6.振り返ってみて。
さて、ここまでを振り返ってみると思い出したくないようなことがたくさんあります。当然入院中体が辛かったこと(3週間ほど水ものどを通らなかったこととか)とかもそうですが、自分自身こんなに精神的に弱い人間だったのかと思えることが何度かありました。
免疫吸着の治療中に「僕は死ぬんじゃないか?」と思い、親や妻に泣きつき付き添いをせがんで無理させたりグロブリンの投与の段階で夜、無茶な行動(点滴を引っ張ったり簡易人工呼吸器を壊そうとしたり大声をあげる)をしたり無理なのに退院させろとわめいたり。。今考えるとすごく恥ずかしくなります。
あと、僕にとっては辛く絶望的な時間がありましたがこの初めての入院でやっと気づいたことがあります。それは家族の大切さです。寝る時間を惜しんで付き添いをして貰ったり無理な願いを聞いて貰ったりわがままいっぱいでしたが家族の優しさ、大切さという物をたくさん感じました。この先生きていく中で僕は家族を大切に、大事に、守っていこうと痛切に感じています。
まだリハビリ中ですがもし後遺症が残っても家族のためにがんばって生きていかなければとおもいます。

最後になりましたがもし、このページを見ていただいているギラン・バレー症候群の家族の方がいましたら1つだけ。
家族の方が愛情をもって接してあげてください。いつ直るのか、このままだめになるんじゃないかと患者は絶望感に悩まされます。治療をしても改善されないことや後遺症が残ることがある病気ですが家族の愛情は絶対的な力があると思います。僕の場合足が指しか動かなかった時がありましたが家族が夜中でも足をさすったりもんだりしてくれたおかげで早く回復したと信じています。


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