DIGIMONTAMERS
キャラクター名/用語データベース

【ア行】

■アーク
 デジタルワールドから子供たちを呼び戻すため、ヒュプノスとワイルド・バンチが協力して作り上げたプログラム。未知の世界での様々な状況に対処させるため、人工知能部分にはデジモンのコアプログラムを転用しており、最終的には不完全ながらもデジモンとしての自我を宿すに至った。
 リアルワールドへの帰途、デ・リーパーの妨害や出力不足などのトラブルに見舞われ、最後は自らの船体を分解して推進力に充てながら新宿中央公園のリアライズポイントまで到達、子供たちを親たちの元へ送り届けたところで力尽きデジタルゾーンへと沈んでいったが、それでもなお機能を停止せずにいたコアプログラムが後に山木とデイジーにサルベージされ、ゼロアームズ・グラニとして新たに生まれ変わる。

■アイ&マコト
 インプモンのテイマー(?)だった幼い姉弟。インプモンを玩具のように取り合ってケンカしたことでインプモンの家出と人間不信の原因となるが、幼児なりに真面目に反省したらしく43話で和解。しかし反省したポイントは「姉弟ゲンカで取り合うのは良くない」であって「デジモンを玩具やペット扱いしてはいけない」ではないため、根本的な問題解決にはもう少し時間がかかるものと思われる。
 番組終盤の50話までディーアークを持っていなかったあたり、ブルーカードとは特に関係なく単にたまたまその辺で野良リアライズしたインプモンと出会っていたものと推定。〔CV:(アイ)寺田 はるひ (マコト)松本 美和〕
 なお、この姉弟のキャラメイキングはインプモン担当(途中から)脚本家の前川 淳氏に負うところが大部分でシリーズ構成小中 千昭氏は殆どノータッチらしいため、苗字や年齢などの細かい設定は無いもよう。

■アイシュワリヤ・ライ
 ワイルド・バンチのメンバーで、ハンドルネームは”カーリー”。サリーを纏ったインド人女性で、現在はドルフィン同様パロアルト大学の助教授として量子論を専門に扱っている。〔CV:松岡 洋子〕
 若い頃はかなり美人。

■アイスデビモン
 ウィルス種・氷雪型の成熟期デジモン。冷酷で残忍な性格で、今までに倒しロードしてきたデジモンたちを氷漬けにしてコレクションしている。必殺技はフロストクロー、通常技はゼロフリーズ。
 リアルワールドで強いテイマーを得て更に力を増すことを望み、ルキの心の葛藤につけ入ってレナモンとのパートナーシップを断ち切り自分のテイマーとしようと画策するも失敗、タカトとギルモンのカードスラッシュコンボ(偶然)の前に撃破される。〔CV:小杉 十郎太〕

■秋山 遼(あきやま りょう)
 スポンサー的な事情によりワンダースワンのゲームやデジアド02から時空を越えて登場、無駄に爽やかで自信満々な言動が各方面で賛否両論を呼ぶデジモンキング。14才。
 「デジモンテイマーズ」世界では福岡で父親と暮らす中学生で、1年前のデジモンカードバトル全国大会決勝でルキを破ってキングの座に輝いた直後、上野近辺でデジタルゾーンからリアライズしてきたサイバードラモンと出会い、そのままデジタルワールドへと旅立っていた。デジタルワールドではサイバードラモンの宿敵探しに付き合いながら悠々と旅をして回っていたようで、各エリアに顔見知りのデジモンがいたり施設の利用やエリア間の移動にも詳しかったりする。〔CV:金丸 淳一〕
 個人的にはデジタルワールド篇限定の最強ゲストで留まっていてくれた方が良かったような気が。

■浅沼 奈美(あさぬま なみ)
 淀橋小学校5年2組の担任教諭。26才。毎日ダルそうな顔と態度でタカトたちに接するローテンションな先生で、教員の職に就いてるのも安定してると思ったからだけど実際はあんまり向いてないのかもねーなどとウッカリ教え子の前で口を滑らしかけたりする困った大人。〔CV:松谷 彼哉〕
 番組中盤で自分のクラスから4人、隣のクラスから1人の児童が妙な書き置きを残して行方不明になった件で結構立場的に大変なことになっているのではという危惧も無いではなかったが、番組終盤のデ・リーパー篇でも普通に疎開先の間借り学級で授業をしていたりしたのであまりそこら辺の追求は無かったもよう。デ・リーパーによってデュークモンの中の人が全国的にTV放映された際には唐突に校庭へ飛び出してタカトの応援を始めるなど、多少心境面での変化は起きているらしい。

■アポカリモン
 種族不明の究極体デジモン。全ての人間やデジモンに対して怨嗟と憎悪を抱き、その破滅を望む。別次元のデジタルワールドでオメガモンに倒されるも、その怨念は次元を越えて落ち延び、メフィスモンに姿を変えて「デジモンテイマーズ」世界のリアルワールドに侵入した。必殺技は暗黒(ダークネスゾーン)、通情技はグランデスビッグバン。〔CV:小杉 十郎太〕

