NIHに来て何もアメーバの研究をしようというのではありません。
一応M.D. Ph. D.ではありますが、大学院では人体病理が中心だったため、
分子生物学を本格的にやったことはありませんでした。

そんな自分をアメーバにたとえてみました。さぁどこまで進化できるか???
培養液
Medium
分子生物学の研究対象は、大きく分けて核酸(DNA, RNA)とタンパク質になります。では、核酸とタンパク質はどうやって手に入れるか?組織から直接手に入れるという手段もありますが、通常は培養細胞から取り出すことが多いでしょう(研究対象にもよりますが)。そのため、培養液の知識は必須です。
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DNA DNA(デオキシリボ核酸;Deoxyribonucleic Acid)は生物の遺伝情報(ある種のウイルスを除いて)を保持するための物質です。
DNAを構成する塩基と呼ばれる部分によってA:adenine、C:cytosine、T:thymine、G:guanineの4種類から構成されています。これらの塩基の組み合わせによって、合成されるタンパク質のアミノ酸配列が決定します。

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RNA RNA(リボ核酸:Ribonucleic Acid)は、DNAからなる遺伝情報に基づいて、タンパク質を合成する際に使われます。
mRNA(messengerRNA)やtRNA(transferRNA)といったように役割によって、構造の違うRNAが複数存在します。また、一部のウイルスでは遺伝情報がDNAではなくRNAによって保持されているもの(RNA virus)がいます。RNAもその塩基部分によって4種類に分かれますが、T:thymineがU:uracilに入れ替わっています。

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タンパク質 RNAとリボゾームによって、DNAの遺伝情報に基づきアミノ酸から合成される物質がタンパク質です。各種酵素や臓器特異的なタンパク質、遺伝子の発現を制御するためのタンパク質など体内では膨大な種類のタンパク質が機能しています。でも、遺伝子が生体内のタンパク質の情報しか記録していないのに、子は親に似る(骨格が)なんて、よく考えると不思議じゃありませんか?
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ネズミ
Mouse
分子生物学実験で最もお世話になる(というか尊い犠牲になっている)動物が、mouseネズミ君たちです。実験の目的や生物学的な特徴によって、様々な遺伝的背景を持ったネズミが存在します。また特定の遺伝子を潰したネズミ(ノックアウトマウス:Knock Out Mouse)や逆にある遺伝子をゲノムの中に組み込んだネズミ(トランスジェニックマウス:Transgenic Mouse)などがいます。
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大腸菌
E.coli
もうひとつ分子生物学実験でよく使う生物として、大腸菌があります。細菌は条件さえ整えば増殖が早いため、大腸菌の中にあるプラスミドという環状DNAに目的とする遺伝子を組み込んで、培養するとその遺伝子を増やすことができます(クローニング:cloning)。大腸菌に感染するバクテリオファージというウイルスと組み合わせることによって、分子生物学実験の重要な武器になっています。これら大腸菌やファージも遺伝子工学的に操作され特殊性質を持たせたものが各種存在しています。
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