ばつ








赤い夢

真っ赤な赤い夢

「――もう、怖くないですから」

笑う顔は優しい顔

私への










「―――っ!!…また、ゆめ…っ。」

小さい頃の出来事を昔からは夢に見ていた。

決まって、真夜中に目が覚めて、汗が寝巻きを濡らしている。

陸遜がの元に来てから、一層酷くなった。

錆付いた、血の香りがする。

喉が渇いていて、声が上手く出せない。

は立ち上がり、庭にある井戸に行くことにした。






「――?」

真夜中、陸遜は何かの物音に気づいて、目を覚ました。

少しの物音でもすぐに起きることが出来る。戦で身についてしまった。

(この世界は戦が無いというのに…。)

改めて、異世界に来たと実感した。

誰かが出て行く物音のあとに、外から、水の音がした。

何かひかれるものがあって、外の庭に出た。








水道の水とは比較にならないくらい冷たい井戸の水。

はそれを頭から被っていた。

あの夢を見るたびに。

そうでもしないと、押し殺していた感情が暴れだしそうだから。

黒髪からは冷たい滴が垂れていた。









陸遜が音のする方に行ってみると、そこにはがいた。

頭から濡れていて、水を被ったのだろう。





「――!何をしているんです!」





寒い夜に、水を被っているを見て、陸遜はすぐに彼女の元に駆け寄る。

駆け寄る陸遜を見て、はまた苦い顔をした。

「…陸遜、私を放っておいて。大丈夫だから。」

のそんな態度に陸遜は今までの疑問をぶつけた。

「大丈夫なはずないでしょう!何故そんなに私を必要以上に遠ざけようとする?!何があるって言うんですか!」

両肩を掴まれて、言われた。

陸遜の瞳がまっすぐで、の中の何かが動き出す。



「……憎んでくれた方が、きっと辛くない。私を放っておいてよ…じゃないと、惹かれてしまう……!」

「え…。」

「私を助けなければ、貴方は生きるのに。今ここで、必要以上に馴れ合えば、またこの家の悲しみが繰り返されてしまう!」

今まで、見たことのない悲痛な表情で、もう止まらない。

「私は、もう『大切な人』を失う悲しみを繰り返したくない!この家は代々それを繰り返してきた!それを終らせる!…なのに、どうして…?」

冷たく冷え切った掌を顔にあてると濡れていた。








「…どうして、惹かれあうの?」





陸遜が現実に来ても、自分が冷たく遠ざけていれば、彼が元の世界に帰った後、『』を助けることは無いと考えた。そうすれば、あの場面がもしあったとしても助けず、生きただろう。

けれど、はもう知ってしまった。

あの時。助けてくれたとき。







――私はもう、陸遜に惹かれていたんだ。





彼女の瞳を見たとき、私は何かに引き込まれた。

それはきっと、何かの定めのように。

本当に、は、優しい方だと思った。

そして、私は彼女を守りたいと思った。

私はもうすでに彼女に惹かれていた。

彼女が言うように、繰り返しても。








「…陸遜、私はね、小さい頃、貴方に助けられたの。」




一つ一つが紡がれていく。





「貴方は私を庇って、死ぬの。」







二人が惹かれあうのは運命。

陸遜を救いたいのに。









「――運命を変えたいのに、陸遜を救いたいのに、私はもう…――。」











あのときに、惹かれてしまった。

それは罪と罰。

そして、二人が出会って惹かれあうのは。












必然。




陸遜は、冷えたの身体を包むように抱いた。











難産でした(滝汗)何を書きたいのかと言うと、私にもあんまり判りません(滝汗)

は、ここで馴れ合って(好きになって)別れが辛くて、しかも戦で自分(子供時代)を守って死ぬ陸遜の運命を変えたいらしいですが、惹かれあってしまうので、もう苦しいー;みたいな?(え)もともと家はそういうのを繰り返してきたらしいです。結局は戻ってしまうので、別れがくるのですよ。悲恋家系。しかも、歴代たちはみんなのような夢を見ているのです。姉さまは別として。はぁ、時間軸は難しいですね。今度、棒で書いてみます。そっちの方が絶対判りやすいし。とにかく暗い!暗い暗い!!