<姿なきグルグドゥ>

 彼らは水の元素神を崇拝しています。人間大のゼリー状の物質の中に、数個の輝く球体が浮いているような外見です。不定形であるために、彼らは自由自在にその姿を変化させることから<姿なきグルグドゥ>と呼ばれました。
 <姿なきグルグドゥ>には、海底都市に住む海洋種と、その亜種である沼沢種の二種類があります。
 海洋種グルグドゥはの肉体は透き通っています。非常に高い知能を持ち、海底に壮麗な都市を築いているとも言われています。その性質は穏やかであると同時に、高慢であるそうです。
 沼沢種グルグドゥは大柄で、濁った泥のような外見をしているため、沼沢種との区別は簡単につけられます。彼らは、一般に野蛮かつ凶暴で、まれに人間の村を襲うほどの規模にもなります。また、知能も低いようです。
 沼沢種と海洋種との関係は悪く、互いに嫌っています。
 沼沢種、海洋種のいずれも体内の球体を多彩なパターンで発光させて会話します。無論、彼らに共通語の読み書きを覚えてもらえれば、人間でもコミュニケーションを取ることは可能です(体を変形させて、ペンを握ることくらいはできるのです)。

 生息地:海洋種はリアド大陸周辺の海洋に幾多の都市を築いています。
沼沢種は、沼地に棲息します。

 分布:沼沢種はファイニア低地王国の沼地に多く見られますが、その他の地方の沼地にも棲息しています。
海洋種の場合は、鬼面都市バドッカの沖合いに彼らの都市があることが確認されています。探せば、もっと見つかるでしょう。また、リアド大陸南方の地獄の渦の底に、彼らの帝国があると噂されています。

 生活習慣:彼らは一見分裂して増えているように見えますが、交接して繁殖するようです。文化的に学術や芸術を重視しますが、そういった習慣はあまり人間には知られていないことでしょう。


GMいずみのより
 ぶっちゃけて言うと、よく特撮映画に登場する「知性の高い海底人(もしくは宇宙人)」のイメージです。彼らには謎が多く、不可解で、人間に協力的なときもあれば理解不能のメッセージを遺すだけのときもあります。彼らは(知的な事柄に関する)プライドが高く、自分達をひとつ高次な生物だと思いがちです。そしてそれは、ルナルにおいてはあながち間違いではありません。
 海洋種はちょっとお節介で不気味な隣人、沼沢種は(ちょっと可哀相な扱いではありますが)知性の低いモンスターとして登場させるとよいでしょう。

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