告白

(お題提供:恋愛小説が書きたいあなたに10のお題http://sorachi.lolipop.jp/odai/home/love.htm)














胸がドキドキして止まらない。

わたし、どんなことを口走ったっけ??

こんなにも不安で、ドキドキして、切なくて。

彼の顔がまともに見れない。

それでも、わたしは後悔しない。

後悔したくないから、ヴァリラに伝えようと思ったんだから。















わたしが彼と出会ってどれくらいたったのだろう?

あの時はまだわたしは子供で、彼は少し大人びて見えたっけ。

パパの後の黒鉄の鍛聖になりたくて、トーナメントに出場した。

そこで、サナレやラジィ、色々な仲間と出会って、彼にも出会って、大切なことを学んだ。

彼はわたしに言ったわ。

「お前は俺のライバルだ」

って。

それって凄く嬉しい言葉だった。

わたしを認めてくれて。

彼がわたしを認めてくれたことにとても感激したのを覚えている。











でも、いつからだろう?

ライバルで仲間で、それで良かった筈なのに。

わたしの中に一つの思いが出てきた。




彼の「特別」になりたいって。




自分でもどうしてそう思うのかわからない。

けど、彼の心の中にどれだけわたしがいるのか気になって仕方なかった。








お互い、仕事が忙しくて会わなくて。

けど、わたしはいつも彼のことを考えていた。

度々、金の匠合に用事で行くと彼に会った。

会うたびに胸が苦しくなって、顔が赤くなった。

彼がとてもかっこよく見えた。

そんな時に、彼に「どうしたんだ、プラティ?」なんて、言葉を掛けられて。

きゅぅっと胸がまた苦しくなった。

そのとき、気づいたの。










―――わたし、彼のこと好きだって。










サナレやラジィとも、お母さんとも、親方とも違う「好き」。

異性として「好き」なんだってことに気がついた…。

でも気づいても、恥ずかしくてどうすることも出来なかった。

いつもと同じ。








でも。

でも、やっぱり、彼がわたしのことどう想ってるかとても気になって。

だって、恥ずかしいことばっかり、しかもシュチュエーションの良いときにわたしに言ってくるんだよ?

わたしばっかりドキドキして。

わたしばっかり、彼への想いが暴れだしてて、抑えきれなくて。









とても苦しかった。










だから、苦しくて、切なくて。でも。

このまま、伝えられなかったらって思ったら怖くなった。

絶対、わたしは後悔すると思った。

だから。だからね―――――。


















頭がクラクラする。

でも、自分の気持ちをちゃんと言えて、本当に良かった。

やっぱり恥ずかしいけどね。

チラっと勇気を出して、彼の方を見ると、わたしと同じくらい顔が真っ赤になってた。

それがとてもおかしくて、つい笑っちゃう。









「…っヴァリラ、顔真っ赤、だよ…?」

「……お前だって、十分真っ赤だ、プラティ。」













その赤い顔を逸らして、彼はそう呟いた。

恥ずかしいけど、その声を聞いて、やっぱり大好きだなぁ、なんて思う。

ふと、彼の腕が伸びてきて、いつかしてくれたように彼のその胸板に抱きしめられた。

彼に抱きしめられて、心臓が飛び出しそうだったけど。






















―――やっぱり、ヴァリラのこと大好き。ってまた思った。


















ヴァリラの、昔より幾分か大人びた声が囁くように耳に入ってきて、笑顔を作った。



















…この頃、こっぱずかしい小説を書いてしまう伊予でぇす…(汗)

と、言うことで、この作品はうりさん主催「ヴァリプラ祭り」に献上させて頂きます。ハイ。久しぶりに書いたヴァリプラがこんなもので申し訳ない(爆)自サイトでプラティのヴァリラへの気持ちに気づく作品を書いたなら、告白だって書いて良いじゃないか!という、偏見?で書きました(コラ)

拙いものですが、ビバ☆ヴァリプラ祭!!

注:題名は上記サイト様のお題の五番目「告白」から頂きましたので、リンクをお願い致します。というか、書いてたらこうなったというか(笑)

20050812 伊予