日独修好通商150年記念公式行事
ならびにシンポジウム開催継続のお知らせ
東北・関東大震災と二次災害の中、皆様には大変な毎日をお過ごしの事と拝察いたしております。くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。在外公館に配慮し政府省庁が公式行事の大半を延期している中ではございますが、学術芸術セクターとして出来る努力と考え、私どもは下記の国際発信記念行事とシンポジウム「アート・マネジメントの系譜学」を、予定通り2011年3月21日に挙行することと致しました。
このような状況下ではあり、在日ドイツ大使館からのご支援も当初の予定よりは大きく限定されたものにはなってしまいましたが、現在の東京においても、このような行事を最小規模に縮小してでも催行することにも“文化的活動の継続”としての些かの意義はあるものと考えた次第です。また、不幸な偶然になってしまいましたが、当日ご登壇いただきます作曲家・湯浅譲二氏は福島県郡山市のご出身、また津守滋氏はチェルノブイリの原発事故が起こった際、モスクワの日本総領事を勤めておいででした。このようなお二人をお迎えして、今後の学芸と社会の関わりについても、本質的な話合いをする機械となればと願っている次第です。電源が確保できる限りにおいて、インターネット上でストリーミング配信を行うことも予定しております。関心をお寄せいただける方々に、ご覧いただければ幸いです。(会場にお越しいただけます皆様には、停電による中断、暖房・証明の不十分、また交通の不便などあらかじめご理解いただければ大変幸いです。)
ヴォルフガング・ワーグナー氏逝去一周年記念シンポジウム
(Gedenksymposion für Wolfgang Wagner)
アート・マネージメントの系譜学
Genealogie des Kulturmanagements
期日 2011年3月21日(月) 日本時間 18時ー20時30分
会場 慶應義塾大学北館ホール (開場 17時30分)
*これに先立って、15時頃〜17時頃まで湯浅譲二氏による公開レッスンを開催します。
【ストリーミング配信】ドイツ語 http://www.ustream.tv/channel/dj150-20110321
http://www.tajimitomotaka.info/sjk/?p=50
日本語 http://www.ustream.tv/channel/dj150-20110321jp
http://www.tajimitomotaka.info/sjk/?p=57
趣旨:リヒャルト・ワーグナーの楽劇と独自の総合芸術構想は、音楽芸術の一領域であるにとどまらず、諸芸術を綜合するとともに芸術と公共生活の関係を根本的に問い直すポテンシャルを高度に内包していた。しかし、ワーグナーの死後、20世紀になるとヨーロッパは戦禍の時代となり、彼の芸術もその祝祭性とある種の政治性ゆえに重い運命を担わざるをえず、そこに本来秘められていたはずの重要な可能性の多くはいわば「封印」されることとなった。21世紀もその最初の十年を経過し、あと2年でワーグナーの生誕200周年を迎える今日、諸メディアの著しい発達と、世界的政治情勢の変化、人文系・自然科学系の諸学芸の領域横断的な成果蓄積を顧みるなら、歴史を着実に踏まえつつワーグナー芸術の存在意義と「総合芸術」の理念を他角度から議論しなおす時期が到来していると思われる。おりしも今年は、19世紀から20世紀前半を多くの点でパラレルな関係の中で経験した日本とドイツの国交が150周年を迎える。長らくバイロイトの中心人物として活躍し昨年惜しくも逝去されたヴォルフガング・ワーグナー氏の仕事を振り返りつつ、芸術と歴史、政治、そして公共社会を関連付ける仕事を広義の「アート・マネージメント」と位置づけながら、あらたな出発点を構築するための議論を深める機会を持ちたい。
*********
●プログラム
開会 − 総合進行 司会 粂川麻里生
寄せる言葉 津守 滋 (元クェート大使、元タイ大使、元ベルリン、ミュンヘンおよびモスクワ総領事)
顕彰 ヴォルフガング・ワーグナー氏に:
*顕彰主体: 東京クラング・フォールム
*********
シンポジウム
基調講演 吉田 真
「ヴォルフガング・ワーグナー、生涯と業績 Wolfgang Wagner, Leben und Wirken」
パネルトーク
湯浅譲二(作曲家)
高辻知義(東京大学名誉教授)
伊東 乾(作曲家・指揮者、東京大学准教授)
吉田 真(慶應義塾大学講師)
平田栄一朗(慶應義塾大学准教授)
司会 粂川麻里生(慶應義塾大学教授)
閉会の辞 高辻 知義
*************
主催 ワーグナー・シンポジウム実行委員会
共催 慶應義塾大学アートセンター・アーカイヴの思想研究会
慶應義塾大学SFC研究所湘南音楽音響ラボラトリー
東京大学大学院情報学環作曲=指揮・情報詩学研究室
湘南実験工房
ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム
協力 駐日ドイツ連邦共和国大使館
日本国外務省欧州局中東欧課
後援 野村財団
東京クラング・フォールム
お問い合わせ:mario@myad.jp
(粂川)