for you






「…はい。」





いきなり呼び出されて、実際僕は驚いていた。





何故彼女が?

グリフィンドールの宿敵のスリザリンに?





彼女の手の先にある物を見て、疑問符ばかり浮かぶ。





「あげるわ、あなたに。」

普通バレンタインは男の方からやるものなのに、女の方から貰うなんて。







「お前、わかってて僕にあげるっていうのか?」

「えぇ。もちろんよ。」







僕たちは相容れない存在。

けれど、だからお互い惹かれあう存在。






「――あなたに、受け取って欲しいのよ。…ドラコ・マルフォイ。」






彼女の瞳と唇に目が行く。






「――それなら、受け取っておこう。…ジニー・ウィーズリー?」








彼女の手の先にある物を受け取るだけで。










僕は救われた気がした。







ドラジニです(強調)ドラジニ!!(汗)なんだか、すっごいジニーが性格悪いんですけど…(滝汗)

遅いですけど、バレンタインフリー小説なので二月末まで配布中です。

20050221 伊予