叶わぬと知りながら、恋をするのは罪ですか？

私は、彼が言うには、光。

自分は影。

そう言う、ドラコ・マルフォイは自嘲気味に笑ったわ。

――光が強いほど、影は濃くなり、壁は厚くなる。

いきなり、そういう話をされて、驚いた。

自嘲気味に、でも私の手を掴んでなんだか苦しそうに。

そんな彼を見て、私は言ったの。

…それじゃぁ、影を包み込むのは私の役目だわ、きっと。

濃い影の中で一筋の光明を映し出す。

彼の額に自分の額を合わせて手を繋いだ。

二人で、涙を流した。

――叶わぬ恋とは知りながら、私たちはキスをした。

切ないカンジにしたかったのですよ、ドラジニ。

超マイナーなカプですけど、書きやすいんですよね、ジニーが（え）

２００５年１月６日　伊予