「エンゼルへのセレナーデ」

[2004/09/12]小説「エンゼルへのセレナーデ」(花山院光著)  花山院光(かざんいんひかる)(メール投稿)

 僕は、この四月に小説『エンゼルへのセレナーデ』文芸社を出版いたしました。
 ここに出てくる美華の描写は、下記の文です。

「三条美華のカメオに彫られたような美しい卵形の顔は、愛らしく上品で清らかで優しさが感じられた。また、その表情には純粋な魂と秘められた勇気と個性のひらめきが感じられた。また、顔から今は死語になっている「乙女心」が感じられた。顔の中で最も人を引き付けるのは、その大きな目で、澄んだ宝石のように美しく輝き清らかな光を放っていた。そして、たいそう長い黒い睫毛に縁取られていた。眉毛はきれいなアーチ型を描き、上品な鼻は鼻筋が通り、唇は赤くイチゴか花の蕾を想わせるようであった。そして、屈託のない笑顔のとき見せる歯は白く、きれいに並んでいた。また、肌は白かったが、健康的であった。
 背丈は百六十センチ余りで、すらりとして、若い娘らしい美しい丸みを帯びていた。碧の黒髪とも烏の濡れ羽色とも表現しうる艶やかで豊かな美しい黒髪は、背中に流れるように垂らし腰の辺りで毛先を切り揃え、両耳の辺りの髪を二本の三つ編みにして背中で茶色のリボンで一つに結んでいた。そして、母が娘時代に付けていたエメラルドを一列に並べたバレッタ形式の髪飾りを付けていた。これが、三条美華の定番のヘアスタイルであった。
 その手は、すんなり伸びた先細の指とピンク色の爪を持ち、柔らかそうであった。そして、髪飾りとペアのファッション・リングをはめていた。 
 この日の彼女は、濃い緑色の長いリボンを付けた帽子を被り、初夏らしく明るい草色地に小さな花をちりばめた長いワンピースを着ていた。首には、細い十八金のネックレスを掛けていた。
 女性の美しさを二種類に分類するとしたら、その一つは、男性を本能的に引き付ける媚態的な精神の裏付けの無いタイプと、もう一つは、心の美しさや魂の深みが自然に外に現われているタイプの二つに分類できる。彼女の美しさは、もちろん後者であった。
 彼女の醸し出す雰囲気を端的に表現するとしたら、いかにも「エレガントなお嬢様風女子学生」ということになるが、何か特別高価なブランド物を身につけているわけではなかったが、彼女全体の仕草や表情・風情に上品さが現れていた。また、彼女独自のファッション哲学のようなものが感じられた。」

 なかなかの美少女でしょう。また、登場している女の人はすべてロングヘアです。


あとがき

 愛を信じますか?

 人間には、特に若い人には、夢と理想と真実を求める気持が必要だと思います。
 そして、エンゼルのような本当の上品さ『相手によって変わることのない親切や思いやり、優しさと、それを何のためらいもなく実行する勇気と世の中の美しいものに素直に感動する美しい心情』を身につけて欲しいと思います。
 『人間は誰でも、一生に一度有るか無いかの永遠に続く本当の恋愛をする必要があると思います。さもないと、人はこの世に生まれた意味や真の生きる喜びを知らないままで、終わってしまうような気がします』とも考えています。
 どんなに時代が変わろうとも人間性が変わらない限り、青春の情熱も変わらないと思います。
 僕は、青春の情熱を込めて、この小説を書きました。

 愛を信じますか?

 

花山院 光

 四百字原稿用紙330枚を費やして書いた小説ですが、執筆の意図は長くなるのでここでは書きませんが、要するに言いたかったのはこの「あとがき」です。
 また、現代日本の「愛」や「真実」「理想」が真剣に語られることの少ない現状に対するアンチテーゼです。

 あなたは、愛を信じますか?

(2004/11/17 「あとがき」投稿)


 どうぞ、お気を召した方はお読み下さい。*ただ、無名の新人の小説ですので、店頭で見かける確率は低いと思います。店頭にない場合は、注文してください。大型店なら10日程で入荷します。

 インターネット書店でも購入可能です。

 


Long Hair Magazine