大地の元素神を崇めるこの種族は、一見すると貝殻のかわりに岩をかぶったヤドカリにそっくりです。もっとも、大きさは1メルーから2メルーほどですが。また、岩を実際にかぶっているというわけではなく、その岩も彼らの体の一部のようです。甲殻からはたくさんの鋏や触手、足が生えており、呼び名はここに由来しています。
彼らは大地の元素に近付いたため、その肉体自体が鉱物のごとく変貌しています。もちろん彼らも<源人の子ら>であり、その中には(他の銀の月の種族と比べれば、高い確率で)元々は人間だったり、ドワーフだったりした者が含まれています。
彼らは非常に優れた「機械」技術文明を持ち、地下深くには彼らの都市が広がっているとのことです。また、サーバントとよばれる擬似生命体を使役しています。
彼らのコミュニケーションは、その触手で地面を一定のリズムで叩くことによって行なわれます。そのリズムを理解することができれば、彼らとの交流も不可能ではない、と思われますが、人間にはあまりにも難解で成功した例は報告されていません。筆談で会話する事は(彼らが共通語を学んでくれれば)可能です。生息地:地下。まれに、ドワーフの坑道が彼らのテリトリーを侵すこともあります。
分布:リアド大陸の地底全般だと思われますが、正確にはわかっていません。おそらく地盤が硬く、水気の少ない乾燥した場所を好むでしょう。
生活習慣:彼らは雌雄同体ですが、その生涯で伴侶を持つ事はあります(一夫一婦制です)。徹底した個人主義で、他の<多足のもの>にはさほど興味はないようです。
主に彼らが行なうのは、自分の探究心を満たすための研究と実験、そして異貌の神々を復活させるための試行錯誤です。一説にはあまり好戦的な種族ではないらしいのですが、これらの目的のためならまるで手段を選ばないという一面もあるようです。