アメリカで給料をもらって生活する以上、Social
Security Numberは必要なものです。
ただ、巷で言われているほど重要なものではありません。Social
Security Number(SSN)がないとできないことは、ここに挙げている手続きの中にはありません。”Social
Security Number?"と聞かれたら、"I
don't have it yet. I'm applying now."とでも答えておけば、"O.K."で終わります。Social
Security Numberとは納税者番号であってIDの一種ですが、それ以上のものではないと思います。
では、実際の手続きはというとSocial Security Administration officeへ行って申請するだけです。
Bethesdaからもっとも近いofficeはRockvilleにあります。ありがたいことにMetroのRockville
stationから歩いてすぐなので、車がなくても行けます。Rockville stationで降りると駅からRockville pikeを横断する陸橋が見えます。その陸橋を渡り終わるとすぐ左手にofficeがあります(右手、つまりofficeの対面には、やっているんだかないんだかわからないフィットネスクラブがあります)が、目立つ看板らしきものは何もでておらず小さな金属プレートが付いてるだけですので気をつけてください。中に人がいっぱいいるところがそうです(2003年12月現在、RockvilleのSocial Security Administration Officeは、上に記述した場所から新住所に引っ越しています(Jenneyさんからの情報)。新しいOfficeの場所に関してはこちら)。
中に入ったらsecurityの係員がいますから、"Hi"とでも声をかけて(これが大事)机の上のnumber ticketを取ります。自分の番号が呼ばれるまで、application FORMを記入しましょう。申請書は待合室の一番奥にあります。残念ながら日本語版はなく、英語版かスペイン語版しかないので、解る方の用紙に記入しましょう。申請上の注意もapplication FORMの内容も、たいした英語ではありません。
Application FORMに記入し終わって自分の番号が呼ばれたら、係員に"I
would like to get a social security number."とか何とか言って(この表現が多いな)パスポート・ビザとDS-2019を提示します。"Have
you ever got it?"とか”Is it the first
time?"とかこれまでにSSNを取ったことがあるかどうかを尋ねられますが、”Yes."、"No."で答えておきましょう。で、係員がなにやらコンピューターをいじくった後、パスポートやらビザやらのコピーを取って原本を返してくれます。これで手続きはおしまい。最後に"It
takes six weeks, sir."と言われました(当然、カードが手元に届くまで6週間ぐらいかかるという意味です。番号そのものは1週間くらいで割り当てられるようなので、至急の場合はofficeに電話をかけて聞けば教えてくれるとのことでした。その後、実際に電話をかけて聞いたところ教えられないとの返事。そこでofficeまで出かけましたが、移民局の許可がないと教えられないとのこと、管理人は急ぐわけではなかったので結局6週間素直に待つことにしましたが、ここがアメリカのいい加減なところ。注意しましょう)。
さて、ここで大切なのは管理人は一回申請を蹴られているということです。実は1月27日に入国して、1月28日の午後に申請に行った(ラボのボスがSSNを早く取れというもので)んですが、SSNは与えられませんと言われました。最初は理由がわからず"?"状態で、係官の説明も頭の上を通り過ぎて行ったんですが、最後に説明書をもらってマークがつけられているところを読んで理解しました。そこには、
Verifying Immigration Documents
Beginning in July, when noncitizens
request
a Social Security Number, we will verify
their documents with the Immigration
and
Naturalization Service (INS) if verification
is not available on INS' online system.
This
may delay receipt of a Social Security
number
by several weeks or months. We are
working
closely with INS to minimize these
delays.
と書いてありました。(多分)去年の7月からシステムが変わって、US immigration(移民局)のオンラインに移民番号が登録されて、オンライン上でパスポート・ビザの確認が取れないとSSNは発行できないということです。(しかしいろいろ事情はあるんだろうけど、現に入国している人間のパスポート・ビザが手元にあるのにその確認が取れないとダメとはアメリカって変な国)
で、”数週間から数ヶ月かかるかも”なんて書いてありますが、入国1週間後(2月3日)に再申請したときは上のように全く問題なく拍子抜けするほど簡単に終わりました。ということで、入国後あまり早く申請に行っても無駄足になるので気をつけましょう。
Social Security Administration officeはWheatonのWestfield Shoppingtown Wheaton内にもあります。
MetroのRed lineでも乗り継ぎなしで行けますが、ちょうどRockville
stationとは反対側の終点(Glehmont station)手前のWheaton
station(Metro line地図参照)になるので遠いだけであまり利点はありません。
車で行く場合はRockville Pikeを北上しWhite Flint Mall北側のNicholson Ln.を右折(さらに北側でRockville
PikeからRandolph Rd.を右折してもよい)して道なりに行くとRandolph
Rd.につきあたりますから、右折してRandolph
Rd.をまっすぐ進みます。Veirs Mill Rd.もしくは(Connecticut
Ave.を越えて)Georgia Ave.を右折して少し行くと右手にWestfield
Shoppingtown Wheatonが見えてきます。
Mallに入って左側、メインの建物とは別のCircuit
City(Audio, Computer関連の電器屋。ヨドバシカメラみたいなものか)
が入っている建物のならびにSocial Security
Administrationの看板が出ています(中に入ったことはないので、よく分かりませんがRockvilleのofficeと同じシステムでしょう)。
さて、気楽に待つこと4週間、Social Security Administrationから職場に封書が来ました。いや〜な予感のもと開けてみると・・・。案の定、Social Security Numberを与えることができないとのお知らせ。Immigrationの確認はできたようなのですが、INSから管理人のVISAのstatusが60日間有効にならないとのお達しがあった様子。埒が明かないので、NIHのimmigration担当に電話をかけ、これこれしかじかと説明すると昨年の7月からそういうシステムが発動しているとのこと。
で聞いてみると、VISAあり入国者の一部をランダムに30日以上追跡調査する場合があるらしい。これに引っかかったんですな。管理人の場合。NIHのimmigration担当も力になれないとつれない返事。その間問題がなければVISAが有効になるということらしい。つまり、管理人はVISAなし旅行者と同じ立場で、NIHから給料をもらっていることになるわけです。この状態って逆にまずくないか?と思いつつ、何度も言うように、別段Social Security Numberなんかなくても暮らせるわいと高をくくっていたんです・・・が。
Social Security Numberよりもなによりも、VISAが有効でないということはこのまま”海外に出ると再入国できない可能性があるじゃん!”と思って、immigration担当にまた電話したら思った通りらしい(先に言ってくれよ、そういうことは)。4月に学会でカナダのトロントに出かけるつもりでしたが、やめにしました(お金もかかるし)。
全員が全員ではないようですが、変な調査に選ばれる可能性があります。そうなった場合は、(生活には困りませんが)例えば家族を迎えに日本に一度戻る場合など気をつけましょう。
しかし、なんとなく不愉快な話です。
3月14日にSocial Security Administrationから職場に封書がとどきました。”あと2週間でsocial
security numberを出せる”とのこと。それはいいとして、VISAは有効になったんでしょうか?、確認しないとなりません。
待つこと一週間やっとSocial Security Numberがもらえました。 |