■アリス・マッコイ
 ロブ・マッコイの孫娘で漆黒のゴスロリ服に身を包んだ美少女。いつどこら辺で出会ったのかは定かではないが、デジモンテイマーたちへデジタルグライドを届けるお使い中のドーベルモンとパートナーとなり、彼を連れて新宿までやって来た。役目を果たして分解したドーベルモンを見送った後はひっそりとその場を立ち去り物語上からも姿を消す。〔CV:今井 由香〕
 ロブのデスクにあった写真と服の趣味やら表情やらの印象がだいぶ異なること、そもそも何故どうやってアメリカからわざわざ日本までやって来たのかが不明なこと、退場の仕方がなんとなく忽然と消え失せたようにも見えることなどから実は既にこの世の人間ではない説も出たりしているが真相は不明。

■アンティラモン
 データ種・聖獣型の完全体デジモン。デジモンの神、スーツェーモンに使えるデーヴァの一員で十二支の卯に相当。スーツェーモンの居城へ至る南大門を守護する任に就いていたが、デジタルワールドへ迷い込んできたシウチョンと知り合い、同じデーヴァのマクラモンの手から彼女を守って戦ったことが神への叛逆と見なされたため、力を奪われ成長期のロップモンへと退化。その後、ディーアークを得たシウチョンのパートナーデジモンとなりリアルワールドへ渡ってからは再び完全体の姿で活動することもしばしば。
 忠義に厚く、古風で生真面目な性格だが、シウチョンのわがままにとことん弱かったりとややお人好しというか押しに弱い。叛逆者としてデーヴァを追われながらも、スーツェーモンに対しては変わらず畏敬の念を抱いているもよう。

 必殺技はアシパトラヴァナ、通常技は両腕を斧に変えて振るう宝斧(パオフー)。〔CV:多田 葵〕

■アンドロモン
 ワクチン種・サイボーグ型の完全体デジモン。正義感が強く、ゲコモンの村で暴虐を振るうオロチモンにただ一人立ち向かっていたが、ゲコモン達の賛同を得られず逆に厄介者扱いされてしまっていた。孤立無援でオロチモンに挑むも完膚無きまでに破れ、重傷を負っていたところをヒロカズたちに介抱されて一命は取り留めるが成熟期のガードロモンに退化。その後ヒロカズのパートナーデジモンとなるが、再びアンドロモンへ進化することは何故かなかった(おそらく絵面的にガードロモンの方が落ち着くからとか、飛行能力や技の使い勝手がいいからとかそんな理由だと思われる)。
 必殺技は有機ミサイルを発射するガトリングミサイル、通常技はスパイラルソード。〔CV:梁田 清之〕

■伊東 彩香(いとう あやか)
 淀橋小学校5年2組でジュリや美紀ちゃんと仲良しなツインテールの女の子。デジモンカードに夢中な男子たちを子供扱いしているが、春の劇場版EDではマリンエンジェモンの可愛さにときめいちゃってるご様子。〔CV:塩味 薫〕

■岩本先生(いわもとせんせい)
 淀橋小学校の体育教諭。受け持ちクラスは不明だが、タカトたちの学年とは違うらしい。時々「このバカチンが!」と言って児童を怒っている。開いているのかいないのか判りにくい細目が特徴。〔CV:木村 雅史〕

■インダラモン
 ウィルス種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で午に相当。蹄の付いた前足を杵のように振るって戦う。必殺技はアドームクハ、通常技は普段背負っている巨大な法螺貝で相手の技を吸収して撃ち返す宝貝(パオベイ)。
 高圧的な態度で、戦闘能力の低いインプモンを嘲笑い量子分解する寸前まで叩きのめすなど根性も悪いが実力は高く、思うように完全体進化できないテイマーズの成熟期3体を一度は敗走させたほど。その後、ヒロカズの偽造(って言うか)ブルーカードで完全体進化を遂げたメガログラウモンとの戦いで破れる。〔CV:堀内 賢雄〕

■インフェルモン
 タイプ不明の完全体デジモン。必殺技はヘルズグレネード、通常技はコクーンアタック。
 究極体進化したばかりで力を使ってみたくて仕方のないベルゼブモンと運悪く遭遇してしまったクリサリモンの群が、全滅寸前に最後の足掻きでクルモンから進化の力を引き出し複数体融合進化。デジアド無印春の劇場版『ぼくらのウォーゲーム』での圧倒的な強さが印象に強かったため、前週の次回予告で見たときには「コイツには勝てねえ!」と思わされたものの、特に何ということもなくダークネスクロウで引っかかれて撃沈。

