ホリフィールド DRAW ホリフィールド
115−113
113−116
115−115
mario's scorecard
ホリフィールド
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ルイス
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各メディアによれば、「おどろくべき判定」によって、ホリフィールドが命拾いしたことになっているらしい。僕の採点でも上の通り、2ポイント、ルイスの勝ちだ。しかし、接近したラウンドもあったし、どっちにころんでもおかしくない試合だったように思う。少なくとも、判定に何の責任もないホリフィールドに大ブーイングというのは気の毒なことだ。彼はいつものように全力で戦っただけなのに。
これはメジャー王者同士の統一戦だ。統一世界ヘビー級王者誕生が見られなかったのは残念だが、2人の王者が戦って大差なかったのだから、まあ引き分けでもいい気がする。
ただ、試合内容自体は、期待通りだったとは言えない。ホリフィールドは思ったよりもスピードがなく、パンチに切れもなかった(やっぱり巨漢の相手は苦手なんだろう)。ルイスも、前半あの程度のリードを奪っただけで、後半逃げに入ってしまうのは、「歴史に名を残す戦い」をしにきた男には見えなかった。
前半に限って言えば、ルイスは今までにないほど両方の拳を打ち出すタイミングに緊張感があったし、接近戦でもアッパー主体に打ち勝った。彼としては完璧な試合だったと言っていいだろう。7回まではワンサイドにルイスだった。けれども、「あとは流し」と決めてしまったルイスと、歯を食いしばって前進したホリフィールドのポイント差が縮小していったはずだ。
……それにしても、ルイスのノーファールカップの高さは何だ。試合前にあれをチェックしなかったレフェリー(マーカンテ・シニアじゃなかったね)もレフェリーだし、ホリフィールド陣営も手ぬかりだった(アンジェロ・ダンディーなら、がみがみ言って下げさせただろう)。
ついでに言えば、ルイスにだけレイジェス製のグローブを着けることを許したホリフィールドは、(男らしいかもしれないが)けして賢明だったとは言えまい。ボディーにほとんど打つところがないホリフィールドは顔面を打つしかなかったが、スピードがなく、ルイスの右ストレートやアッパーの威圧感を克服できなかった。
まあ、特にそれほど文句があるわけじゃあないが、究極の栄光を目指す戦い(たとえばそれは、ラリー・ホームズ−ケン・ノートン戦だ! )としては、やっぱり物足りなかった。ホリフィールドがやっぱり多少老けてしまったのだろうか。ルイスはいつもよりは大分良かったが、結局「チェス」をしてしまったようだ。
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