| 声
只今、私は凌統から逃げています。 世にも珍しい、凌統の幼馴染でもあります。 よく、話したりもします。 でも、今、彼から逃げているのです。 後ろから、いつまでたっても追ってきます。
…そろそろ私も体力が赤くなっていそうなカンジです。
きっかけは、つい数日前でした。 凌統が、私に話しかけたのがきっかけ。
「なぁ、。」
そう、自分の名前を言われて、なんだか、びくっと体が強張って、顔が熱くなって、頭がくらくらしてきました。 「な、なによ、凌統?」 いつの間にか、声が裏返っているのに気づきました。
「ん?っていうか、お前、なんか熱でもあんの?顔真っ赤だぜ?」
そういって凌統は私の額に自分の額をつけてきました。 彼の柔らかそうな髪の毛がすぐそこにあって、右目にある泣きぼくろが目に入って、彼と目が合いました。
「――おい?どうしたんだよ、?」
その声を聞くだけで、もう気を失いそうになりましたよ。 それから、今日まで、私は凌統を避けていたのです。
そして、今、やっぱりまだ後ろから追いかけてきます。
「だ、だから付いてこないでってばぁ〜〜〜!!!」 「だったら、止まれっての!!!」
そんな会話ばかりです。 すると、一瞬ごつっという音がしたと思ったら、私は転んでしまいました。 その間に、凌統が追いついて、転んだ私の前に立ちふさがりました。
「やっと、追いついたぜ、。」
恐る恐る顔を上げると、引きつった、なんだか、怖いような顔をしていました」。 どうやら、私は石につまずいて転んでしまったようです。 「…うっ…。」 なんだか、恥ずかしくて、声が出ません。
「で?どうして、ここ数日俺を避けてたわけ?」
やっぱり、この声が私を変にします。 そして、今は、なんだか少し鋭いような声で。
「避けられて良い気分じゃないんだけど?」
初めて、凌統のそんな声を聞きました。 恥ずかしくて、なんだか悔しくて、膝が痛くて、視界がぼやけてきました。
「なっ?!おい、、何泣いてんだよ!」
そういえば、凌統の前で泣くのは初めてだったかもしれない。 そんな私を見て、凌統はただただ驚くばかり。 さっきの鋭い声も違う声に。 どうして、彼の声はこんなにも私をかき乱すのだろう? そう思って仕方なかったそのときに、凌統が呟きました。
「―――ったく…その、好きな女に泣かれんのは嫌なんだってーの。それに、避けられんのも。」
その言葉を、私は一瞬理解できなかったのです。 ただ、彼の声を聞いて、私が動揺したり、恥ずかしくなったりするのは、きっと――――――。
柚味さん、お誕生日おめでとうvv拙い凌統小説ですが、どうぞお受け取りくださいvvうへ。ちなみに、返信が遅かったから、幼馴染ヒロインだからね。 20050514 伊予 |
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