smile






戦で傷を負い、やっとのことで、阿斗様を殿の腕に戻したら、私は何かに包まれて。




見知らぬ、異世界へと飛ばされていた。











今私は、見つけてくれた、というより拾ってくれた少女、の家に身を寄せている。

私がいた世界とは全てが違った。

(軍師殿や、姜維が見たらさぞ驚くだろうな…。)

思ったよりも深かった傷で、あまり動けない今、私はそんなことを思っていた。

私の世話をしてくれているは、先日、不思議な話を私にしてくれた。

あまり、理解は出来なかったが、彼女の明るさで大分落ち着いた。

は、歳は15でまもなく16になると言う。その割には、少し子供っぽい気がするがそれはあえて言わないでいる。






ただ、なんだか、その笑顔は以前から知っている気がした。







(――なんなんだ、本当に…。)

天井にぶら下がっている箱(が言うには明かりをつけるものだという)をじっと見つめた。









「趙雲?入るわよー。」

のあの明るい声がして、戸の方を見た。

が入ってくると、今日は別の女性も後ろからついてくる。

彼女より背が高くて、落ち着いた雰囲気の女性。

その女性を見たとき、星彩のようだと思った。






「趙雲、そろそろ動けるでしょ?」

「えぇ、大分良くなりました。」

「じゃ、私とちゃんで買い物行こう!何かといるものがあるし。あ、私の妹のちゃん。」

妹、と言って私に紹介してくる

「…の妹君ですか?」

本当に妹かと思って思わず聞き返してしまった。

明るい子供のような姉と落ち着いた妹。

まるで、張飛殿と星彩の親子のようだ。







「……姉さん、早く行こう。」

殿はそれだけ言って、すぐに部屋から出て行ってしまった。








「もぅちゃんってば挨拶もしないで!ごめんね、趙雲。ちょっとあの子人見知りするから。」

姉とは正反対の妹を見て、しかも、彼女から威圧感を感じて、言葉が出なかった。












…私は本当にここにいていいのだろうか?」










そんな質問を彼女に言った。

一瞬、目を丸くして「何故?」とでも言いたげな顔をして、すぐに笑顔になった。







「大丈夫だよ、趙雲。色々な心配があるけど、うちにいても良いんだよ。」







の笑顔は私を安心させる。








やはり、以前から知っている気がしてたまらない。













の笑顔は私の心に刻まれた。











ちゃん編とは違い、姉さま編は滅茶苦茶ほのぼのにしたいんです。もうほのぼのに!!(握りこぶし)

ちなみに、どうして姉さまのことは呼び捨てかと言うと、前回に「と呼んでね」と言ってあるので呼び捨てなのです。ちゃんは今回にもある通り、なんだか、危ないと思って「殿」つけてるんですよ、きっと(え)