巨人軍のFA補強について
日本シリーズが終了して早2週間。プロ野球の世界ではストーブリーグの火がともり始めた。まずこの時期に注目されるのはFA宣言をした選手の動向。特に今年は、日本一のダイエーのエース工藤や、大魔人こと横浜の佐々木、広島の江藤、オリックス星野など、大物選手の宣言が相次ぎ注目を集める結果となった。FAといえば巨人と言われるほど、わが巨人軍はFA補強に積極的である。豊富な資金力、常に優勝を義務付けられる球団環境などの要因のためであろうか。だが、冷静に考えてみたい。そもそも、FA宣言した選手で実質成功したという選手が過去どれだけいるであろうか?見解には個人差があるであろうが、私の記憶では、横浜駒田(皮肉にも元巨人)、工藤(元西武)、さらに1歩譲って巨人が過去獲得した落合(元中日)位ではないだろうか。巨人が過去獲得したFA選手でも、結局のところ自らの墓場となった選手ばかりである。これにも懲りず、巨人は今年も工藤、江藤の両選手の獲得に乗り出すそうである。"完成物主義"の巨人らしい行動だが、はたして戦力になるのか?結論から言って、工藤は○、江藤は×であろう。巨人の左腕不足はここ数年深刻。今年においてはなんと左腕先発陣による勝ち星ゼロ。宮本(現解説者)以来まともな左腕が出現していない。工藤は36歳という年齢は大きなネックだが、ある程度計算できる。ハート面でもチームに良い影響があるであろう。さらに、城島を育てたように、深刻な捕手不足に悩む巨人で、捕手育成を期待する声もある。だが、これはあくまで戦力的な分析であって、契約となると話は別である。あの熱狂的な福岡のファンはどう見るのか?ONの絆は?契約年数等の条件面は?巨人は4年契約を用意しているそうだが、36歳の高齢投手に複数年?そもそも工藤の目論見はその点にあるようだ。ファンとしては優勝を望んでいるのは確かだが、複雑な心境である。交渉の行方も見守るしかない。一方、江藤であるがはっきり言って2重×位の評価である。江藤を採るくらいなら、なぜ石井を出したのか?4番ファーストはこれ以上必要ない。江藤は守備もザル。お話になりません。若年齢が好評価につながっているが、彼の全盛期は終わった。目のアクシデントとともに。江藤を取るくらいなら、数年待って前田を取れ。まあ、広島の安月給、無休キャンプから逃れたい気持ちは良くわかりますが。
結論。FAではなく、秋季キャンプとドラフトで選手補強せよ。長嶋も、交渉に臨む暇があるなら、キャンプ地で若手の発掘に努めよ。
以上、私の見解を述べてみました。異論反論随時受け付け。
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