決戦前夜の裏話

「うはぁ…!ネスティのヤツもやるな、なぁケイナ?」
「あんたね〜。でも正直あたしも驚いたわ。」
テラスの物陰からトリスとネスティのラヴラヴ話をこっそり聞いているフォルテとケイナ。
「トリスの顔があんなに赤くなるなんて…。」
「それもひとえにネスティの口攻めだろ?」
うんうんとうなずく二人。何冷静に見てんだこいつら(汗)
「も〜何やってんのよ!あの二人は。ネスティも攻めればいいのに!!」
「ちょっっ・・・ミニス。」
「……(じっ)」
するとフォルテとケイナの後ろからミニスとアメル、ご丁寧にもハサハが出てきた。
「ミニス?!どーしてここに?」
「決まってるじゃない、見にきたのよ。それに周りみてみなよ。み〜んないるんだから。」
言われて見渡せば本当に皆いた(笑)
「みなさん、お二人には興味があるんですよ…(汗)」
「……(じっっ)」
ケイナは大きなため息を一つつくと再びネスティとトリスを見た。
「…けどよ、あいつらゼッテー気づいてないよな。こんなに人がいるなんて。」
「そうよね、完璧二人の世界に入っているもの。」
「あっ!見てあそこ。イオスが涙流しながら槍を構えてる…!」
「あいつも青春してんだよ、ミニス。」
「…あそこではルヴァイドさんも涙流して歯を食いしばっている…そ、それにロッカとリューグは肩を抱き合っていじけてます…。」
「マジかよ…アメル。」
この場所には殺気や悲しみ、好奇心に満ちたものが渦巻いている、と感じた5人と全然分かろうとしないネスティとトリス。
「……ねぇ…。」
「えっ?どうしたの、ハサハ。」
アメルがハサハの指が指している方向を見るとそこには鋭い眼光を抱いたシオンがいた。
「ハ、ハサハ!見ちゃダメ!!」
「おい!こっちはクライマックスだぞ!!」
フォルテの声に気を取り戻し、ネスティとトリスを5人は見た。
他のみんなもギッと見ている。
「まったくも〜!顔があんなに近いんだからやっちゃえばいいのに!!」
お前は何様だ、ミニス。
「お、おい・・・!シャ、シャムロックのヤツ叫びながらハルシェ湖に向かって行ったぞ…?!」
「ラウル師範なんて泣きながらうなずいてる…!」
「ね、ねぇフォルテ、ケイナ…。そろそろ戻ろっか…?」
だんだんその場のふいんきがやばくなってきたのでミニスの言葉を合図に早々に5人は部屋に帰って行った。
一部をおいて…。
「ふぃー…若いねぇ、みんな。」
「そうですよねぇ〜もう熱いの一言ですよね〜。」
「ルウが見てたって分かるし。」
「まぁ、恋っていうもんはこうなんだよ。」
またもやテラスの物陰から今度は大人なグループ、レナード、パッフェル、ルウ、モーリンが二人を見ていた。
「ところでカザミネとカイナはどこ行ったんだい?」
「さぁな…。あの二人はほっといてもいいんじゃないか。いろいろと…。」
「そうですよ〜。あっケルマさんも付いていきましたけど〜?」
パッフェルさんの一言に皆絶句。
まっいいよね♪(汗)
その後、テラスを占領していたラブラブな二人が消えるとテラスからは泣き叫ぶ声とどよ〜んとした空気が降りてきた。
それ以外の人々は皆、
「ご馳走様〜。」
と、言っていたと言う。
元となったネスティとトリスは二人とも幸せそうだったとさ。

                                ヲワリ

あとがきという名のバカの一つ覚え。

このSSは決戦前夜の夜会話で思いつきましたvネストリの会話のとき他の人日はなにしているのだろう、と。もちろん私は好感度・大のEDでしたvv
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