セッション4日目。あの時神殿に泊まってなければこんな事には…… by カノン

GM 今日で最終回になる予定です。
カノン だったらいいなぁ……。いいかげん終わらせないと(笑)。
GM さあみんな、前回までのあらすじを覚えているかな(笑)?
カノン 話し合いにきたグルグドゥを殺しちゃった事かな(涙)。
シンシー 前回? たしか20体くらいの泥に立ちふさがられて終わったんだっけ?
GM そうだったね。その沼グル一体づつはこの前見たものと大体おなじ姿形をしているんだけど……。その沼グル達の後方に、どん、とでかい物体があるのだ。
レイン でかい物体?
GM 沼沢種よりはよほど透明感のある液状の物体だね。ただしそれは、恐るべき狂気と恐怖をはらむこのうえもなくまがまがしい、膿爛れた生命体の、忌まわしい氾濫だった……。長い解説だなあ(苦笑)。
カノン あれは一体……? ミュー、隠れてて!
GM 多細胞性不定形の細胞塊、という表現でもするべきか。沼グルグドゥとはまた別なもののようです。正常な生き物なのかもどうか……?
シンシー 無視して通りすぎることは……、できないのかな。
カノン 恐怖判定なんていわないですよね?
GM 御名答。恐怖判定をどうぞ。修正はなし。
レイン 全員ですか?
GM 「見てしまった」のなら全員だよー。
レイン そりゃ見てるよなぁ(苦笑)。
カノン ミューもしないといけない、でしょうね(泣)。じゃあ、ミューから。
 ころころころころ。

カノン カノン、ぎりぎり成功。判定の順番を逆にしてて良かった。ミューは怖い物好きみたい(笑)。
GM おお、全員成功したようですな。
レイン たすかったっす。て、あとはどうするか、だが。
カノン 沼グルはかかってきそうなんですか? 沼グル相手じゃ社長も何もできないだろうなぁ。
GM まだ停滞してるね。沼グルグドゥは、君達を取り囲みつつ、なにやらそのなにやらその怪物を中心に、もぞもぞとなにかをしているようだ。<神秘学>で大きいヤツの正体を知る事もできます。
 ころころころころ。

GM 社長がわかったみたいです。−3成功だから名前だけかな。「ぬうっ、あれはッ」
カノン 社長さん、知ってるんですか!?
GM/社長 あれは世に聞く強力な元素獣、ショゴス(オリジナルです)だ。このようなものに出会えるとは……。
レイン 元素獣?
GM 基本的には触手のたくさんついた、大量のアメーバ状の生き物、って感じです。
レイン 敵っぽいね。
カノン 元素獣って、銀の月の人達が召喚するっていうあれですか?
GM(GM口調で)そうです。
カノン 今のはキャラクターのセリフなのに(笑)。
GM あ、ゴメン(笑)。「うむ、そうだ。普通沼グルグドゥにはそんな知恵も無いはずなのだが……。どこかで海グルグドゥの召喚の知識を拾いでもしたのだろう」と社長。
シンシー なるほど……。そいつらはなんでそこにいるんだろう? 石を取りかえすつもりなのかな……。
レイン そっちが勝手に石ころを送りつけてきたくせに。
カノン 向かってくるなら……撃退しないとこっちが危ないですね。
GM ちなみに、元素獣を支配したり、操るのにはそれなりの儀式と捧げモノが必要なのですが……。すると、沼グルグドゥ達がなにか祈りをささげているようにも見えるのだな。そして一番ショゴスに近いヤツが「どぼーん」とショゴスめがけて飛び込んでいくぞ。
カノン 自分達を生贄に!?
GM そうかもしれない。それに続いて、どんどん「どぼーん、どぼーん」、と沼グルグドゥ達が飛び込んで、消化されていく(笑)。
カノン 合体してる間に逃げれるなんて事は……できないんでしょうかね。
シンシー 結局のところどうしたらいいんだろうか。
GM この間、数秒間あるので、行動があれば準備をしても良いですよ。ちなみに、生贄で残ったグルグドゥは10体ほどだ(笑)。
レイン あれと戦えって言うわけか(笑)。
シンシー なにもしてこないのなら、無視したいところだが……とりあえず武装はしておきます。
カノン ミューを馬車に入れて、馬車ごと下がらせますよ。
レイン むぅ……一応戦う準備を。今回は盾を使うか。
カノン ≪倍速≫の詠唱を開始します。目標はレインさん。10秒間思いっきり戦って下さい。そのあと5点疲労しますから。
GM 馬車の車輪に向かって進んでる沼グルなんかも1体居ますね。
シンシー 車輪にくるやつはわたしが相手をしよう。
カノン ……シンシーさんにかけたほうがいいかもしれません(笑)。
シンシー おいおい、やめてくれよ(苦笑)。
カノン え?どうしてです?
シンシー シンシーさんはガードが薄い。だからできれば下っぱ相手にしておきたいよ。
カノン 沼グルグドゥは10体ぐらい残ってるんですけど……何も無しでいけますか? シンシーさん。
シンシー 馬車を守る役でいいのなら≪倍速≫かけてもいいよ。かけてくれ。
カノン 馬車に向かってきているのは……?
GM まだ1体。残りは取り巻いて牽制してますね。
カノン 3秒ぐらい余裕あるなら、もう≪倍速≫をかけられますが。
GM おっけーです。
カノン (ころころ)≪倍速≫は成功しました。
GM 沼グルグドゥを捧げたあとに、残ったグルグドゥの中の一人が「ぺこり」と頭をさげる(笑)と、ショゴスがなんかめんどくさそーに動き始めます。
レイン ショゴスって、具体的にどのくらいの大きさ?
GM うーん、流動体だからなあ。広がると5×5mくらいにはなれるのではなかろうか。
シンシー シンシー対泥グルグドゥ、レイン&カノン対ショゴスという図式でいいよね?(笑)
レイン オイオイ。
カノン ボク、≪電光≫で攻撃するぐらいしかないんですが……。
レイン 泥を全部倒せば、ショゴスを操れなくなるんじゃ?
シンシー しかし、生贄が終わったとういことはもう、命令は受理されたってことじゃないか?
GM 暴走するかもしれないぞ(笑)。
シンシー そうか、操れなくなって、好き勝手に動くかもしれないんだ(笑)。
カノン 液体ってことは、電光効きそうですよね。社長さん、あれは強いんですか?
GM/社長 電撃は少なくともグルグドゥには効きそうだな。
カノン やってみなければ分かりません。とりあえず、馬車を囲んでいるやつを何とかしましょう。
レイン そうだな……奴は遅そうだから、とりあえず泥を片付けるか。
GM そろそろターン戦闘をはじめようかな? ちなみに社長は馬車のホロの上からスナイプするそうだ(笑)。
カノン 昼なのに見えるんでしょうか?(笑)
GM/社長 しまったあっ!(笑)

