セッション中場が白けた時の対処法

バレリア「コンベンションでマスターする時に一番起こってほしくないことやな」

ユーリ「いますからねえ、たまに」

バレリア「自分のことを棚に上げるな。あんたはこないだのキャンペーンでPCとNPCの結婚をとっとと決めてしもたやろが」

ユーリ「はっはっは。ほめないで下さい」

バレリア「……まあ、ええ。後で始末をつけよう。さ、あんたならどうする。」

ユーリ「普通はここで対症法にふれるんやけど、やっぱりねえ〜」

バレリア「ほんで、結論は何やねん」

ユーリ「問題はなぜ白けてしまったかということですよ」

バレリア「ふんふん、ええこというやん。牛島和彦の言葉パクッタのは置いとくとして」

ユーリ「ええ!僕は『毎日放送』を聞いてなんかいませんよ」

牛島和彦:野球解説者。新人だった頃、コーチに「2ストライク3ボール、次はどこに投げる?」という問いに対して「なぜそうなったのか経緯を教えて下さい」と言ったそうである。本人がそう自慢しとった。

バレリア「確かにな、正論ではある。なぜ白けてしまったのか分析できない限り同じ失敗を繰り返す恐れがあるけん」

ユーリ「1つには、マスターがシナリオの元ネタを見破られた場合ってのがありますよね」

バレリア「徳島の牛乳マスターさんが『青いガーネット』のシナリオに参加してるって看破した時には知らんフリしてプレイし続けた、って聞いたな」

ユーリ「でも、普通は興ざめするよね〜『青い紅玉』だ、て分かったら」

バレリア「誤訳じゃ!『紅玉』やのうて『ガーネット』だろうが」

「青いガーネット」:「シャーロック・ホームズ」シリーズの名作の一つ。ビデオが高松市図書館にあるがたいがい借りられている。「青い紅玉」というのは歴史的な誤訳である。

ユーリ「だから、うまく見破られないように元ネタをアレンジする必要があるよねえ」

バレリア「後、白ける原因としてゲームが単なる『作業』になっている場合もあるわけや」

ユーリ「敵出た、戦う、勝ったの繰り返しがあげられるよね」

バレリア「そんなことやっとると、思考能力が鈍ってくるしねえ。それと、セッションそのもののマンネリ化というものもある」

ユーリ「つまり、同じメンバーで同じようなことをやり続けているというやつやな?」

バレリア「ハードなマニアならそれでええやろけど、そうでない人はTRPGというものそのものが巨大な『作業』になってしまうわなあ」

ユーリ「しかし、これはややマクロな見方で単独のものとしてセッションを見ないと、本題とはずれていくのとちゃうんか」

バレリア「まあ、そやな」

ユーリ「まず人間には限界があるということを忘れてはいかんなあ」

バレリア「だんだん、偉そげになってきたな。まあ、TRPGというのはウィットなゲームやから、思考の集中力が落ちないように配慮する必要がある。そこのとこを忘れていると、だらだらとしてしまりのないセッションになりがちとちゃうんか」

ユーリ「白けの大前提として、プレイヤーとマスターの集中力の欠如があると?」

バレリア「そう。まあ、個人差もあるけれど2〜3時間ごとに休憩をとるという方法もあるよねえ。これはあくまで対症療法でしかないんだけど」

ユーリ「結局絶対的な解決なんてないという方面に落ち着きそうですねえ」

バレリア「うーん、そういう風に言ってしまうとこの記事そのものの意味がなくなるんとちゃうんかという気もする」

ユーリ「でも、プレイヤーやマスターがそれなりに経験を積んでそれをテクニカルな側面の向上に務めれば何とか……」

バレリア「『テクニカル』やない。『モラル』やな」

ユーリ「10以上出したら逃亡するってやつ?」

バレリア「それは士気の『モラル』やろが!あたしの言っとるんは道徳の方の『モラル』や!」

ユーリ「なんか本題からずれていってるんじゃ……」

バレリア「いやあ、結局人間としてしっかりとした基盤を持っとらんとちゃんとしたプレイヤーにもマスターにもなれんよ」

ユーリ「つまり、『早く人間になりたーい』ということで」

バレリア「『妖怪人間ベロ』とちゃう!」

(続く?)

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