How to make loves








彼女は仕事場に行くとき、必ず彼に連絡を入れる。






空の彼方にいる彼らに。







顔は見られたくないから、声だけで通信を開く。





『――どうしたんだ?あぁ、新しい仕事か?あんまり無茶するなよ、ミリィ。』






懐かしい彼の声が耳に飛び込んできて、思わず笑ってしまう。





「そう、新しい仕事でパナマに行くの。この景色を是非撮ってくれって。」




彼女はモニターに会話しながら、テキパキと準備をする。

カメラのレンズを入れて、フイルムを数本。




あともしもの為の携帯食料と護身用の銃。






「…まぁ、あそこの景色は撮らなくてはいけない景色だけどね。」

数年立ってもあそこの傷跡はいまだに癒えない。







『…そうだな。とにかく、気をつけて行ってこいよ。』

「ええ、もちろん。」





一通り準備が終わり、モニター前にあるベットに腰を下ろした。






モニターの隣には空の彼方にいる彼らと写っている写真が立てられていた。





一方の私はまだうら若く何にも考えずにただただ笑顔を作っている。

もう一方の私は、少し険しい顔をして少し大人びた顔をしている。





どちらも本当の私。





「ねぇ、ディアッカ。私って昔よりふけちゃったかな?今モニターの横にあるあんたと写ってる写真見てるんだけど。」

『同じの、俺んとこにもあるけど、そうはみえねぇぜ?つーか、ミリィがふけてるなら俺はどうなるんだよ。』

「たしかにっ。」

彼の言った言葉が面白くて彼女は笑った。






昔とは違う彼女の恋の作り方。

彼と出会って知った数々の出来事。

これが、彼女の恋の作り方。







「――じゃ、そろそろ行くね。」

『あぁ。俺もそろそろ行かないとイザークに怒られちまう。』

「せいぜい、ミスしないようにね、ディアッカ。」

『ミリィもな。また写真送ってくれ。』










「えぇ。…行ってきます。」

『――気をつけてな、ミリアリア。』







end

あとがき

まず初めに。

直訳しないでください(切実)

いや、直訳すると愛の作り方なんだけど。

問題なのが「make love」日本語に訳すと放送禁止用語。愛を作るんだよー…わかりましたか?!アレッスよ!ニホンゴは通称●●x(ボソボソ)

ので、ちょっとこの題名はいかんかな(爆笑)使い方間違ってると思いますが!!(それでも来年英文学部に行くのか!)

種運命設定でのディアミリは初めて書きました。

ふぃ。

読んでくださってありがとございました。

2004年11月22日 伊予