ヨコハマ買い出し紀行

ガソリンは入れたか? エンジンは好調か? オイルチェックしたか? よっしゃ野郎共! 今日もコンクリートジャングルを疾走だッ! 交機のヤツらァ、今日こそは目にもの言わしてやるゼッ! ギャフン言わしたるわッ! ギャ、ギャフンだって!? 古っる〜! ゲラゲラゲラ(自分でウケてる)! 行くぞ! エンジンスタート! 慣らし? 必要ねえ! 回せるだけ回せッ! ブオオン、ブオオオオオオオンンンッ! うおらああ! 行っくぜぁ〜! あ!でもちょっと待った! 今日はポケモンの日だから帰らなきゃ! じゃ、みんなまた明日ね〜。 バイバイーイ。 今日の夕飯なにかなあ、ヨダレ出ちゃうや!

……というわけでヨコハマ買い出し紀行第0話に相当するヨコハマ買い出し紀行のあらすじです。 西の岬で喫茶店を経営するアルファさんはコーヒー豆がきれたのでヨコハマまで買い出しです。 店の入り口に「木ようまで...買い出しです」という張り紙はっ付けて、あゴー!
アルファさんはスクーターに乗って先ずはガソリンスタンドを目指します。 この道中、道がなんだか荒れているし、電柱に植物巻かさってます。 ここはいったいどういう場所なのかな? …そういや僕が小さい頃壁にびっしりつた系植物がひっついている家をみんなでお化け屋敷といって騒いで、家の中覗いたりして怒られたっけ〜。 なんでえ、住んでるのは普通のおっさんじゃんかよ! しょぼ〜ん。 もう期待させんなよナ!

で、着いたガソリンスタンドもこれまた廃屋なかんじ。 あ、もしかしてガソリンスタンドなだけにハイオクなのですか? なるほどなるほどさすが芦奈野センセー、ダジャレの上手さは35話の「ココネの家ってのはココね!」で既に立証済み。 画期的すぎて今まで気付きませんでした。 いやいや奥が深い作品ですなあ。
んで、ここでレギュラーのおじさん登場。 おじさん方言爆発して曰く、アルファさんは人気者とのこと。 かわいいとのこと。 そりゃそうだよ! だってアルファさんかわいいもん! ね、年齢はどれくらいなのでしょうか。 20代半ばくらいかな? おやおや、まいったな〜僕と近いや! お似合いだね! 照れるアルファさん。 おじさんは横浜は遠いからガス代はタダでいいと言ってくれてます。 なんて良い人なのでしょう。 代わりに後でコーヒーおごってくれとのことですが、これはもうアルファさんと後で会う口実を作るための謀略にすぎません。 親切なおじさんというのは表層的なスタンスにすぎないのです。 早くもライバル出現。放課後に便所に呼び出してボコボコにしてやりましょう。

アルファさんが出発する時、おじさんはさらりと爆弾発言。
「あー、あんたロボットだって? いいねー健康そうで」
え!ロ、ロボットなんですか? アルファさんが? …やいテメエ等! テメエ等テメエ等テメエ等ッ! どうするよ。 オレ等の憧れアルファさんはロボットだったんだよ! ショックだよな? 死にそうか? え、知ってた。 そ、そうか。 オ、オレは単行本買うまで知らなかったんだよ。 だからよ〜、初めて知った時は真顔でビックリ仰天したよ。 だってよ〜、どっからどう見ても人間じゃねえか。 でもこれがヨコハマの魅力なんだよな? 作品のテーマに「人間とロボット」というのがあるのかもな。 ロボットであるアルファさんと通じて人間らしさとはなにかを問うていく…そんな物語なのかな?

先のおじさんの言葉に対してアルファさんは「(体を)とりかえます?」と聞きますがおじさんは「お互い神様がくれた体はまっとうしなきゃな」と答えます。
このじじはなんてカッコイイことぬかしやがるんでしょうか。 …そこの自分の不細工ヅラを毎日悩んでいる貴様! このじじいのセリフを噛み締めやがれ! そうだな一日100回は声に出して反芻しろ! それとズボンにアイロンくらいかけろ! 一回着た服は洗濯しろ! すこしはマシな服を買え!

…アルファさんの喫茶店カフェ・アルファのオーナーは何年か前に蒸発してしまいどこかへ行ってしまいました。 アルファさんはその放蕩オヤジオーナーの帰りを待つのですが、何時帰ってくるのか分かりません。 でもアルファさんはロボット。 時間は無限にあります。 誰ですか? 「故障するから無限じゃない」なんて言ってる人は。 あなたねえ、人の揚げ足を取るようなことに狂奔してばかりいるから今の惨めな自分がいるのよ。 口を開けば眠いだの疲れただの愚痴ばかり。 あげくの果てには毎日インターネット? つまらない人生ですなあ!
とにかく、アルファさんはいくらでもオーナーを待っていられると、自分がロボットでよかったと思っています。

はー、やっと11ページまで進んだ。のこり7ページ! 飛ばすぞう! で、途中突然道が水浸しで先へ進めません。 年々海が上がってきていて横浜も今は海の下。今の横浜は丘の上の新しい横浜なんだそうです。 ここっす、ここで分かるんですよ先輩! ヨコハマ買い出し紀行の舞台が地球温暖化で海面が上昇している近未来だってことが! 主人公がロボットで舞台が近未来? ひゃあ、ヨコハマ買い出し紀行はSFだったんですね?

ヨコハマに到着したアルファさんは豆を買った後ショッピング。 ヨコハマはゆったり時の流れる「人の街」という表現が使われています。 大都市では時として人は都市というシステムに組み込まれた部品のような一面がありますが、そうではないということでしょうか。 舞台は時代の黄昏。 でもこの世界では一つの時代の終焉だというのに実にのんびりとした感じです。 未来といえば暗いイメージしかない昨今ですが、あんがいこんな風な夕凪の時代がくるのかもしれません。

そしてアルファさんは「私は多分、この黄昏の世をずっと見ていくんだと思う。」と考えます。 これこそがヨコハマ買い出し紀行のメインテーマではないでしょうか。といったところで終わりにします。長いすっね。

ヨコハマ買い出し紀行、簡略あらすじ:
アルファさんがヨコハマにコーヒー豆買いに行く。おしまい。