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「…先輩、大丈夫ですか…?」
後輩のミリィがここ数日徹夜をしている私に声をかけてきた。
「ミリィ、ありがとう。これが終われば…。だから先に休んでてくださいな。」
そう…これが終われば休めるんだ。
「でも…。」
私の考えをいち早くミリィは感じ取ったようだった。
「…無理しないでくださいね…?」
「ええ。」
私は無理に作った笑顔でミリィを自分の部屋に送り返した。
ミリィのいなくなった部屋で一人、黙々と仕事を続ける。
皮肉にしか見えないこの仕事を早く終わらせたい。
その一心でタイプを滑らせた。
段々とできあがっていく報告書はすべて、あの人に関する物。
行方が分からない今も文章にしてしまえば気が紛れる。
あの人の悲しい笑顔が今でも頭から離れないなんて。
やっと一段落がついてもう冷めてしまったコーヒーのカップを片手に窓辺にたった。
外の星はとても綺麗だった。
あの人も見ていたらいいのになんて考えも浮かぶけれどきっとそれは考えてはいけないこと。
「…どこにいるんですのよ…あの人は…。」
この寂しい声と一緒に願いも伝わったらいいのに。
何度そう思ったことか。
そして、私は繰り返す。
「絶対に…見つけてみますわ…。」
                                           Fin.
あとがきv

ぎゃはははははははははははははっっっっ!!!!!(大爆笑)もうこれ、誰って感じですよぉ?!(涙目)久しぶりに書いたせいでしょうか?サモナイばっか書いていたせいでしょうね…;そろそろ、いろいろアップしようかな…。

20020628 伊予

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