| ふと夜中に、自分の部屋で目が覚めた。
「―――… 」
声に出そうと思った言葉は、口の中で消えた。
「そんなこと言う、資格、ないのにね。」
そんな独り言が部屋の中に響いた。 こんな暗闇が似合う彼が母国に帰国して暫く経った。 正反対の性格の兄の喪はまだ明けない。
窓から夜空を見た。
月が満月で、その光で星は見えない。
寝床から起きて、窓際まで来た。
現実の、あの森の中で見た彼の顔も月に照らされていて、息を呑んだのを覚えている。 夢の彼方の、鬼火が舞う空で笑う彼の顔にも、息を呑んだ。
「ほんとに、あたしバカだなぁ」 現実と夢の彼方を一緒にして、涙を流す。 わかったときには、遅かった。
現実に目の前に立つ彼に、なんて酷いことを言ったのだろう。 夢の彼は、何を言いたかったのだろう。
今はもうわからないことだらけで、心の中は、ぽっかり穴が開いているよう。
月を見上げて、明日も事務所に行かなくちゃと思って、また寝床に入った。 まどろみの中で、自分の温もりだけが、感じられた。
(…あ、そっか…。……そうだね。)
いつか、調査のときに繋いだ手の温もりと。 いつか、夢の中で繋いだ手の温もりは。
アワノヨウニキエルヌクモリ
今は、同じ世界の温もりを求めている。
ジャズっぽいカンジを目指して(何) いや、だから、日記にもあるように、ショックだったわけですよ…公式は。それはそれで補完計画発動するけどね★ 20091019 伊予 |
|||