 社長は梟族。夜目が利くかわりに、その高い視力は昼間において役に立たない。これで社長の無力化は決定である。まあいいか、どうせNPC扱いなのだから。
 戦闘、開始である。

GM ずもももももももももも。(ショゴスの動く音の表現)

 通常の打撃が効果を発揮しないグルグドゥとショゴスに苦戦する冒険者達。体当たりをしかけてくるショゴスから逃れながら、少しづつ生命力を削っていこうとする。

GM では、次にショゴスがずずずーんと全進してきます。「石」を持ってるのは誰だったっけ?
シンシー シンシーさん……だと思いますが……。
レイン そうか、奴の狙いは……だとすると。
GM そうなの? じゃあシンシーさんに向かって一目散。
シンシー ぎゃあーーーー!!!
レイン シンシーを空にぶら下げておけば、奴はそれを追うだけになるな。

 カノンは≪電光≫を発動後、ショゴスに狙いをつける。レインは自分に≪盾≫の呪文をかけてから……。

レイン シンシーの前に立ちます。
シンシー きゃっ、護衛付き(嬉)。
レイン それで終わりでし。
GM 前というと?
レイン ショゴスとシンシーの間になるわけです。「やれやれだ……(苦笑)」

 ここから数ターンショゴスとの戦闘があるのですが、とりあえず省略。
 ショゴスとの戦いも終わりが近づく。
 ショゴスの触手に両足をつかまれ、身動きがとれなくなったシンシーは「石」の入った皮袋をレインに投げ渡し、自分はショゴスに引き寄せられ転倒してしまう。片足を掴んでいる触手はレインが切り裂くが、もう片足がショゴスの中に呑み込まれ、消化されようとしている。
 カノンは自分に≪空中歩行≫をかけ、「石」をレインからパスしてもらった後に空中へ逃れようとするが……。

