米人が肉をたくさん食べるのに 対し、伝統的な和食は野菜をたくさん食べるけど蛋白源があまり多くない (ように見える)のは、米からたくさん植物性たんぱく質を摂っているから かもしれません。 あんどうこずえさん、一度メールをいただけませんか?
[2004/03/24 23:53:22]