bitter or sweet?
「ヴァッシュさん。はい。」
小さい保険屋さんが、僕の目の前にマグカップを置いた。 その中身はコーヒーでいつも僕が飲むミルクと砂糖がたっぷり入ったそれではなくて真茶色のコーヒー。所謂、ブラックだ。
「…僕に対するいじめですか?保険屋さん…。」 「あら。いじめだなんて心外な。ただ、あなたがいつもいつも糖分たっぷりのコーヒーを飲んでいるから。私からのプレゼントですわよ。」
そう言って、向かいの席に座って、同じブラックのコーヒーを啜っていた。
「僕ぁ、甘いのが好きなんだけどね…。」 「私も好きですわよ?けれど、ビターも美味しいのよ?」
彼女の悪戯な瞳が見えて、それだけで、これからのことがなんだかわかってくる。
「――甘くないってことかな?メリル。」
「…そう捕らえても良いですわよ?ヴァッシュさん。」
お互い、悪戯な笑顔を見せて、ブラックのコーヒーを飲んだ。
あとがき。 バレンタインとは全然違うお話になっちゃいましたが、甘いってことで(え) 突発ヴァメリ。やっぱり動かしやすいなぁ、ばしとめりさん。 今年の10月のオンリー行ってみたいなぁ…!! バレンタイン小説なのでフリーです。 サイト等に飾ってくださる場合は明記をお願い致します。 20050214 伊予 |
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