レイン 袋をカノンに渡します。終わり。
シンシー ショゴスに取り込まれているブーツを脱いで、立ちあがります。で、終わり。じゃあカノンに石が渡ったと。はやく開放してあげてね。
カノン という所で、左手が使えませんねぇ。袋持ってるので。受動防御が……。
GM まだ浮いてないんだよね、カノン。
カノン 1、2歩は歩いてるかもしれませんけどね。まだまだです。
GM カノンには袋の中のものがもぞもぞ動いてることがわかる。あきらかに生き物ように。そして、人肌並に温かくて、柔らかいんだ。
カノン とりあえず、シンシーさんが行動してくれないと何も出来ません(笑)。
シンシー (ぼそっと)3人でキャッチボールしながら攻撃してたらそのうち死ぬんじゃ……(笑)。
カノン そっち(GMサイド)の行動ですよ〜〜。
GM うい、ではへちゃっ、とショゴスが変形します。
シンシー 飛行形態に変形。
レイン まさか? 飛行形態って……。
GM はじめに説明したように、5m×5mのマット状へと一瞬に広がります。ショゴスの上はべたべたと同じ状態ですね。足元がじゅーーっ。
カノン 良かった、浮いてて……。って、ミュー!!!
GM 沼グルグドゥ達は戦いをはやしたてるように、どたん、どたん、と地面を叩いている。それには野蛮で残忍な印象を感じる。
カノン 5メルーも広がったら沼グル達も飲み込まれませんか?
シンシー もともと5メートルの長さで5×5ってことは横にひろがったわけで正面にいるシンシーさんはべたべたの外かな(笑)。
GM 遠巻きに見てるだけだから、沼グル達もって事はないかなと。シンシーさんは、確かにそうですね。
シンシー じゃあ、マットへ全力攻撃。
レイン すると、横にいるレインも外なんだ。
GM レインはショゴスの側面に居なかったっけ?
レイン シンシーの真横にいるはずだけど?
GM あー、そうかあ。あまりマットの意味がなかったじゃないか(苦笑)。
カノン (カノンの行動順が来た)歩きながら、空に浮かんで、袋の口をあけます。
レイン それで……どうなるんだ……?
カノン 石がポンッと飛び出すとか?(笑)
GM ちなみにカノンにしか見えないので、メモに書いてこっそり送るよお。
カノン はいはい。

 ごそごそ。

GM 恐怖判定が必要なんじゃないかしら(笑)。
カノン な、なにっ!? 確かに必要そうですね(笑)。
レイン そんなにエグイものが……(苦笑)。
カノン (ころころ)成功です。あんまり怖くないみたい(にこにこ)。
シンシー 18禁のグロさ?(笑)
カノン グロくはないですよ。
GM みなれたものの印象があるよ。たとえるならば……、そう、超美人特有のナ二を思わせるやうな。
シンシー (自分を指差しながら)超美人。
レイン で?
GM しかも、袋自体がどんどん膨らんでいるのが下からも見える(笑)。
カノン あ、あなたは……誰? ま、まさか!?
GM 袋の中身だけど、なんか動物っぽい動きだね。細長い……四肢のようなものを持っているのかも。
カノン ちょ、ここは空なんですよ! ちょっと待ってください!! といいつつ下に下りようとします。まあ、空といってもまだ5歩も歩いてないでしょうが。
レイン (ぼそっと)一秒でずいぶん長い会話ですな。
カノン つっこむなようぅ(笑)。
GM 沼グル達も袋の中身に対して、おびえてるんだか、興奮しているのやら、といった感じだ。さて、「あなたは……誰?」に対しては答えないね。ところでシンシーさん。殺してやる、とかやっつけてやる、とかそういう事はしょっちゅう考えていましたか?(笑) どういう質問なんだか、コレ(苦笑)。
シンシー 泥に一回、結晶に一回、液体に一回、ショゴスに一回くらい(笑)。
GM じゃあ、大きな声でシンシーとミューに「ブッツブシテヤル」という言葉が伝わってきます。さて……なんだろね?
シンシー かっこいー♪(爆笑)
カノン (ミューで)「な、なになに!?」
GM 次のターンを待て!(笑)
カノン その前に、レインさんの行動ですね。
レイン はい、それじゃマットを切りつけます。(ころころ)6点の斬りです。終わり。
カノン 次、シンシーさんの行動か。
シンシー ……ブッツブシテヤル(爆笑)。
GM あなたはカタカナ口調で喋らなくてもいいんですが(笑)。
シンシー (ころころ)5点……。通ってなさそう……。
カノン 5点で通らないって、どんな防護点ですか……。完全版調べれば、そいつの弱点とかわかるんですけどね(爆笑)。

