小林 |
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ロハス |
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114 |
WBAの世界戦でベネズエラ相手ということで、ちょっと小林にきびしめにつけていたら、上の表のようにドローになってしまった。 しかし、小林の勝ちにならねばならない試合だったと思う。ポイントの上では接戦だったが、ロハスはあんなんじゃダメである。足を踏み、ローブローを打ち、頭をぶつけ……、反則が多過ぎる。小林に文句があるとすれば、少しはレフェリーに「反則だ! 」と主張すべきだったということだ(まあ、国際ジムはボクサーも、セコンドも、純然たるボクシング以外の面で「勝ち」を拾いにいく意識が薄い……。さわやかだけど)。 これが初防衛戦の難しさというものなのだろうか。小林もグリーンではないのだが、序盤からペースを乱され続けた。小林の強烈なボディーブローが試合を支配しているのは明らかなのだが、ペースに乗りきれない。あらゆる反則攻撃と、小林の打ち終わりにはかならずパンチを当ててくるロハスのしたたかさで、ポイント差も離せない。終盤は疲れてしまい、ほんと危なかった。スプリットの判定になったのは仕方ないが、これでタイトルを持って行かれたらと思うと、ぞっとする。 それと、気になったのは、試合の後半、小林が強引に出ていく際、最近見せていたうまい潜り込みではなく、パンチを受けるのを我慢しての「肉弾戦法」だったことだ。タフな小林だが、あれは危険だし、体を痛めてしまうだろう。冷静に、多少なりともリズムを持って戦えれば、もう少し体を倒しての接近が可能だったのではないか。 しかしとにかく、ちょっと前までたまらなく地味な存在だったセレス小林が、また世界戦で勝利をおさめた。めでたい。じつにめでたい。 |