コンベンションにおいてキャラ持ちこみにどう対処すべきか?ユーリ「し、刺激的なテーマを……」
バレリア「ま、そやな。けど、こーゆーのはたいがいのコンベンションであることやで」
ユーリ「お気に入りのキャラを持ちこむ……確かにありがちですけど……」
バレリア「まず、コンベンションにキャラを持ちこむのがええか悪いかや」
ユーリ「解答は明快なんじゃあないんですか?」
バレリア「ほんま、あんたは頭の中だけガウリィ君やな。『コンベンションにおいて』と断ってるやないか。ええか、内輪のサークルでこじんまりとセッションをこなしているのであれば、キャラ持ちこみ云々は大した問題ではない。内輪のセッションの場合、『公共性』を気にする必要はないけんの」
ユーリ「こうきょうせい?」
バレリア「よーするに、内輪のサークルから脱して公共施設なんかを借りてコンベンションを開く場合やな。で、不特定多数の参加者の可能性があることもキーポイントやな」
ユーリ「はあ」
バレリア「で、結論から言うけど、主催者及びマスターの判断次第!コンベンションの主催者は運営上の『神』や。で、マスターは卓上の『神』やな。神様に反論はできまへん。むろん、その権力をやたらと振りかざすのはあかんけどな」
ユーリ「それで、キャラ持ちこみが許されているコンベンションで持ちこみがあったらどーするんですか」
バレリア「ふむ、それはマスターの仕事やな。まず、そのキャラがセッションを崩壊させるような特徴や技能や魔法の類を所持していないかどうかチェックする。で、『なんじゃこりゃ?「T&T」のソロシナリオで育てたキャラか?こんなんおったら、セッション終わるやんけ』という場合には突出した能力をカットする」
「T&T」のソロシナリオ:名作TRPG「T&T」(社会思想社)のゲームブック風1人用シナリオ。これでキャラクターを育てると化物のような存在になることで有名。ちなみに今は出ていない。
ユーリ「文句言うプレイヤーがいたらどうするんですか?」
バレリア「マスターが自分は『神』であることに確信を持って了解してもらう。『マスタリングの基本はいばることである』と言ったマスターもおるけんな」
ユーリ「それって誰ですか?」
バレリア「徳島在住のペン・ネーム牛乳マスターさんや」
牛乳マスター:筆者の親友。「ガープス・ベーシック」を持っていないのに、邦訳されていない「ガープス」のサプリメントを買い漁る人。
ユーリ「で、本題に戻りますけど、プレイヤーが了解してくれない場合、どうすればいいんですか?」
バレリア「マスターの技量が高ければ対処できる方法がある。つまりやな、持ちこみキャラにこだわる人はパワープレイ指向の人が多いやろ」
ユーリ「ふんふん」
バレリア「だもんだから、かなりの確率でその人のキャラは戦闘関係の特典や技能、それに特殊能力を持っている、という訳や。で、マスターはそうしたキャラの突出した戦闘能力が生かされないセッションにしていけばいい」
ユーリ「そして、そのキャラを殺しちゃうんですね?」
バレリア「あかん、あかん。んなことしたら、キャラ持ちのプレイヤーは腹立てるか、セッションへの関心を失ってしまうだけやで」
ユーリ「なある」
バレリア「で、まあ、徐々に『あーこうすればうまくミッションをクリアできるのか』ということに気づき始める具合に持っていく」
ユーリ「でも、それがうまくいかない場合は?」
バレリア「そ。そこが最大の問題なんや。それに、マスターよりプレイヤーの方が年上やとごっつやりにくいしな」
ユーリ「じゃあ、どうすんです」
バレリア「主催者の強権発動!」
ユーリ「なんですか、それは」
バレリア「キャラ持ちこみは禁止!っていうことにするんや。まーこれは最後の手段やけどな」
(「韓非子」はおもろいので続く)