 甘い。(カノンのプレイヤーは公式データのあるモンスターだと思っていたようだが)オリジナルの元素獣である。

シンシー 終わり。次のターン。
GM このターンの最初に追加の銀の月ポイントがもらえます。銀色の光が溢れているからね。
カノン どれぐらいのさいころを振れば……。
GM 1D6です。
カノン ミューは?馬車の中にいますが。
GM ミューも(笑)。こわくないこわくない。
レイン ポイントが4になりました
シンシー やった!11点になった(爆笑)。
カノン あ、ミューも11点(爆笑)。
GM つづいて、シンシーとミュー以外の人はもっかい声を聞くための判定(ポイント×2)をしていいっす。
レイン (ころころ)聞こえません、何も聞こえませんとも。
カノン (ころころ)−6成功ですね。
GM じゃあカノンも会話に参加できるねえ(笑)。
カノン やった(笑)。
シンシー (ころころ)−11成功(笑)。あ、判定するのはシンシーとミュー以外か……。
GM シンシーさんにはすごく良く聴こえてます(笑)。どこか聴いたことのあるような、でも聴いたこともないような「美声」ですぅ。
シンシー 聴いたことがあるよなないよな……。判定とかで思い出せたりしないの?
GM ショゴスも袋の中身に呼応するように、すっくと体を縦に伸ばします。カノンの目線と並ぶ、で、いい?(とカノンのプレイヤーに一応訊いてみるGM)
カノン 拒否権なんかあるんですか?(笑) ボクもこの声の主が解らないんですか?
GM 良く知ってる声なんだけどねえ。
シンシー 自分とか?
GM 「自分とか?」 そのとおりだ。そう君達が確信した瞬間、袋の中から「巨大な女性の腕」が出現する。
レイン 巨大な? どのくらいの?
GM その腕は「べちんっ」とショゴスの頭をなぐりつけちゃう。それは、「小石」をはじめて拾ったときにシンシーが使った動きに酷似している(笑)。
カノン わわっ!
GM ベターーーーーーーーーん、ってショゴスはぶっ倒されちゃった。通常の打撃だけでなくて、魔法的な威力もあるようだ。
レイン つよ!!
カノン す、すごい……。
シンシー 思わずシンシーさんは笑い出します(笑)。
カノン あ、あなたは誰ですか?
GM もう一度、今度は「ちぎることはできないのかな?」という声が頭の中に響いたと思うと、ショゴスを両手でつまんで、ぐにーーーっとのばしちゃうよ。んで、千切れて、ぶしゃーーーと体液を撒き散らす。
 さすがに水袋も許容限界を超え、袋ははちまけられ、中身が飛び出してくる。

