片手に包丁








一週間目。







はまず三人の服を買いに出かけた。

なんと言っても大の大人三人が来てしまったのである。

共にまだ高校二年生。 に至ってはまだ中学二年生である。

そして、父親のを着せようとしたが、やはり日本人。ビバ日本人。父親も立派に日本人体系だったのだ。(と言っても父親は結構上背がある方だが。)

陸遜、趙雲、司馬懿を家に閉じ込め…もとい、陸遜、司馬懿二人には「現代日本大百科」をそれぞれ与え、 家の庭で趙雲を鍛錬させていた。







「まぁ…うちに庭あって良かったわ…。」

「ホントだよ…趙雲も体動かしてスッキリするだろ。」

「軍師はやっぱり本だよね〜。」

「あんたたち、何のんびりしてるの。サ●キ行くわよー。」

「「「へーい。」」」


それが、一週間目。













二週間目。

骨折をしている陸遜は相変わらず、移動するにも不慣れな松葉杖をついていた。

趙雲はというと、庭での鍛錬が欠かせなくなっている。やはり武人。

そして、司馬懿はというと。


「馬鹿めがっ!六カ国協議でのこの国の代表というのは何故っ(以下略)」

―――政治に突っ込んでいた。

そんな二週間目。


















そして。







夏ももう終わりに近づいてきていた。

夜になると虫の音が聞こえるある夜。

母が台所でスイカを切っていて、父は野球の試合をビール飲みながら見ている。

その少し横の縁側で、六人は、空を見ていた。




「…あーあ…もうすぐ学校かぁ…。」

のその言葉に、司馬懿が突っかかる。

「ほぅ。確かそこは貴様らが行く学び舎だったか。どうせ貴様は下の下なのだろう?ふははははっ。」

嫌味たらしく司馬懿が言うが、 が訂正する。

「司馬懿…残念だけど、こいつの成績、学校で10番に入るから。」

「何ぃ?!」

「ふふん、どう?」

そんな司馬懿と のやりとりを が諌めている。

その様子を、陸遜と趙雲と が麦茶を飲みながら微笑ましく、呆れながら見ていた。

殿はどうなのだ? 。」

「にーちゃんは、頭より、運動だよ。趙雲」

「やはり双子でも似ていないところもあるんですね。」

そんなことを口々に言う。

「――でもまぁ…。」







ふざけ合っていた はふと、声をやわらかげに言う。

「あなたたちが来て、早いね、時が過ぎるのって。」







大変だったけど、数々の思い出が彼らの頭に過ぎる。それは言われも無く、楽しい記憶だった。







いつ帰れるのか。別れるのか。

そんな思いも忘れるくらい。







の言葉に、静まり返り、鈴の音が響く。

夜の風が、秋の香りを運んできている。



















「―――と、感傷に浸っている皆さんっ!!」

六人がはっと気がついて、後ろを見ると、片手には包丁、片手にはスイカを持った母が立っていた。

「二日後に、有休使って―――。」













「海行くわよっ!!!!!!良いわね、お父さん?!」













「良いぞ〜!」







この際、クラゲは?という突っ込みは無しで行く。


















あはははははという笑い声を残し、スイカも残し母が去って行った後には、目を丸くしている 、陸遜、趙雲、司馬懿の六人がいた。














久しぶり過ぎて…ごめんなさい…;リハビリですリハビリ;;オロチで盛り上がってきましたよひゃっほぅ!