「月と貴女に花束を」(志村一矢)

2001/05/06  Mrookie(メール投稿)

「月と貴女に花束を」 志村一矢著 電撃文庫 メディアワークス 挿絵:椎名優 現在4巻

・あらすじ:
狼男である主人公月森冬馬と許嫁であり、冬馬と同じ人狼――ホワイトウルフである――柚本深雪が、冬馬を狙う敵と闘い傷つきながらもお互いの絆を深めてゆく。

・主な登場人物
 月森冬馬(20):人狼族で最強の黄金狼ラグナウルフ。しかしその能力を制御できないため、かつてその手で母親を殺めた過去をもつ。その過去も許嫁である深雪に翻弄されながらもしだいに癒されてゆく。
 掛け気味に現れた深雪に戸惑い翻弄されながらも次第に惹かれるようになる。
 闘いの中で変身能力を失うが、禁断の指輪を使うことにより再び変身できるようになるが……
 柚本深雪(22):冷気と治癒能力を持つホワイトウルフ。冬馬にたいし一途で情熱的なところも見せるが、天然のマイペースでしばし冬馬を翻弄する。料理上手。

・コメント:
 椎名優さんの絵柄に惹かれついつい買ってしまった小説です。おそらくそれは私だけではないと思います(笑)。次第に文章自体も好きになりましたが。
 この小説に登場する柚本深雪は栗色の髪を腰のあたりまでしています。その髪が彼女の性格を表したかのようにさらりとしてとても魅力的です。

・情景
――長い栗色の髪も、清潔感のある綺麗な髪だ。染めたり脱色したものではなく、天然のようだ。(月と貴女に花束を P26より)
――深雪の絹のような髪が、朝日にキラキラと輝いている。その髪に触れたくて、冬馬が手を差し伸べると、(月と貴女に花束を P263より)


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