GM カノンの真下はショゴスがまだびくびく動いてるんですが、それを袋の中身がおっこちてきて、どんと踏みつけにします。
レイン 何がでてきましたか?
GM その姿は……身長3メルーくらいの、シンシーそっくりの人間(笑)。カノンに向かって、「えと……ちょっとそれはわかんないです」と答えます。
カノン シ、シンシーさん!?
シンシー わたし!?
レイン どうなってるんだ……?
GM ちなみに服装までシンシーにそっくりだよん。
シンシー むう、美しい(爆笑)。
GM 沼グルは逃げ出す用意を始めてる(笑)。
カノン 何故シンシーさんが……?
シンシー まぁ、子は親に似るというし(笑)。
GM おっきなシンシーは「さてと……どうしよっかな」と周囲を見渡している。
カノン あなたは誰なんですか?
GM 「ん……『あなた』ってなんなんだろう?」って可愛く首をかしげます。ここらへんはシンシーに似てないね(苦笑)。
シンシー 可愛くなくてわるかったな(苦笑)。
カノン あなたって、あなた自身ですよ。そこにいるあなたです。まさか、あまり言葉がわからないとか?
GM 「私とか、あなたとか、ていうコトバは、良く聞いてたなぁ。……シンシーがカノンに対して言ったり、その逆だったり」
カノン あなたって言うのは、自分じゃない他の人に対して言う言葉です。って、ボクの名前を知ってるんですか?
GM 自分自身を指差して、「カノンが、今、見ているモノも『あなた』なの? そういう風に、その言葉を使われたのは、さっきが始めて……」戸惑ってる様子だ。
カノン う……確かに。さっきまでのあなたは石みたいでしたからね。
GM 「そう、『あなた』は時には『カノン』を意味していたり、『ミュー』を意味していたり、そして『シンシー』を意味したりしていたね」
カノン そうですそうです。よく解ってますね。
シンシー さすがにわたしの事は判るみたいだな(苦笑)。
GM もう、レインにもはっきり声が聞こえます。声帯の使い方に「慣れ」てきたんだろう。
カノン ところで、あなたはどこから来たんですか?
シンシー そうか。石の正体を調べる仕事だったな……。ショゴスを倒したら終わりみたいな錯覚におちいっていたよ(苦笑)。
レイン 石が巨大なシンシーに変わった……とは報告できないな(苦笑)。
カノン 上を向いててちょっと首が痛いです(笑)。ああ、そういえば、それが任務でしたね。僕も忘れてました(爆笑)。
レイン (プレイヤーに戻って)忘れるなーーー。
カノン うーん……どうしてシンシーさんの姿をしているの?
GM 「あなた達と話したかったから」
カノン そう。あ、あなたのお名前は? 私はカノン。カノン・ギャザ。よろしくお願いします。
シンシー その形のままでいいから大きさはどうにかならないのか?
GM そう言われるとひよひよひよー、と小さくなってくれるよ。一度小さくなりすぎて、サイズを微調整したりする(笑)。
シンシー ういやつめ(笑)。
GM 「形がなかったから、形が必要だった。『あなた』達と同じ、形と、コトバ」
カノン そろそろミューが出てくるでしょうね。(ミューで)「あ、シンシーお姉ちゃんが二人!?どうなってるの!?」
GM シンシーよりとちょっとちんまくなっちゃったね。ミューとの中間くらいかな(笑)。
カノン ミューに説明したら、もう一度名前を聞きます。
GM 「あなた達のおかげで色んなことが解ったの……。たとえば、はじめて接触したものとのコミュニケーションの取り方。おもいきり叩いたり、伸ばしたりするのね……」(笑)
カノン あわわ、それはちがうんですよ。
GM 「ただ、名前だけは教わってません」「『わたし』だけ……」はじめて私という言葉を使う。「わたしだけ名前というものがまだない」
シンシー 最初に発見した者が名前をつけれるんだよな。ロックと名づけてやろう(笑)。
GM 「ロック?どういう意味なんだろ?」かわいく首かしげ。
シンシー まあいいから(苦笑)。
カノン ロックですか? もっと女の子らしい名前を……。
シンシー 女かどうかなどわからんではないか。
GM 見た目は女だけどね。多分、服も体の一部、というステキな女性ですが(笑)。
レイン (さて、と)剣を鞘にしまいながら、どう報告してよいやら迷う(苦笑)。
カノン あ、初めて会った人とのコミュニケーションのとり方はこうするんですよ。と言って手を取って握手します。
GM 「いろいろあるんだぁ」って素直に納得します。「じゃ、あの人の行っていた事は間違い?」
カノン あの人って?
GM シンシーを見てます。あとレイン(苦笑)。
レイン な……、なんだ? 斬ってないぞ?(笑)
シンシー 「わたしは握手もするぞ?」といって握手をする(苦笑)。
カノン ……ひょっとして叩けばいいとか切ってしまおう、とか言ってた事を言ってるんでしょうか。
GM 「てっきりコレも接触の合図だと思ってた」すると、手首から先がびゅんっ、と剣に変化する。
カノン わわわ、それは違うんですよ〜〜〜。
GM 「うーん、無意味な知識なんですね? だったら知識の中から削除しておこうっと」
レイン 一つだけ、どうしても聞いておきたい事がある。素数って知ってるか?(笑)
カノン それって聞いておきたいことですか?(笑)
シンシー なぜGMが素数を強調したかは聞きたいところだな(苦笑)。
GM 「素数?」
レイン いや、知らないのならかまわないさ………。(やっぱり適当な事言ってやがったか)
GM 「素数ね。そう、あなた達が私に話をしてくれた。あれは返事。はじめての会話……」ちょっと嬉しそうにはにかにます。どこでこんな表情を覚えたんだか(笑)。
カノン このメンバーではにかんで笑う人なんかいませんよね(笑)。
シンシー グルグドゥとはどういったつながりが……?
カノン 何をしにこの国に来たんですか? いきなり空から降ってきたみたいですが。
GM 「地面とぶつかって、シンシーに叩かれる前は、知らないです。ただ……」
