このページはフレームページです
検索エンジンからいらしたりして、
左のメニューが見えない方はこちらをクリック
生活上の手続
講釈はどうでもいいから手続きを知りたい方(笑)はここをクリック
自動車を購入する
 ご存知のように、アメリカはニューヨークのマンハッタンを除けば、車がないと生活できない国です。BethesdaもMetroが通っているとはいえ、日常生活では車は不可欠なものなので早々に手に入れましょう。

 まず、必要な書類ですが新車・中古車にかかわらずIDとしてパスポートと国際運転免許証、それから自動車損害保険のpolicy number(保険証書番号)があれば購入はできます。ただし、ローンはアメリカ国内では信用実績がないので組めません。自ずと即金で購入することになります。もうひとつは、あとあと何かと郵便物の受け取りの必要がありapartmentが決まってから(入居後という意味ではなく、住所が確定してから)購入したほうがいいと思います。購入した時点でまだ入居できていなければ、ホテルの駐車場に止めておけばいいだけです(宿泊者は一晩$10ぐらいです)。

 購入先としてはディーラーや中古車業者、個人から譲り受ける等々ありますが、日本と比べて驚くほど簡単に購入できます(車庫証明なんてのはありません)。ただ、個人から譲り受ける場合は譲渡に伴う手続きがあり、しっかりと理解してからでないと、購入費以外に予定外の出費がかさんだりしますので注意しましょう。

 Rockville Pike沿いには多くの新車・中古車ディーラーがあります。しかし、場所としては車がないと行けない(車を買いに行くのに車が必要というのも変な話ですが)ところが多いです。知り合いに乗せていってもらうか、レンタカーで行くしかないでしょう。Metroで行くのなら、Red lineのRockville側の終点であるShady Grove station付近にディーラーが集まっています。Shady Grove stationの駐車場側に出てそのまままっすぐ進むと、Frederick Rd.(Rockville Pikeの続き)に出ます。左手にCAR MAXという中古ディーラー(新車も扱っています)、右手にDodgeの中古ディーラーがあります。ここを左に曲がる(Car MAX側)と、HONDA、FORD、VW、TOYOTA、NISSANなどが並んでいます。歩いてもまわれますが、けっこう距離があるので一通り見ると半日仕事になります。



愛車NISSAN ALTIMA
 管理人は周りの人が薦めるのと、寒い季節で時間もなかったため他の業者は訪ねずにCar MAXで購入しました。展示場を見てまわっていると店員がよって来ます。もう売る気満々で話しかけてきますから、もし購入する気ならこちらの条件(新車か中古車か、予算、車種)をはっきりと伝えましょう。希望にあった車に案内してくれます。ただし予算より少し高め(当然ですが)の車を紹介するので、その近辺も良く見ましょう。希望にあった車がないと店内に連れて行かれて、コンピュータで検索してまで希望の車を探してくれます(というか捕まえた客は離さないといった感じです)。

 管理人の条件は4Door Sedanで日本車、予算は$12,000と伝えました。諸経費がかかってくるので、予算は実際に支払える金額より$2,000位少なく伝えましょう。で、見せてもらったのは車両価格$11,998の
NISSAN ALTIMA。色は白、3年落ちで走行距離27,000 miles、P/S、P/W、Security system、Cruise control、AM/FM CD、Sun roof付き。近くに4年落ちのALTIMA
があり$10,998。走行距離や装備を考慮して、前者に決定しました。

 こちらで車を購入する場合、日本車にするかアメリカ車にするかは大きな問題です。アメリカは中古車の値段が高い(えっ!こんな車が?というような程度の車でもそこそこの値段で売っていたりします)のですが、日本車は人気があるせいかアメリカ車よりは中古車価格も高いようです。ただ、アメリカ車は走行距離が伸びるにつれて故障する率が格段に高くなるので、中古車を購入するのなら信頼性の点で日本車でしょう(ま、この辺は好きずきですが)。さらに、子供がいる場合はVanがお勧めです。こちらはチャイルドシートに子供を乗せていないと即罰金なので、二人以上の子供がいらっしゃる方は広さの点からいってもVanがいいんじゃないでしょうか(と言いつつ最近気づいたんですが、チャイルドシートを使っていない車が結構います←決してチャイルドシートを使わんでもいいと言ってるわけではないので誤解無きよう)

