1:はじまり





昔から、心を殺して生きてきた僕に、生贄になることに躊躇いは全くなかった。




今まさに、術が行われようとしても何も未練はない。





瞳を閉じると、目蓋の裏にある少女の顔が浮かんだ。

振り返る彼女はとても、そう、自分のように見えた。





いつの間にか、彼女に叫んでいる自分がいた。






「…―助けてくれ、この運命を…。」






きっと、試練が待ち受けているだろうけど、僕は、君が。










これが、運命のはじまり。


え〜っと、キルナツです!(強調)キルナツ!!(爆)

呼び出したときの心境じゃないんでしょうか(痛)

2005年1月6日 伊予