ツボと気功法(その2)

前回は、ツボ押しが気功法のひとつであることをお話しました。
ツボ押しは、身体の表面にあってそこを刺激することによって脊髄や中枢神経に
信号が伝えられ自律神経のはたらきを調整します。その結果、血流や
ホルモン分泌が活発になり、少しずつ悪い部分を元の健康な状態に戻して
行きます。
今回は、約360種類あるツボのうち足裏のツボを紹介します。

ツボの押し方
ツボ押しは、「痛いけど気持ちよい」程度の力の入れ方が適切です。
さくおじ♪は、これを「イタギモチイイ」と表現しています。
疲れている時など体力を消耗しているときは軽く押してください。
ツボを押すときは、お腹をへこまして息を吐き出します。
力をゆるめるときはお腹をふくらませて息を吸います。
皮膚から指を離さずに10回程度繰り返してください。

お腹で呼吸する方法は、腹式呼吸と言い、気功法の基本です。
お腹の中に空気を入れて呼吸するイメージで行います。
押している指先が熱くなっているのは気が指先から放出されている
証拠だと言われています。
ツボを押す前には、まず指先が温まっていることが必要です。
なかなか手が暖かくならない場合は、合谷(ごうこく)という手の甲の
親指と人指し指の間からやや人指し指側に近い部分のツボをちょっと
強めに押してみましょう。

ここは、肩こり、冷え性、頭痛、歯痛、生理痛、便秘など何にでも効く万能ツボ
です。それだけ気が放出されやすい部分であると言えます。

足の裏のツボ
足の裏にはたくさんのツボがあり、さらにとても治療効果が高いそうです。
ツボを色分けした足の裏のイラストをよく見かけますね。足裏ツボの特徴は
親指からカカトへの直線を身体の中心として右足裏は左側の臓器、
左足裏は右側の臓器に対応しています。
絵で描くと

こんな感じです。

黄色信号
ツボは、押すだけで全身の状態がわかります。身体が黄色信号をだしている
(機能が低下している)部分を押すと必ず強い痛みを感じます。
先にお話した方法でツボを刺激してください。


の部分は、「土踏まず」の部分です。ココは、以外に敏感なので
道具を使ってグリグリやるのではなく、指でていねいに押してください。
さくおじ♪の作図が下手なのでわかりにくいかもしれませんが、
腎臓区は、足の裏のほぼ中央にあります。疲労しているときは、
集中して押しましょう。


赤い楕円の部分には、尿管・膀胱も含まれます。盲腸は、右足の結腸区に
あります。
前回も言いましたとおり、ツボ押しは継続的に行うことが重要です。

次回は、症状別のツボを紹介します。