漫画化されたTRPG(!?)

ユーリ「あっこういうのよくありますよねえ」

バレリア「あんたはテーマの末尾に『!?』がくっついとるのに気づいとらんのか?」

ユーリ「は?」

バレリア「今回のテーマは『あれえ、この設定ってやけに××RPGに似てるやん』と思ってしまう漫画を紹介することなんや」

ユーリ「そんな無茶苦茶な!そんな漫画はあるんですか?」

バレリア「ある。まず、鯨夢工廠でも盛んにプレイされている『ガープス 妖魔夜行』だが、これを彷彿とさせる漫画があるんや」

ユーリ「ひょっとして、『どろろんエン魔くん』(この書き方で良かったかなあ)ですか?」

バレリア「楠桂の『大都会にほえろ』(角川書店)に決まっとる。あほ!この漫画は妖怪Gメンという訳の分からない機関(なぜかFBI所属)から派遣されたハーフの妖怪がヒロインなんや!そして、犯罪(その筆頭は第1巻の「整形美人連続変死事件」であろう)を犯す妖怪どもを逮捕する!どや、『妖魔夜行』に似とるやろ」

ユーリ「まあ、表現の自由はグループSNEに対しての罵詈雑言を認めるものではなく……」

バレリア「次いくで。『ハーブル・ビューティー』(萩尾望都第U期作品集第9巻「半神」に収録。小学館)これはかの有名なGDW社(今年になって倒産したことが判明した)のSFRPG『トラベラー』の基本的なシナリオとよく似とる」

ユーリ「ああ、中古の宇宙船のローン返済のために四苦八苦するということですね」

バレリア「ま、『トラベラー』は今となっては入手困難なゲームやからこれ以上グダグダ言ってもしゃあないな」

ユーリ「他には?」

バレリア「あずみ椋の『ニーベルングの指輪』(角川文庫。上下2巻)がある!これは『指輪物語RPG』の元ネタというだけやのうて、TRPGの曾祖父に相当する!原作者のリヒャルト・ワーグナーの生み出した『指環』は、現代ファンタジーの先駆者トールキンに『指輪物語』へのインスピレーションを与え、『指輪物語』が『D&D』の誕生に絶大な影響を与えたんや」

ユーリ「じゃあ、『名を言うもはばかる者』が出るんですね。ワクワク」

(続く、ことにしとく)

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