まじわり







陸遜が帰り道でのことを話しているとき、私の頭は冷静でいられた。

私の性格上そうなのかもしれないが、これは前、彼を遠ざけていた冷静さとは違う。

心穏やかでもいられた。

最後に彼は「老婆が言ったことは嘘かも知れません…けれど…。」と苦い顔をして、言った。

今まで私が彼に頼ってきた分、今度は私が――。






陸遜は話し終わると、掌を のそれと絡めた。

小さく、震えている。

それを感じて、 は微笑んだ。

「陸遜。運命、もう一つ変えようか?」

「――え?」

穏やかな、微笑みで は陸遜に言った。









「子供を作ろう?」










家では、過去の人との間に出来た子供はいない。

恋仲にはなるが、出来ないのだ。











…?」

の言った言葉の意味はちゃんと理解した。その方法も。

「…私だって、貴方と別れるのは辛い…。けど、陸遜は教えてくれた、想いの結びつきを。私は運命を変えなくちゃいけない。それに、私は大好きな陸遜の子供を抱きたいよ。」

のその穏やかさは始めてみるもので、彼女のそれが、陸遜の闇のかかった心を薄めていく。

彼女のその微笑を見ているだけで、愛しさがこみ上げてきた。

目の前にいる愛しい人の体を両腕で抱いた。







「―― 。」

「うん?」






「―――…愛しています、心から…!」







そう耳元で呟いて、この身に の全てを焼き付けておこうと思った。












透明な肌。

艶やかな瞳、髪。

陸遜の触れる全てから、 は彼を感じる。

降ってくる口付けが気持ちよくて、声が出てしまう。

我慢していると、陸遜が苦笑して「我慢しないでください。」と言った。

彼が中に入ってきて、その痛みも愛しさに変る。

体が炎のように熱い。

快感と愛しさが体の中からあふれてくる。

一層熱くなった体に、陸遜は想いの全てを注いだ。












「――…名前。」








まだ火照る身体で は呟いた。

「名前、何が良いかな?」

「そうですね…。」





まだいるとはかぎらない、二人の証。

運命を変えたのか。変えられなかったのか。







「『 』はどうでしょう、 。」

「…そうしようか…変なの、私もその名前を思いついた。」

陸遜の腕の中で、クスクスと笑いが漏れた。

彼女のありのままを見ている陸遜はあの老婆の言葉を思い出した。

、これを貴女に差し上げます。」

その老婆から渡された対になっている結び玉。

「綺麗だね…ありがとう、陸遜。」

「これで、髪を結んでいてください。――いつも傍にいれるように。」

二人の会話はお互いに霞がかったきた。

「うん…。ね、陸遜…。」

の吐息が、聞こえた。









「大好きだよ……。」










意識はそこで途絶えた。










裏的な話です。めっちゃヌルイですがね!!このお話が始まって、この話は絶対入れようと思いました。エロを書きたいんじゃなくて(いや、好きだけど 笑)子供を生ませたかったのーー!!(汗)次回で、やくそく編は終わりです。第三部は娘のお話。逆トリップじゃないです、普通のトリップ。