1次試験(専門)報告書

 全7問(大問)。第1・2・3・7問は地歴科共通問題、第4・5・6問は日本史の選択問題。
 共通問題は地理・世界史・日本史・(地歴科学習指導)とまんべんなく出題されている。地理〜日本史に関しては、選択問題も多く、それほど難問というわけではない。基本問題集などで取り組んでいれば、選択肢を選ぶのは難しくないだろう。ちなみに地理は世界の森林、日本林業の問題点(記述)、世界史は世界の文化遺産、世界遺産条約の意義(記述)、日本史は短文・作品などから人物を選択する問題だった。学習指導では、「地理歴史科に作業的・体験的学習を取り入れるのにどのような方法を取るか、具体的に述べよ」と言った小論文的な問題。解答欄もB5の半分ほどあった。
 日本史選択問題は完全記述式。室町時代・昭和(戦前)・用語の説明、が出題された。用語説明は生徒の質問に応える、という形で出題されたので、解答も、生徒に話しかける(教える)口調で書く必要があると思う。@御恩と奉公の関係、A戸籍と計帳の違い、B傘連判状、C地頭の荘園侵略、D戦時中の写真から当時の世相を、と幅広い時代から問われている。ちなみにいづれも(@除く)写真や資料が添付されている。100分は短いと思う。専門(特に完全記述式)対策はしっかり行っていないと、時間内で解くことはおろか、解答欄を埋めるのも難しいであろう。

 問題の詳細については、雑誌や過去問題集をご覧ください。