カノン ただ?
GM 表情は彼女の個性なのかもね。ただ……、と、空の中の一点を指で指します。
カノン ん? と、その指差した先を見ます。
GM その先にあるのは銀の月。
カノン 銀の月!? あそこから来たんですか?
GM 「落下地点とその衝撃と接触角度やその他の要素から計算して、あの方角から落ちてきたのはほぼ間違いないと思うよ……」
レイン なんだ、こいつ……、どこでそんな知識を?
シンシー 言葉知らないくせにわけのわからんことはいっぱい話せるんだな(苦笑)。
カノン ひょっとして、銀の月の神様かな? でも、そんなはずは……。
GM 「推測される地点と、推測される時間とあの銀色の円がその時にあった筈の場所がぴったり一致するんだ」とかわけの解らない事を言ってる。確実に現在のペローマで研究されてる物理を越えた思考だ(笑)。
カノン ??? キャラクター的には頭がこんがらがってます(笑)。
シンシー さっきまで「あなた」がわからなかったやつと同一人物とは思えんな(苦笑)。
GM 「私という言葉を知ったら、私の言葉をあなた達に伝えやすくなったの……」
レイン で、これからどうする気なんだ?
GM 「帰りたい……かも。でもよくわからない」
カノン ホント、どうしましょう?
レイン 俺たちもどうするかな……?(苦笑)
シンシー 「魔法で姿を変えられていた異国の民であった」とでも報告するか(笑)。
カノン それいいかもしれませんねぇ(笑)。
レイン しかしなぁ(苦笑)。
カノン 銀の月からきた、なんてばれたら何されるか分かりませんよ。ただでさえ、人間とはあんまり仲が良くないんですから。
GM 相談しないとセッションが終わらないぞう(無責任発言)。
カノン (ロックに向かって)魔法は使えますか?
GM 「やってみます?」うーん、とんでもない悪戯をしでかそうとして凄く嬉しそうな子供みたいな表情。
カノン ど、どんな魔法を使う気かなーー?
レイン さて、俺たちはもう行かなければならない。君はどうする?
カノン ロックさんはこれからどうするつもりです?
GM 困惑してますね。
カノン 何もする事がないなら一緒に来ませんか?
シンシー 連れて帰れば? ただし姿を変えてな(苦笑)。
レイン 銀の月の者もたくさんいるからな、この世界には。
GM 困惑したせいか、形が不安定になってきます。
レイン (プレイヤーに戻って)お勧めは海グルと一緒に住む事だろう……。
シンシー (同じくプレイヤーに戻って)うまいな、それ(苦笑)。
GM/ロック そうですね、あの人達ともお話したいな。
カノン あの人達って? 沼グルじゃないですよね?
GM 「透明な方」ぷるぷると首を振ります。
レイン 泥みたいな連中には近づかないことだ。
カノン 海の近くまで行ってみません? 向こうからやってくるかもしれませんよ。
レイン そうだな、海まで行ってみるか。
シンシー 了解。
GM じゃあ、馬車の中に?
レイン 一体刺し殺してるから……グルグドゥに会うのは気まずいけどな(苦笑)。
GM 馬車の乗り方とかいちいち聞いてくるよ。カノンにとっては妹がもう一人できたみたいな感じだねぇ。
カノン 御者さんに聞いてみたりします(にこにこ)。でもミューが拗ねてるかもしれない(笑)。
GM ミューをなでなでしたり。
カノン そりゃ。ミューは照れるでしょう(笑)。
レイン とりあえず座っていればいいさ(苦笑)。
カノン で、さっさと海に到着ですか。
GM するとね、空飛ぶエイのようなものが見えるのだよ。
レイン エイ?
カノン ……プレイヤーはそれが何だか分かるんだけどねぇ……。
GM エイの上には透明なグルグドゥが3体乗ってますです。
カノン 社長さん、あれが何だか分かります?
シンシー PCがエイと判るかどうかも不明だな(苦笑)。
GM/社長 ぬぅ、グルグドゥの乗り物だな。
シンシー わかりやすっ!
カノン な、なるほど……。
レイン 欲しいといえば欲しいな(笑)。
GM ぴゅーん、と旋回飛行をしてたんだけど、君達に気付いた様子だ。
カノン こっちにやってくるんですよね?
GM 「そういえばどうしてあの人たちもなぐったんです?」とロックが質問してくるのだが(笑)。当然だな。
カノン う……それは……。
GM 「あ、自分と姿が似てなかったら、殴るとか」過去の経験から勝手に推測している。
レイン 襲われたからだ。
シンシー あやしい行動をしていたからさ。
カノン 敵と勘違いしてしまったんですよ。
GM/ロック 敵ですか……。もっと勉強しなくちゃ。
カノン いえ、きっと敵じゃないですよ。
GM/ロック 勘違い、なのね。
シンシー 海グルは?
GM そう言ってるとグルグドゥが近づいてくるよん。
カノン こんにちは、言葉分かります?
GM ぴーかぴかー。この前のやつがプリズマーを呼ぶのに集中しているのに似た光の動きを見せます。
シンシー ぷりずまー?
GM あ、失礼。以前グルグドゥが召喚したモンスター(正確にはあれも元素獣である)の正式名称なの。
シンシー 結晶か……。
カノン でも、ボクは分からない(笑)。
GM 要は、魔法の集中だったみたいだね。ぴーぴかぴかぴー。すると君達の頭に思考が伝わってきます。
レイン 何だろう?
カノン ≪思考転送≫?
GM 異種族だから非常に理解にしにくいんだけど……。先日は礼をわきまえず失礼した、と。
シンシー お、向こうから言ってきた(笑)。こっちにも非はある、っていうか非しかないのに(苦笑)。
カノン いえ、こちらこそ。って、こっちの言葉分かります?
GM/グルグドゥ 「おおまかには解る」
カノン 初めまして、カノンといいます。こちらが……とみんなを紹介します。
シンシー まあ、気にするな(にっこり)。
カノン 笑っても向こうは分からないと思いますよ……。
レイン こいつ(ロック)を連れて行ってやってくれないか。おなじ、銀の月の者として。
GM 「是が非でもない」だそうだ。

