ツボと気功法(その3)

前回予告したとおり、症状別のツボを紹介しましょう。
足の裏はツボの宝庫ですが、なかなか毎日押せるものではありません。
足裏ツボ押し器具は痛いし・・・
やっぱりいつでもどこでも押せるのは「手」ですね。
考え事をしながらでもテレビを見ながらでも手のツボなら刺激することは
簡単です。
刺激・・・そうなんですまさに手のツボは刺激することで身体が反射的に
悪い部分を治してくれるんです。

まずは合谷(ごうこく)から
前回紹介した万能ツボの合谷(ごうこく)を左右の手それぞれ
10〜20回程度ゆっくり押し込んでください。
指先から温かくなり気が出てくるはずです。これが気功法による
手のツボ刺激の基本です。


肩こり
肩から背中にかけて血行が悪い状態です。同じ姿勢で長時間いたり、
運動不足でも「肩こり」になりますが、内臓やホルモン分泌、血圧の
異常でもなります。更に眼の疲れ、ストレスがたまっている場合でも
肩はこります。
さてそのツボですが、当然痛い部位を直接押すのも効果はありますが、
自分ひとりでなかなか肩のツボを押すのはたいへんです。
ちなみに肩のツボは肩井(けんせい)と言って肩を回しながら刺激
すると効果的です。
手のツボは、指の付け根をもう一方の親指と人差し指でもむように
刺激します。首の近くが痛い場合は、親指側を押し、肩甲骨付近が
痛い場合は人差し指、肩は中指から小指にかけてもみほぐしてください。

しかし、何よりも「肩こり」の根本原因を取り除くことが大切です。

頭痛
頭痛の原因は様々で血管性、筋肉性といった直接的なものから過労や
悩みなど心因性のものまで人それぞれ違っています。ツボの刺激により、
時には直接原因となっているところに作用したり、痛みを緩和したりする
ことができます。
頭痛に効くツボで有名なのは脳天の百会(ひゃくえ)と言うツボです。
ここは脳の血行を促進することで直接的に作用し、頭痛を和らげます。
百会(ひゃくえ)を2,3分押し続けた後に親指の付け根から指先にかけて
もう一方の親指の腹と人差し指の側面でもみ出すように刺激すると
より効果的です。(両手各々10回ずつ)同様に小指も刺激してみてください。
頭痛がやわらいでくるのがわかるはずです。
これらのツボ刺激を一定の時間をおいて繰り返してください。

腰痛
腰痛はその原因のほとんどが直接的な要因によるものですが、中には
腎臓、膀胱といった内臓が原因の場合もあります。
腰は1度痛めると慢性的になりやすいので厄介ですじっくり治しましょう。
まずは、腰痛のとき誰でも無意識に押してしまうツボを試してください。
命門(めいもん):背骨の中心、おへその真裏
腎兪(じんゆ):命門から指2本分左右へ移動
志室(ししつ):腎兪から指4本分左右へ移動
軽く押してみて「痛・気持ち良い」なら効いてますから続けてください。
押してみて痛いだけだったり、続けても痛みがなくならない場合は
手のツボを刺激してください。
腰腿点(ようたいてん)は手の甲にあり、人差し指と中指の付け根から
指3本分手首の方へ移動したところと小指と薬指の付け根から指3本分
手首方向へ移動したところです。もう一方の手の親指と人差し指で両方の
ツボを同時につまむように刺激してください。
内臓が原因の腰痛の場合は、掌(手のひら)側の親指の付け根から手首の
方向にもう一方の手の親指でじっくり押し込むように刺激してください。




次回に続きます。