 車が決まった時点で契約です。まず、IDの提示ですが米国内を運転可能な免許(国際免許)は必ず必要です。あとはパスポートでO.K.。店員がコンピューターでごそごそやっています。Social Security Numberを聞かれますが、"Applying now."と答えておしまい。ちょっと説明が面倒だったのは、policy numberを聞かれたときでした。日本の自賠責と同じですから入らないと車は運転できません。管理人はJAL Family Clubの会員なので、日本語サービスで自動車保険を購入するつもりでした。ただ、店員としては保険がないと運転できないことを強調しますから、”ここでも保険に入れる”なんていいます。いろいろ説明したあとで面倒臭くなって、”Policy numberは明日持ってくる”と言ったところ"O.K."で終わりました(最初からそういえばよかった)。諸経費込みで$13,800あまりをtraveler's checkで支払って契約終了(お釣りが$189ほどあったんですが、後日小切手で郵送されて来ました)。その日はこれで帰りました。あと、保険の申し込みに
VIN(Vehicle Identification Number)が必要になるので、忘れずにメモして帰りましょう。

 代金さえ払えば車は自分の物ですから、あとはホテルに帰って保険の申込みをするだけです。車両保険に入らずに半年で保険料$510(半年分)でした(これは免許取得後年数や購入した車種、日常の運転距離などが考慮されるようなので、一概に同じ金額ではありません)。Policy numberを教えてもらい翌日また出かけました。Policy numberと保険会社の名前を伝えて(このとき店員が海外旅行傷害保険のpolicy numberをコピーしたらしく、あとで確認の郵便が来てました。まったく)、60日間有効の仮ナンバー(紙製。ビニールをかぶってる)をつけてもらい(後ろだけ、前にはCar MAXと書かれた青いプレートが付いてます)合法的に走れる状態です。ホテルまで一本道ですがドキドキしながら米国内で初運転。Frederick Rd.を南下、無事Holiday Innに到着して駐車場に車をとめてほっとしたのでした。

 約一ヵ月後、Car MAXから葉書が来ました。Metal Tag(正式のナンバープレート)が届いたので取りに来てくださいとのこと。なかなかもらいに行く時間がなかったのですが、一週間後にもらいに行きました。Car MAXの奥の事務所で葉書と免許証を提示してビニールに包まれたMetal Tagを受け取ります。受け取りにサインして、手続き終了。家に帰って仮ナンバーと交換しました(納税済のシールが貼ってある方が通常後ろ側です)。Metal Tagと一緒に小さな葉書大の正式な登録証(Registration)も入ってますからくれぐれもなくさないようにしましょう。

 これにて、やっと一人前の車になりました。
VEIP(Vehicle Emission Inspection Program)
 車を購入してから2ヶ月くらいして、茶色の封筒に入った排気ガス点検の通知が来ました。
 VEIP(Vehicle Emissions Inspection Program)と呼ばれるもので、2年毎に通知された期限内に排気ガスのチェックを受けることが決められています。
 いうなれば日本の車検のようなもんですが、車検に比べたら圧倒的に簡単かつ安価。
 VEIPは個々の車に付随しているものなので、前のオーナーが手放した時期によって通知が来るタイミングが違います。管理人の場合は、前のオーナーが手放す22ヶ月前にVEIPを受けていた計算です。
 新車はどうなっているのか今のところ不明ですが、中古車を購入した場合は2年間の滞在のうちに1回は受ける計算になります。


Montgomery County Central
 検査を受ける場所は近くに3ヵ所ありますが、最も近い検査場はMontgomery County CentralでRockville Pikeを北上し、Frederick Rdに入ったらRedland Rdを右折(右手にセブンイレブン色に塗られたCITIGOというガソリンスタンドがある交差点です。CAR MAXのひとつ手前です。)すると、VEIP↑の看板があり0.5マイルほどいくと更に右折。最初の交差点を更に右折して少し進むと、右手にレンガ色の検査場が見えます(地図)。

 手続きのための事務所などなく、そのまま検査場内に入り右
手から建物の裏側(正面に見えるのは検査場の出口)に回り込むと6レーンに分かれていますから、適当なところの車列の後につきます(ただしfull time、part timeとも4WDは3番レーンです)。自分の番になったら$14を支払って(ただし期限内に検査を受けた場合です。期限を過ぎると4週間ごとに$15加算されていきます)、検査場内に車を進めます。エンジンを切って係員に車を渡し近くのブースで検査終了を待ちます。

 ブースから検査の様子を見られますが、ガソリンキャップの気密性のチェックと排気ガスチェックです。管理人の前の車はトレッドミル上でエンジンを回し実際の排気ガスのチェックを行いましたが、管理人の車は運転席側のソケットにプラグを差し込んでコンピューターチェックを受けただけでした。車種や年式、燃料噴射方式によって行われる検査が違うようです。

 で、問題なく検査終了。Certificateをもらって帰途に着きました。Certificateの有効期間は二年間になっています。

検査を受ける管理人のALTIMA

 結局、2005年の5月に再びVEIPを受けることに。
 14日土曜日の朝に行ったところ検査場がらがら。
 もちろん、前回と同様、運転席したのソケットにコンピューターを繋いで検査したのみ。
 待ち時間も入れておおよそ15分(検査だけなら5分)で全て終了。
 土曜日の朝早くというのは意外と狙い目かも知れません。