否定側尋問

1999.4.1 文責:倉島

否定: はい。これから否定側の質疑を行います。まず、深刻性に関してお尋ねしますが、無実の人が有罪とされてしまうというのは冤罪ということでよろしいでしょうか?

肯定: そうですね。

否定: わかりました。犯罪を犯したものがちゃんと罰せられるっていうことは、なぜ私たちにとって重要なんですか?

肯定: 犯罪者が罰せられるというのは、司法の基本ですから、それが守られないということは、犯罪者を野放しにするということですよね。当然、自分達の危険にもつながります。

否定: そうですね、ありがとうございました。メリットの発生過程、現状分析に関してですが、偏見があると。実際にどういう誤審があるんですかね?

肯定: 誤審、冤罪に関しては、たくさんの資料があると思います。あげましょうか?

否定: なるべく口頭で。

肯定: 世の中にある多くの誤審はですね、検察の主張を鵜呑みにしています。その、検察の主張を鵜呑みにしている原因はこのマンネリ化なのです。マンネリ化から生じる偏見なのです。

否定: じゃあ、検察の主張っていうのは間違ってるってことですか?

肯定: 間違っていることもあるのに、毎回いつも正しいと思っていることに問題があるのです。

否定: 例えば、どんなものが検察の間違った主張ですかね?

肯定: どんなものが、つまり冤罪が起こった時の検察側の主張が間違っているということです。

否定: どういうふうに間違ってるんですか?

肯定: どういうふうに間違っているか。例えば、無理やりな自白ですよね。自白したからそれでOKね、というと裁判官は検察官がそういったんだから検察が正しいと、というふうに思ってしまうわけです。

否定: それがなぜ、陪審員だと解決できるんですか?

肯定: マンネリ化しないからです、偏見をもたないからです。

否定: 偏見をもたなかったら自白調書は信用しないっていうことですか?

肯定: 信用しない・・・(時間切れ)

否定: あ。ありがとうございました。