9月27日、国境の城砦にて
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記録者:ゴロー |
主にいずみの氏および黒光氏の希望で久しぶりにD&DクラシックをDM。
「3回目は一発振り(*1)」で能力値とhpを決めてゆくが、hp1だの所持金30gpだのが横行。それでも「でちゃったものはしょうがない」という雰囲気でゲーム開始。初期のキャラはF・C・H・D(*2)。 根拠地となる城砦で情報収集の結果周辺の地図を入手し(有償)、一路『混沌の洞窟』へ。 |
<1. 能力値は2キャラ分作って好きな方を採用できる。どちらも嫌なら3キャラ目のダイスを振れるが、その場合はどんなに目が悪くても3キャラ目を使用しなければならない。hpも同様の決め方。 <2.キャラクターのクラスとレイス。F=ファイター、C=クレリック、H=ハーフリング戦士、D=ドワーフ戦士。同様にT=シーフ、M=マジックユーザー。 |
まずはワンダリングでゴブリン4匹の夜襲を受ける。クレリック(黒光氏)を残し、ゴブリン側も半数が沈んだため、既にできた死体を山分けすることで停戦合意(*3)。ゴブリン側はファイターとハーフリングにゴブリンの死体をひとつ財産付きで持ち帰る。クレリックは城砦へ無事帰還。使い道の無いドワーフのプレートメイルを売却して借金返済などに充てる。稼いだ経験点は倒したゴブリン2匹と1体の所持金3gpから13点。 生き残ったクレリックにM・T・Fを加え再出撃。コボルドの洞窟に侵入するが先行偵察にでたファイターが落とし穴に落ち、シーフが素早く救出に入るがそのまま口が閉じてしまう。残った2人は物音に殺到してきたコボルドを呪文で眠らせ、火を恐れるジャイアントラットにオイルで対抗するが健闘むなしくネズミのえさに。 やがて静かになり、落とし穴の蓋が開いたときシーフ(HARD-WIRED氏)とファイター(夢人氏)を待っていたのは完全武装のコボルドたくさん。有り金を取られて放り出される。 |
<3. ゴブリン側のモラルチェックの結果、かろうじて士気は保たれたものの有利な戦況の修正が無ければ壊走しそうなサイの目であったので講和を申し出た。 |
無事城砦まで帰り着いた2人に新キャラを加え、H・F・F・Tという構成になったパーティーはワナに懲りて出発前に装備の点検を行う。さらにはいままではダイス目が悪くて出現しなかったNPCを酒場で発見、財宝山分けという条件で参加交渉に入るがこちらは失敗。これ以上の条件はPCのモチベーションに関わると交渉は打ち切られる。
ワンダリングでであったコブラをやりすごし前回とは別の洞窟へ進入する。と、今度は買っていた10フィート棒(*4)で捜索中にワナを発見。しかしシーフ用ツールを買っていなかったため前進そのものを断念せざるをえず、さらに別の洞窟へ(*5)。 「ようこそ!ディナーにご招待いたします」とかかれたドアを前に、『注文の多い料理店』を連想する一行。図星なのであるが、それは口にしないDM。 |
<4. D&Dのお約束アイテム。ちなみに、のちにD&D3rdでは10フィートのハシゴと扉を破るための携帯用破城槌がお約束リストに名を連ねる。 <5.いっけん間抜けにも見えるこの行動も、シーフのワナ解除成功率が低いこのゲームでは妥当な行動といえる。特にシーフ用ツールは25gpもするので、1レベルではあえて買わないというのも選択肢。 |
ノックすると、ドア越しにカタコトの共通語で何者かが対応(*6)。「ダレ?」と相手に聞かれ「冒険者4人」と答える。「4コ?冒険者、宿、探す?」「さがすさがす」なぜかこちらもカタコトの冒険者。「反対、右、4」と他の洞窟を示される。 | <6. 実はホブゴブリン。反応表をふって態度を決定したところ「退去する」とでたので他の入り口を勧めることに。 |
勧められた洞窟。入り口は開いており、『すべての人々に安全と信頼、そして保証を。入って左手の部屋にいる警備の者に暖かい食事をお申し付けください』との看板が(*7)。警戒しつつも左手、通路の先に見える明かりにむかってすすむ一行。行き当たった部屋の中にはバグベアが3体。が、鎧こそ着込んでいるものの武器は脇においたままで、のんびり肉などを焼いている。手招きに安心した一行はご相伴にあずかろうとするが、肉を勧められたと思いきや、そのまま焼肉の串で襲われる。イニシアチブはバグベア。ハーフリングとファイターを刺殺。すかさず逃げを決め込むシーフ(HARD-WIRED氏)と、くやしさに徹底抗戦を主張するファイター(黒光氏)。結局両者逃走でこの日のセッションは終了。
いちように悔しがるプレイヤー。無力感や命への執着といった言葉が飛び交う感想のなか、この手のゲームでこんな容赦ない目にあったのは初めてだという夢人氏の感想が印象的であった。 |
<7. 『化け物のグループは、それほど多くはない。数で足りない部分は、筋力と狡猾さで補っているのだ。』が、ここでDMのミス。看板はコボルド語、ゴブリン語、オーク語でのみ書かれていた。その場で一応訂正するが、絵文字もあったことになる。 |
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