3.地域調査の極意 基本編A
●縮尺の大きな地図ってなーに?
地域調査を行うには、縮尺の大きな地図を利用します。縮尺の大きな地形図と言えばズバリ
1:25,000(2万5千分の一)
が、地域調査では基本の地図になるでしょう。この1:25,000の地図は、日本の国土全域をカバーする地図としては、最も縮尺の大きい地図で、我が国の基本となる地図です。また、5万分の一も大縮尺の地図といいます。(世界の国の位置を調べる時などは、縮尺の小さな地図)
いろいろな分野で利用できるように、地形や道路、建物など地表の状況をできるだけ詳しく、約束に従って描いています。
地図が読めないから どこにいるか わからない? どうしよう? |
●縮尺ってなーに?
一番のポイントは、
実際の長さをどの位、縮めて地図に描くか?
ということです。
その縮めた比率を「地図の縮尺」といいます。
1:25:000では、地図上の1cmが実際には250mなのです。ですから学校のプールが25mだったら1mmで描きます。
実際に学校のまわりを歩くには、2500分の1くらいの縮尺の大きな地図が必要だよ。学校には、学校で制作した学区の地図がある場合があるから先生に聞いてみよう。 また、市役所などで、地域調査をする目的で地図が必要であることを相談すると適当な地図を紹介してくれたりもするよ。市役所の都市計画課などの部署に問い合わせてみよう。 |
●地図記号はいくつあるの?
地図の表現は、文字を除けばすべて記号と言えます。そのため形や大きさ、線の太さ、種類まで細かく決めてあります。その数は全部で125種類。道路や建物、水辺や植生などについて、それぞれに工夫され、わかりやすいように表示してあります。