ツボと気功法(その5)

今回は「ダイエットを助けるツボ」です。やせるツボと言うと誤解される
方が多いのであえて、「ダイエットを助けるツボ」と呼ばせてもらいます。
つまり、ツボを刺激することにより新陳代謝を促したり、自律神経を
正常な状態に戻すことで身体の中の老廃物を排出し、ストレスによる
過食を抑制する効果は期待できるということです。
決して、脂肪を急激に燃焼させたり、脂肪を筋肉にかえるといった
魔法のツボは存在しないのくれぐれも誤解のないようにしてください。

ちょっと余談になりますが、「太極拳(たいきょくけん)」をご存知でしょうか?
中国を紹介するテレビ映像では早朝から広場でお年寄り達が太極拳の
型稽古をやっている様子が見られます。ですから健康体操のように見られ
がちです。しかし、太極拳は気を利用して精神を統一し、円の動きで相手を
攻撃しながら自分を守る事ができる極めて効率の良い武術です。
ここで言いたいことは、太極拳を継続的に続けている人に肥満がいないと
言うことです。ツボ押しだけではなく、気功法を用いた運動を併用することで
ダイエット効果は圧倒的に増大すると言われています。
決してジョギングやスイミングといった激しくてつらい運動をしなくても
良いのです。筆者も以前ちょっとだけ太極拳をやってことがありますが、
15分もやるとじんわりと額から汗が出てきます。

前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。

合谷(ごうこく)を押しましょう。
もう、言うまでもありませんが準備運動のようなものです。合谷を刺激して
指先に気をためてください。(なんのCMだかわすれたけど合谷を押すの
最近のTVCMでもやってました。)

湧泉(ゆうせん)と水分(すいぶん)
まず体内の余分な水分を排出させます。
足の裏の土踏まずよりちょっと指寄り中指の延長上にある湧泉(ゆうせん)を
刺激しましょう。10秒押して5秒休んで10秒押す。これを20〜30回繰り返し
ます。さらにへそから指1本分上にある名前もそのままの水分(すいぶん)を
両手の指で押し込みながらゆっくり息を吐き出し、ゆるめながら息を吸い込み
ます。これをゆっくり20〜30回繰り返します。(呼吸は腹式呼吸でね!)
(注意)水分のツボ押しは食事の直後には行わないでください。
湧泉と水分は、膀胱や腎臓といった水分代謝の機能を活性化してくれます。
また、飲みすぎなどによる「むくみ」にも効果があります。筆者がよく利用する
ツボです。


養老(ようろう)と血海(けっかい)
次に体内の余分な脂肪を排出させます。
養老(ようろう)は、手首の甲側で骨が突き出している部分のすぐ内側、
中指−薬指間の延長線上にあります。もう一方の手で手首をつかむようにして
親指をツボに当てて少し強めに刺激します。左右30秒位ずつ押し続けてください。
血海(けっかい)は「ツボと気功4」でも最後の部分で紹介しました。
ひざから腿に向かって2.5〜3センチ内側のすこしへこんだ部分です。
ツボに親指を当てて残りの4本指で腿をつかむように揉み解します。
両手で両足のツボを同時にテンポ良く1〜2分続けてください。
これらは、身体の新陳代謝を促し、老廃物の排出を促す効果があります。
結果、体内に蓄積された脂肪が外に出ることになります。

くどいようですがツボ押しはあくまでもダイエットの手助けになるだけです。
脂肪燃焼のための有酸素運動と併用し、カロリーの高い食事の摂取を
ひかえることも忘れないでください。・・・σ(^_^;) 私もかな?




耳のツボ:渇点(かってん)と飢点(きてん)
耳のツボは、結構有名です。渇点(かってん)は喉の渇きを抑え、
飢点(きてん)は食欲を抑えます。その結果、水分の摂り過ぎや過食を
防止することになります。
渇点は、耳の穴よりやや上のこめかみ寄り。ちょっとくぼんだところです。
飢点はそれより下側耳の小骨が出てる部分のすぐ横です。ここも少し
くぼんでいるのですぐわかると思います。爪楊枝のとがっていない方や
マッチ棒(最近見かけない)のようなもので1分程度脈拍と同じ感覚で
軽く刺激してください。食事の10分前位にやるとより効果的です。

耳のモデル:さくおじ♪

耳には他にもたくさんツボがありますが、
今回のテーマは「ダイエットを助けるツボ」ということなので
2つだけピックアップしました。

最後に・・・
「ツボと気功」のコーナーはなかなか更新できなくて申し訳けありませんでした。
インターネットで検索すればいくらでも専門サイトはありますが、
σ(^_^)HPでは、ツボをより厳選してかつ「気」との関連付けをして紹介しようと
思っていました。しかし、時間がないことと文章力がないことでなかなか
自分の言いたいことが表現できませんでした。
このコーナーをきっかけにツボと気功に興味を持たれた方がいらっしゃれば
幸いです。どうもありがとうございました。
このコーナーは今回で終わりです。

でも、気が向いたら続編もアップします。