パワフル本望選手のメッセージ

―移籍の動機等について―
 

 パワフル本望選手たちの移籍問題について、多くの皆様より、ご意見また激励のメールが届いています。どれも、真剣にボクシング界やボクサーのことを考えてくださっている内容で、本当に感激しています。

 また、インターネット上の他サイトでも、この問題を取り上げて議論してくださっている方々が増えているようです。これも大変ありがたいこと、有意義なことと考えています。ただ、中には、本望選手たちの意図を誤解したまま発言しておられる方も見うけられます。

 このたび、本望選手から、ご自身の立場をあらためて説明しようとするメッセージが届きました。ぜひお読みいただき、ともにお考えいただく材料にしていただきたいと思います。

 本望選手の言葉:

 「インターネットの掲示板などを見ていると、自分の移籍したい理由を誤解している人がいらっしゃるようなので、本当の理由を皆さんに知ってもらいたいと思い、ここで発言させていただきます。ファイトマネーへの不満が主な理由ではありません。自分は金が欲しいわけではないのです。ただ試合がしたかったのです。つまり定期的に試合を組んでもらえるような環境が欲しいんです。

 オサム会長は本来ジムの会長がすべき仕事であるマッチメイクをしてくれません。オサムジムではトーナメント以外ほとんど試合がありません。対戦の依頼を待つだけなのです。なので、無茶な間隔で試合させようとしたり、半年以上開いたりしました。しかも、自分の場合、洲鎌選手に勝ったから、「次はいつ試合があるかわからない」とまで言われました。そういうことの積み重ねで嫌になりました。

   練習生の時に何故やめなかったんだという御意見も読みましたが、自分は練習生の頃から会長がおかしな人だということはわかっていました。でも、西島洋介山選手のような有名ボクサーがいるジムで、まさか試合を組んでもらえないとまでは気付きませんでした。それに、トーナメントというのもありましたので、これに参加すれば試合をすることができました。でも、トーナメントで勝ったりしてだんだん上にいくと試合がないことに気づきました……。

 自分はオサム会長がどんな人だろうと構いませんでした。ただまともな試合を組んでくれさえすればよかったのです。一度、オサムジムに戻ろうと思いその気持ちを伝えたのですが、そこでルールに違反する誓約書を出されその内容を見て、このジムにはやっぱり戻れないと思いました。移籍金のことや金子の問題も含め、理不尽な要求が通ることはあってはならないと思ったので、元吉、金子両選手と共に戦おうと決めたのです。

 今ここで諦めることは簡単ですが、もし諦めたらオサムジムのやりかたを通すことになり、今後も自分達と同じようなことが繰り返されるだけだと思うので、第二、第三の自分達を作らないためにも絶対に諦めないと意志を固めました。現役時代オサムジムに対して泣き寝入りするしかなかった尾崎さんも今の自分なら力になれると言ってくださっており、とても心強い存在です。また、2ch掲示板などで、自分に代わって反論してくださっている方々にはたくさんの勇気を与えてもらい大きな支えとなっています。

 1日も早く移籍をし、試合をしたいというのが今の自分の希望であり、そこから上を目指していきたいと思います。そのためにも決して腐らずに日々トレーニングを積み重ね、いつでも試合ができる状態を維持しています。

  以上は、掲示板を見て、この問題に興味を持って下さっている方々に自分の本当の気持ちを知って頂きたかっただけであり、誤解されていることに対しての抗議ではありません。議論して下さっている皆さんに感謝しています。 これからもよろしくお願いします。 

                                     本望 信人


HOME