 同じ、といっても、かたや単なる銀の神々の奉仕種族、かたや銀の月から飛来した存在、なんだけどね。それはおいおいこのグルグドゥに語っていただこう。

GM 「我々にも予測できない事態というものは存在するものだ。いつも衝突を繰り返してばかりの君達が気にやむ必要は無いよ」グルグドゥはおおらかで寛大な性質の割に、妙なプライドのある種族としてしられていたりする。
カノン こちらの方、どういう人か分かります? と、ロックをさします。
GM/グルグドゥ 銀の月の<落とし子>だ。
カノン それって、銀の月の神様という事ですか?
GM 「我々の秘儀によって、銀の月のかけらが落下してくる事を知りえた。沼の弟たちはそれを偶然知ってしまった。君達にも迷惑をかけたと思う」カノン、銀の月のかけら、という所に注意。
カノン 銀の月のかけら……?そんなものが……。この人はこれからどうなるんです?
GM/グルグドゥ 我々が正しく迎え入れるとも。もし火や大地や風たちに手渡っていたなら大変な事になっていただろう。
カノン 正しく迎え入れるとは……?
GM/グルグドゥ ここにいる3名はグルグドゥの<闘士>だ。政治と信仰の事は良く知らない。
カノン ロックさんは幸せに暮らせるんでしょうか……?
GM 「だが……」その中の1人が口を挟む。「私はこのものを崇めたいと思うだろう」 どうだろうね? グルグドゥを信用するかい?
レイン ああ、かまわないさ。
カノン 火や大地や風にってくだりは、この人たちの偏見でしょうけどね。ロックさんはこの人たちについていきたいですか?
GM ここでお別れする事もできるし、連れ返ってもいい。まだ彼女はうまれたばかりで自分のイデオロギーや考えももっていないから。
カノン うーーーん……(悩)。
GM/グルグドゥ (カノンとほぼ同時に発言)君達が我々を信用できないのは想像できる。我々と<契約>を結ぶのが互いにとって良いと思うのだが、いかがか。
カノン (同時に発言)ロックさんを不幸にしないというのなら、連れて行ってもらってもかまいません。
レイン <契約>?
GM/グルグドゥ 契約内容はその不幸にしない、という記述でよいのか?
カノン <契約>というのは、どういう契約ですか?
GM グルグドゥだけに存在する倫理みたいなものなんだろう。ロイも知らない習慣みたい。
カノン ……たまにはロックさんも遊びにきてくださいね。
GM/グルグドゥ 認識した。それだけか?
カノン ……ハイ。
レイン ま、特に言う事はないな。
GM 「因みに、契約内容はいつでもこの<契約書>で確認する事が出来る」と律儀に手順を説明してくれるよ。
レイン ほうほう。
カノン 説明を聞いてそのとおりにします。
GM その<契約書>っていうのは全然紙に見えない、いびつな水晶の結晶と泡状のものが一緒になったようなものなんだけどね。
カノン はあ。
GM 拳大の大きさです。もし契約が破られ場合、これが知らせてくれる。持っておくと良い。
カノン ボクが持ってていいですか?
レイン わかった、確かに受け取ったよ。大切に持っておけよカノン。
カノン はい、もちろんです。ちなみに重さは?(笑)
GM 「このような誠意しか見せられない事を心苦しく思う」この人たちは妙に律儀だねえ。重さ? ずっしりと重いよ(笑)。
カノン いいえ、お気になさらないで下さい。ずっしり……マジですか?(笑)
GM 大理石くらいかしら。鉛ってほどじゃないよん。
カノン もし5Kgもあったら荷重が増えてしまうんですが(笑)。
GM 拳大ですから(苦笑)。そんなに重くはないよ(笑)。
カノン うーん、もうちょっと軽くなりません?(笑)
レイン 持ち歩かなくても良いと思うんだが……。
カノン いいえ、ちゃんと持ち歩きます。
GM 大理石製のアクセサリーみたいなものだと思えば良し!(そうか?(笑))
カノン 1キロぐらいかな?
GM 0.5キロでいいです。
カノン 登録(笑)。(←早速キャラシーに書き込んでいる)
GM と、その時、ロックは熱心にグルグドゥ語の物真似をしているね。そろそろグルグドゥと普通に会話できるようになるだろう。「ぴかぴかぴーぴかー」「ぺかーぺかー」これがグルグドゥの会話なのだ(笑)。
カノン ロックさん、もう会話できるんですね。
GM 「難しい。でも、シンシー達の言葉よりは覚えやすい」だそうだ。
カノン もともと銀の月の人ですからねぇ。
レイン さて、そろそろ行こうか……。とカノンの肩を叩く。
カノン そうですね。じゃあロックさん、お元気で。
GM じゃあ、おわかれだね。
レイン ああ。
カノン いつかまた会いましょう。
GM カノンの言葉を反芻する。「いつかまた会いましょう」
レイン そうだな……。
GM 「イツカマタアイマショウ」言葉の意味を知って言っているのかは、わからない。
カノン ああ、最後にロックさんと握手します。
GM 「会うときと一緒なのね」と言って全員と握手します。
レイン そういえば、確かに一緒だな(苦笑)。
カノン グルグドゥの人たちが帰るのを見送りますよ。
GM するとグルグドゥの闘士が彼女を促します。するとロックはついていきます。
レイン グルグドゥに礼。騎士として。ウィザードだけど。
カノン そのまま去っていくんですね。
レイン 銀の月のかけらだった、と。銀の月の者が持ち帰ったと報告すればそれで十分だろう。
カノン そうですね。
GM 最後に君達が見た彼女の顔は、少しシンシーとは違う印象があったのを君達は覚えている。さあ……ここでエピローグにしちゃっていいかな?
レイン OKOK。ようやく終わったな(苦笑)。
カノン 夕日をバックに(笑)。
GM お疲れ様でした。っていうか長々とお疲れ様です(苦笑)。
カノン お疲れ様でしたーーーーーっ。

