ユーリ「はあ、今日は『パッション・フィッシュ』に出てくる最初の看護婦ですか」
バレリア「確かに彼女は曙に似とったが、あんたのボケはいまいちやな」
「パッション・フィッシュ」:「パッション・フィッシュ」は特撮なしのファンタジー映画「フィオナの海」の監督ジョン・セイルズの作品。事故で半身不随になった女優と介助人の女性の関係を描いたヒューマニズムあふれる……と思って映画館に行ったら底の深いコメディであった。
バレリア「今回のテーマはどっちかつーとプレイヤー向けなんや。筆者はこれまで専らマスター向けの記事を書くことが多かったけんな」
ユーリ「なるほど」
バレリア「あんたの相づちは、理解して発しとるんかどうかよお分からんのう。ま、話を進めるか。よーするにのー、『自分のペースのみでロールプレイして他のプレイヤーの気分を害する』というのが『自分の土俵で相撲をとる』プレイヤーなんや」
ユーリ「でも、そういう人はマスターにも……」
バレリア「何を言うとるねん」
ユーリ「話の腰を折らないで下さいよお(泣)」
バレリア「これで『土俵をとられる』不快感が分かったやろ?」
ユーリ「はあ!?」
バレリア「うちがさっき『何を言うとるねん』ってゆうたのは、『自分の土俵で相撲をとる』プレイヤーを演じて見せただけなんや」
ユーリ「おお!!!」
バレリア「感嘆符ばかり増やしおって。この記事は少年マンガとちゃうで」
感嘆符の多い少年マンガ:とっくの昔に終わったけど、「ドラゴン○ール」が代表例。某ファンロードでも「3個4個は当たり前!」などと書かれていたよな、確か。
バレリア「では、筆者の体験から……」
ユーリ「他にも嫌なプレイヤーいるじゃないですか?」
バレリア「……あんなあ、それやと個人攻撃になる危険性大なんやぞ」
個人攻撃:差別ネタと同様、絶対に避けるべきです。
ユーリ「うーん、そんなものですか」
バレリア「そんなもんや。ま、チャキチャキ進めるか。筆者がとあるセッションで自分のテクニック上の問題から退屈さを感じていたんや」
ユーリ「TRPGを始めた頃のことですか?」
バレリア「恥ずかしいことに最近や。で、マスターに『もうクライマックスですか?』って何度も尋ねたんや」
ユーリ「うわあ、よくそのマスターさん怒りませんでしたねえ」
バレリア「大変寛容な方やったからな。で、この話にはまだ続きがある」
ユーリ「ひどいプレイヤーですねえ、上田洋一って」
バレリア「そやな。けど、もっとひどいのはその後や。クライマックスの戦闘終了後、すなわち『N◎VA』でいうところのエンディング・フェイズやな、他のPC及びプレイヤーのことを考えず、おいしいところを一人でかっさらっていったんや」
ユーリ「まさに『豚野郎地獄に墜ちろ』ですね」
豚野郎地獄に墜ちろ:昔々の某「RPGマガジン」の付録ゲームのこと。編集者とゲーム・デザイナーになって締め切りまでにTRPGを完成させるというスゴロク。寡聞にして筆者はこのスゴロクで「締め切りを守った=無事アガリになった」ゲーマーを知らない。
バレリア「大分脱線したの。とにかく、周囲をしっかりと見て、『あ、ここは俺が暴れたから、寺院の場面では神官のPCの顔を立ててやらんとな』って十分把握するこっちゃな」
ユーリ「でも、そこまで行き着くのが大変ですよお。何か具体的な対処法はないんですか?」
バレリア「プレイヤー専用交流シートを作るべきやな」
ユーリ「何です、それ?」
バレリア「よーするに、他のプレイヤーに自分のロールプレイやら演技力やらマナーを批評してもらうという、ま、ある種のアンケートみたいなもんや。特に、マナーはしっかり採点してもらうべきやの」
ユーリ「今回はこのぐらいですか」