屋敷調査
GMはフイムさん。プレイレポートの文章もフイムさんによるものです。
セッション名
「女の恨みは底深く」
プレイ期間
双月暦1091年 11巡り目の安息日〜銀の月の日(4月3日〜4月8日)
パーティ
アルス
 急に性格の悪くなったウィザード。
 今回唯一の回復キャラとして、孤軍奮闘。
 プレイヤー:SYK

ライ・フガード
 さり気に暗殺者らしい。どうしてこんな所で働いてるんだろう?
 得意のレイピアも、今回は相性が悪く……… 
 プレイヤー:よしゆき

レイン
 今回は前線に立つことを余儀なくされた、両手剣持ちのウィザード。
 結果は当然のごとく(?)、悲壮的なものに。
 プレイヤー:あくあ

アトリー・トゥークルティア
 デューラーの名門の家の娘、らしい。
 苦手な戦闘シーンでは、精一杯奮闘。
 プレイヤー:LOA

カルロス・オリヴェイラ
 結構一流の槍の使い手であるタマット信者。
 いろいろできる、便利人。
 プレイヤー:福良

ジオ・マクレガー
 目つきの悪いタマット信者。今回の主役。
 主役の割に、実はあんまり活躍できなかった。女の恨みは怖いね。
 プレイヤー:猫撫雅遊

セッション内容
 一同は依頼を受けて森の牙に集合する。
 しばし遅れて、依頼主である女性が現れる。
 その女性は名をジェシカ・マクロールといい、ヘビーレザーを着たりりしい20代女性だった。
 詳しい依頼内容を聞く一同。
 一巡り(一週間)ほど前に、存在すら知らなかった祖父から便りが届いたという。
 『遺産をすべておまえに譲る。遺産は屋敷に残している』という内容で。
 一度その屋敷に向かったものの、不穏なうわさがある上に、なんとなく怪しい雰囲気でとても近づけなかったという。
 そこで、護衛を頼みに来たというのだ。
 馬車もすでに手配しているということで、前金200ムーナをもらい、買い物をして早速現地へ向かう一行であった。
 ジオはジェシカの姿をどこかで見たことがあるような気がしたが、特に気にしないことにした。

 現地に到着した一行は、二手に分かれ屋敷の調査と宿の確保に向かう。
 屋敷に向かうのは、単独行動が好きなライ。そしてレイン、アルス、ジェシカである。
 町外れにある屋敷は木々に囲まれた、二階建ての建物であった。
 外観と窓の位置、そして屋敷の中をちょっと確認すると、翌日の突入に備えて宿屋で休むのであった。

 ついでにレインは、町の住人から屋敷のことについて聞いてまわる。
 しかし屋敷には変わり者の老人が一人で住んでいたこと以外、夜中に変な声がするということぐらいしかわからなかった。

 朝になり、早速屋敷へ向かう一行。
 正面から入ると、ドアが左右と正面に合計三つ。
 しかし左のドアは反対側からかんぬきがかかっており、入ることができない。
 仕方なくその他の入り口から調査を開始する。
 ジオ、カルロスを先頭に、アトリーとジェシカ。後衛にアルスとライとレインを据える隊形で挑む。
 アトリーは不意に、ジェシカが前方を睨んでいることを確認する。
 何を見ていたかはわからなかったが、激しい怒り、恨みなどを汲み取る。

 応接間と思われる広い部屋に入ると、そこには四体の骸骨が。
 動き出したスケルトンを迎撃する一行。
 武器の愛称が悪かった上に、スケルトンチャンピオンも含まれていたが、辛くも勝利を収める。
 台所には一角ゴキブリが数十匹いたが、すばやく感知したため襲われることはなかった。

 二階では、ある部屋でレインの妻、ミサが現れる。
 レインが近寄るが、何も反応を示さない。
 顔見知りでもあるアトリーが声をかけるが、やはり何も答えない。
 不審に思ったアトリーが≪幻覚破壊≫をかけると、案の定ミサの姿はかき消えた。
 レインは何でもないフリをしていたが、アトリーはしばらくこのネタでレインを困らせることだろう。
 その他ではジオが蜂に刺されて少し傷を負ったことを除けば、変わったことはなかった。

 何も見当たらなかったため一階に戻り、かんぬきのかかっていたドアを壊す一同。
 中に入ると、そこは物置であった。
 カルロスが部屋を探索して隠し扉を発見する。
 階段を下りた先は広い部屋であった。その奥には布で覆い被せられた箱がある。
 箱をあけようとカルロスとレインが近づく。
 蓋に手をかけた瞬間、ジェシカがつぶやく。
「ついにこのときが来たようね………」
 同時に剣を抜き、ジオに向き直る。
「私はズィーグ・マクレガーの娘!父の仇をうちに来た!ジオよ、覚悟!」
 同時に、箱の中からホブゴブリンが二匹、そして後ろの階段からもホブゴブリンが二匹現れる。
 戦いは壮絶なものになった。
 ジオと互角の戦いを繰り広げるジェシカ。加えてホブゴブリン四匹に、残りのパーティも苦戦する。
 三匹を始末した所で、ジェシカは<悪魔>に変身をする。
 あまりの恨みの深さに驚愕するジオ。
 両手が鉤爪、髪の毛が二つにまとまり触手に、足がスカート状の<悪魔>になったジェシカは、ライ、そしてジオをも斃す。
 しかし、そのジェシカもレインの剣によって斃されるのであった。
 ジェシカは、<悪魔>に取り込まれたことを悔やみながら死んでいった。

 ジェシカを斃してホッとしたのもつかの間、何者かに屋敷が焼き払われる。
 天井が崩れたのを利用して、何とか脱出する一行。
 外に出ると、フードをかぶった者が木の上に立っていた。
 問いただす前に消えてしまったが、一同は自分達の<敵>を認識するのであった。


BACK  HOME