ツボと気功法(その4)

今回も症状別のツボを紹介します。
が、その前にツボ刺激の効果をアップさせるための呼吸法について
お話しましょう。
その1、2の冒頭で述べたように気功法の基本は複式呼吸です。
人間を含めたすべての動物にとって呼吸はとても大切です。
食事をやめてもすぐに死ぬことはありませんが、呼吸を停止する
とすぐに死に至ります。
私たちは生まれてから死ぬまで呼吸を続けなければなりません。
もともと腹式呼吸は、みなさんが寝てる時や生まれたばかりの赤ちゃん
は自然に行っています。笑ったり、泣いたり、歌ったりするときも無意識に
複式呼吸になっているはずです。
ところが人間は、生活のなかで怒りや悩み、恐怖などストレスが
加わると浅い呼吸である胸式呼吸を行ってしまいます。時には、
無呼吸状態になってしまうこともあります。

胸式呼吸は、人間の身体じゅうにきれいな血液を送るという機能を
低下させます。結果、健康状態を悪化させることにつながります。
くどいようですが、新鮮な空気をお腹いっぱいに吸ってゆっくりはき
出すのが気功の基本です。
血液が新鮮な酸素を運ぶと身体に生命エネルギーが生まれ、
それが「気」となって放出されると考えても間違いではありません。

合谷(ごうこく)を押しましょう。
毎回、毎回同じパターンですみません。でも指先から気が出ないと
ツボ押しの効果が半減してしまうのでまず「合谷」を刺激して指先に
気をためてください。


便秘
便秘はつらいものです。お腹が痛くなったり、張ったり・・・・原因は
食生活、運動不足、ストレスなどなど・・・これも現代人病のひとつです。
特に女性の場合は、身体の構造上便秘になりやすいようです。
当然、食物繊維を多くとるのも必要ですが慢性の方や便秘薬にたより
がちのひとにはおすすめです。
腸の働きが活発になるツボ間使(かんし)をゆっくりもみほぐすように
刺激してみてください。トイレに入って便座にすわって左右交互に繰り
返します。すぐに腸の動きが活発になります。


それでも効果が出ない場合は、大巨(たいこ)というへその左右斜め
下にあるツボを併用してみてください。腸のぜん動運動を活発化します。



余談ですが、「本屋さんや図書館に行くとトイレに行きたくなる」理由は
インクの臭い説や副交感神経刺激説など色々な説がありますね。筆者は
文字の多い大量の書物には脳を刺激する一種の「ツボ」の役割をするもの
があり、それが腸の働きを活発にするもとと考えてます。ホルモン分泌を
つかさどる脳が持つ「気」は、五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)によって
変化します。

生理痛・生理不順
申し訳ありません。筆者は、この痛みはわかりませんが、ひどいひとは
ふだんの生活にも支障をきたすようですね。
まず、「女性のツボ」で有名な血海(けっかい)です。すごい名前ですが、
よく効くそうです。(はい、経験ないもので・・・)
ひざから腿に向かって2.5〜3センチ内側のすこしへこんだ部分です。
ツボに親指を当てて残りの4本指で腿をつかむように揉み解します。
両手で両足のツボを同時にテンポ良く1〜2分続けてください。

(それにしても絵が下手だね)

続きまして気海(きかい)というへその下2センチのところのツボを手のひらで
ゆっくりさするように刺激してください。上下左右そして円を描くようにマッサージ
してください。気が伝わるとお腹から腰にかけて気持ち良く感じます。

ちなみに血海は、余分な脂肪分を排泄するためダイエットにも効くと言われています。



さらに次回に続きます。