 プレイ後のプレイヤー対談である。

カノン よく考えたら、シンシーさん片足裸足なんだよね(笑)。
レイン 戦闘が結構長引きましたね。
カノン まさか銀の月のかけらだったとは……。最後は結構感情移入しちゃいましたね。しかし、今回手に入れた結晶だけど、他のシナリオじゃ絶対役に立たないな。
レイン まぁ、めでたしめでたしでよかったよかった。
カノン めでたしかなぁ?
レイン なんでー? よかったじゃん。一人殺っちまったという説もあるが……。
カノン まあ、握手するときに泣こうかどうか迷ったんだけどね……。やっぱ涙流した方が良かったかな?
レイン 「泣くな」ってセリフを用意してたのに(爆笑)。
カノン 馬鹿にされそうで怖かったんだよ(笑)。
GM 泣かない、というパターンでも前向きな印象があってまた良し。
カノン キャラクターはきっと涙をこらえてたに違いない。用意してくれてたんだったら、泣いた方が良かったなぁ。うんうん。
GM 涙をこらえてたとすると、社長あたりが「それで空ばかり見ていたんだな、カノン」と(笑)。
カノン 帰りの馬車で泣いてるかもしれない(笑)。
GM 「泣いているのかね」「泣いてなんかいません!」っていうのもありかと(笑) 。
カノン ムキになってどうする(笑)。
レイン でも、石ころのとき斬ってなくてよかったなぁ(笑)。
カノン もし斬ってたら、挨拶とか言って斬られてただろうね(笑)。
GM 斬ってたら、もっと残忍なキャラになってた筈だよん。
レイン シンシーは、「サディスト」とかついてなかったっけ? 「残忍」とか。
カノン ついてたはずだねぇ(笑)。石に対しては残忍になれなかったんでしょ、きっと(笑)。
GM ロックは無邪気に「残忍」かもしれない。
カノン そりゃ怖いねぇ。
カノン シンシーさん、「不幸」も持ってたはずだけど、覚えてる人いるのかな?
レイン 彼女の不幸っぷりはよく見れたよ。
カノン 全体的に不幸だったか(笑)。ミューって(みぞっつさんのシナリオで)妖精が見えるようになった上に、銀の月にも近くなっちゃった(汗)。
GM さて、経験点を配布いたします。全員に3CP、カノンに4CPっていうのは案が出てるよ。特にカノンにはこのシナリオをバッドエンドから救ったという功績がありますから。
レイン 3CPね、了解。
カノン わーい、貢献できたんだ。
GM ほんとにバッドエンドにしちゃおうか迷いましたよう。カノンが居なかったら(笑)。
カノン ああ、あの場面か(笑)。どうなってたらバッドだったのかなぁ?
レイン 序盤に《石を土》とかで消えてなくなってたとか(笑)。
カノン それは魔法をはね返されるんじゃない?(笑)
GM 生命力抵抗の値がいくつあることやら・……。たとえば、「銀の破壊神になって泥グルに信仰される」とかね。海と沼の大戦争にしても良かったなあ(笑)。
カノン そんな事はさせられないねぇ。
レイン おお、119CPまでいった。
カノン ちょうど130CPになった。
レイン うお、強い。
カノン これで6つ目の仕事だし。もともと103だったから。
GM カノンは何CPあまりました?
カノン まだ振り分けてないので……その気になれば5CPぐらい余らせれますな。
GM ミューを買い戻そうよー(笑)。妹離れしてー。
カノン 36CP貯めろとあなたはおっしゃるのですね(笑)。
GM 銀の月ポイントのおかげで、ミューは50CPを軽く超えて強くなる可能性だってあるしね(にやにや)。
カノン 50CP超えられると、払い戻さなくちゃいけなくなる(笑)。
GM 社長さんは113に。
カノン シンシーさんも120超えてるんじゃないかな。
レイン みぞっつのシナリオは稼ぎがいいなぁ(笑)。魔法の武器とか(笑)。
カノン それは違うでしょ!(笑)
チャットセッション2「銀のかけら」

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