貴女と私しか
真っ白な息と真っ白な雪。
貴女と私しか居ない。
初めて貴女と出会ったのはたしか夢の中だったと思います。
それも今のような真っ白な雪の中で。
夢だというのに、それはとても現実味を帯びていて驚いたのを覚えています。
「―――キミ、だぁれ?」
その雪のような澄んだ声で私に声を掛けてくれましたね。
「えっと…陸遜、です。」
女性と話すのは苦手で、声が上ずっていたように思います。
「失礼ですが…貴女は?」
「わたしは、、だよ?陸遜?」
その声がやっぱり澄んでいて
夢の中だと言うのに
貴女に
恋をしました、。
何度もとの夢を見ました。
その度に彼女と話をして、笑って、たまに喧嘩して、泣いて。
夢だというのに。
―――夢だというのに。
この夢の中は
白い息と白い雪しかない。
貴女と私しか居ない
ちょっとリハビリを兼ねての短編〜。陸遜です、はい。
20050825 伊予