'2000 Summer 欧州3カ国紀行
パリ〜ローマ〜ジュネーブ
前書き
海外旅行は2度目である。1度目は今年の夏のシンガポール旅行。海外旅行の入り口としては適切だった。私は常々ヨーロッパには行きたいと思っていた。この計画を立て始めたのは、2000年9月下旬。年末のチケットはこの時期から予約しないとすぐに満席になってしまう。訪問都市選択の際、パリとローマははずせないと考えた。当初は2都市でも構わないと持っていたが、幸運にもジュネーブにもいけることが後に発覚。結果的に3都市訪問の旅となった。冬のヨーロッパは寒さ対策が重要と言う。コート類も一部新調し、最低限の外貨も準備した。さあ出発である。
行程1日目 12月23日 (SAT) 晴れ
新東京国際空港〜(JAL405便)〜パリ
欧州旅行への出発。もちろん成田空港だ。窓側の席を希望すると運良く取ることが出来た。成田空港を定刻に出発。方角はどうやら新潟方面を向いているようだ。南アルプスや佐渡島が見えた。ロシア大陸に差しかかると、厚い雪に覆われた大地が現れた。壮大である。しかし、無論人家は全く見られなかった。欧州方面へは北経由であるので、飛行機の外は常に昼間である。機内食は2度出てきた。和食と洋食が一度つつ。12時間の長時間フライトであった。座席の前には1人1台液晶モニターが設置されており、映画、TV、オーディオ、ゲーム等を楽しめる機能が付いていた。結局のところ半分位を睡眠時間に当てた。この日の朝早朝出発だったこともある。定刻より30分前にパリ着。現地時間で午後3時。まだ1日は終わっていない。まずは予約済みのホテルへ向かう。パリ市郊外のビジネス風のホテルであった。25日にユーロスターに乗ってロンドンに行きたいと思っていたので、パリ北駅にチケットの予約をとりに行くことにした。ユーロスターは全席指定である。日本で予約も可能だったが手数料が5000円と言われたので現地調達に掛けることにしていた。駅へはタクシーで向かう。約60フラン。千円前後であった。距離からすると日本よりは格段に安い。パリ北駅に着き、チッケト売り場を探す。ユーロスター用のフロアでチケットの予約状況を示す張り紙を発見。しかし、25日の欄は網掛けが掛かっている。他の日は予約状況を示す○×が書いてあるのに。係員に聞くと、25日は列車の設定がないという。ショック。確かにクリスマスとはいえ。まあ仕方ない。ここは潔くあきらめた。今後まだ乗るチャンスはある。駅構内を観察すると日本との相違点がいくつか見えてくる。まず、改札が無い。ホームと切符売り場は同フロアでつながっている。切符の検察は車内でのみ行うのだ。また、路線図の表示が無い。日本のように料金入りの路線図が存在しないのである。これは事前に本などで路線を調べておく必要がありそうだ。駅周辺は繁華街であったので少々散策してみる。夕食が済んでいないので何か食料を調達しよう。こちらはパン食が中心である。フランスパンにハムやソーセージなどをサンドしたパンをいたるところで売っている。とりあえず買ってみよう。小さな喫茶店風の店で購入。店主は陽気な人だった。英語で全然OK。近くに「LEADER PRICE」と大きく書かれたスーパーマーケットを発見したので立ち寄ることにした。どちらにしろ外国ではミネラルウォーターは必須である。ここも売っているものはパン中心。パン、パンケーキ、ビスケット、コーンフレーク等である。菓子パン風のパンとミックスジュースを購入。値段は確かに安かった。ホテルへは再びタクシーで。初日だからちょっとリッチに?しかし帰りは100フラン強。なぜだ同じ距離のはずなのに?理由は時間帯による特別料金だった。それにしてもタクシドライバーの運転の荒さは半端じゃない。乗っていて正直怖かった。行き、帰り共にだから大半のタクシーはこうであるのだろう。明日から移動は地下鉄メインだな。時差ぼけは多少あるが、午後11時過ぎ就寝。 (パリ泊)
行程1日目 12月24日 (SUN) 晴れ
パリ市内観光
この日はパリ市内観光に出かけた。朝ホテルを出発しまず向かったのがオペラ座。外見だけだったがその雄大さに感心する。そして向かったのがエッフェル塔。パリで一番有名な景色であろうか?朝靄の中だったが、綺麗なシルエットが浮かび上がっていた。パリの町並みは景観を意識して、ほとんどの建物が同じ高さのビルとなっている。1階が商店等、2階より上が住宅といった具合だ。この習慣は昔から変わっておらず、最近の超高層ビルはパリからは少し外れたところに位置している。エッフェル塔は建設当時この高さと言う面で大きな問題になった。「あのような建物は景観を害する」と言う意見が根強かったということである。その結果、当初は期限付きの建造物であったという。しかし、解体のときになって設計者が猛反発したたため、結局現在もその姿を残している。ご存知の通り、東京タワーが建設されるまで、世界最高の高さを誇っていた。エッフェル塔のあと、シテ島に行った。ノートルダム寺院に入場したが、クリスマスイブということもあり、大規模なミサが行われていた。幻想的な雰囲気であった。昼食はせっかくなのでフランス料理の定番エスカルゴに店に入ってみた。正直、あまり美味しいものとはいえなかった。思っていたほどではなかったが。その後、スーパーでミネラルウォ−ターを購入したが、間違えてガス入りを購入してしまった。いわゆる炭酸水である。現地の人はこれを結構好むという。今後注意しなくては。午後はパリを離れ、ベルサイユ宮殿に行った。まず、「広い」そして建物が「デカイ」さらに、すべてが「豪華」。ルイ14世は相当な豪遊者である。全部見て回るのに3時間近くは要しただろうか。すべての部屋には壁画が書かれ、寝室も豪勢な造り。漫画、「ベルサイユのバラ」でマリーアントアネットはちょっとした有名人である。王様の生活を目の当たりにしたという実感だった。夕食はフランス料理のフルコースを食べた。前菜−メイン−デザートと続く。飲み物はもちろんワイン。こちらでは、ミネラルウォーターとワインの値段が同一というパターンが多い。もちろん頼むワインの銘柄にもよる。料理の味付けはいわゆるフレンチドレッシング調である。この日のメインは魚料理だった。デザートはちょっと甘すぎるかなと言うくらいの味付け。時差ぼけが抜けないのか、夜の早い時間帯で未だ睡魔に襲われる。今日も早めに就寝。 (パリ泊)
行程1日目 12月25日 (MON) 晴れ
パリ〜(ローマ
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