「…お前には、あの花が似合うな。」

「――え?」



二人でテラスに出てお茶を飲んでいるとき、オレはふとそんなことを思った。



「へぇ、どんな花?」


無邪気な笑顔でオレに問いかけてきた。




プラティには「向日葵」や元気なイメージがわくがあえてオレはそう思わなかった。

「お前は思い当たらないのか?」


「うーん…。多分明るい花だと思うけど…。」



その悩む仕草を見るだけで、顔が綻ぶのがわかる。




「…んじゃぁ、私自身の花、とか?」

冗談っぽくプラティが言ってきた。




――なんだ、自分で判っているんじゃないか。




どうやら、このオレは心底その『花』が欲しくて、惚れてしまっているらしい。




「えっ?!何?!わたし変なこと言っちゃった?!」

慌てているプラティは頬を真っ赤にしていた。




そんなプラティにオレは笑顔だけしか向けられなかった。




fin.







あーとーがーきー。

久しぶりに書いたヴァリプラは滅茶苦茶エセな人々になってしまいました…。

マジでこれ誰ですか?!ってカンジ(汗)

申し訳ありません;

2003年12月29日 伊予