■インプモン
 ウィルス種・小悪魔型の成長期デジモン。悪戯好きでイジワルぶってはいるが根はお人好しで寂しがり屋。テイマーとデジモンの絆を否定し、人間のパートナーとなっているデジモンを「飼われるなんてプライドがない」と馬鹿にするが、それもこれもかつて仲良しだったアイちゃんとマコちゃんに(さほど悪気無く)酷い目に遭わされたトラウマに由来。必殺技は指先から炎を放つナイト・オブ・ファイヤー、通常技は魔法陣から炎か氷を召喚するサモン(なんか逆のような感じもするけど)。
 テイマーを持たないため進化することが出来なかったが強さへの憧れは人一倍強く、インダラモンに完膚無きまでに破れた後デジタルワールドへと引き込まれ、その挫折と渇望に付け込んだチャツラモンの誘いに乗ってベルゼブモンへと進化、スーツェーモンの刺客としてテイマーたちを襲撃する。
 その際(ほとんど勢いだけで)レオモンを殺してしまいジュリの心を深く傷付けたことが後々の呵責となり、ルキとレナモンに助けられてリアルワールドに戻った後はその償いをするべく奔走するものの、色々とタイミングが悪かったり制作側の事情に左右されたりできちんと謝罪することができないままに番組が終わってしまった。〔CV:高橋 広樹〕
 なお、番組初期の頃にはまだキャラクターが決まっていなかったらしく脚本によってはだいぶ印象が変わることがあり、大別すると小悪魔的でイジワルな吉村 元希氏版とやんちゃで素直になれない悪ガキ風味な前川 淳氏版の2パターンに分かれていたが、デーヴァ篇突入辺りからインプモン担当脚本家が前川氏で固定したため晴れて後者のキャラが正式採用。

■ヴァジラモン
 ワクチン種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で丑に相当。性格は剛胆な武人タイプで、腰の双剣を自在に操り戦う。必殺技は剣を大地に打ち付け地割れを起こすローダ、通常技は宝剣(パオチェン)。
 未のパジラモンと共に秋葉原の電気街にリアライズし、そこで対峙したレナモンのデータの美しさに惚れ込み人間と決別してデジモンの神の陣営に付くよう執拗に誘うが、ルキとラブラブ真っ最中なレナモンには無下に一蹴されてしまった。〔CV:石塚 運昇〕

■ヴィカラーラモン
 ワクチン種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で亥に相当。小山のような巨体で明治通り一体を破壊しながら突き進み、大きすぎるデータは通った後の空間すら歪ませた。その頑丈さと剛力には完全体デジモン3体ですら苦戦させられ、最終的にはテイマーとの一心同体シンクロ攻撃でなんとか撃破。セリフも殆ど喋ることなく、唸ったり吠えたりするばかりでまさしく怪獣らしい働きを見せていた。
 必殺技は敵を絡め取る闇を吐き出すスーカラ、通常技は輪の色により様々な効果を持つ宝輪(パオラン)。〔CV:木村 雅史〕

■上原 美波(うえはら みなみ)
 夏の劇場版のヒロイン。父親から託された「配布版Vペットのコンピューターウィルスを無力化する」ワクチンプログラム入りノートパソコンを狙うメフィスモン配下のデジモンたちに追われていたところをタカトとカイに助けられる。
 かつてボディボードの練習中に愛犬メイを死なせてしまったことをずっと気に病んでいて、父からメイの代わりにと贈られたオリジナルVペットやそのデータを元にリアライズしたシーサモンにも素直に向き合えずにいた。〔CV:三石 琴乃〕

■上原 武人(うえはら たけひと)
 沖縄のVPラボに勤めるプログラマーで美波の父親。自分が開発したデジタルペット「Vペット」の全国配布版に悪質なコンピューターウィルスが仕込まれている事に気付き、秘密裏にワクチンプログラムを作成してVペットのオリジナルデータに組み込み娘に託すが、自分はVPラボを占拠したメフィスモン配下のデジモンたちに囚われてしまっていた。
 しかし愛犬を亡くして心を痛めてる娘に「愛犬の代わりに」与えたVペットが本当の名前を呼んだら分解してワクチンをバラ撒く仕様になっているのはちょっとどうかと。タイミングによっては余計に傷が深くなるんじゃ……〔CV:小野 健一〕

■浦添 海(うらぞえ かい)
 タカトの(たぶん母方の)従兄弟で、祖父と二人で沖縄本島近くの島に暮らしている。おおらかで物怖じしない性格で、はじめは流石にギルモンの存在に驚きはしたものの、すぐに順応し仲良しとなった。タカトと同い年ではあるが既に将来の展望などはしっかりしていて、祖父のような海人(うみんちゅ)を目標に毎日海で過ごしている。
 夏の劇場版のみのゲストキャラと思われていたが、デ・リーパー篇も大詰めの49話でいきなりTV本編にも登場。ジュリを救えないまま新宿を撤退することになって沈んでいたタカトを励まし、決戦へと向かうデュークモンを見送った。〔CV:サエキ トモ〕

■浦添 ワタル(うらぞえ わたる)
 カイの祖父(と言うことは美枝さんの父なのか)で劇中ではずっと「おじい」と呼ばれていた(EDのスタッフロールでもおじい表記だった)が集英社の公式大図鑑Vでフルネームが判明。本業は海人(うみんちゅ=漁師)で、三線を爪弾き酒を嗜む、多少の物事には動じないおおらかな爺ちゃん。〔CV:松尾 銀三〕
 琉球空手の達人らしいが、陸上でハンギョモンに負けたあたり、水中でハンギョモンに勝ったジェンよりは強くないのかもしれない(個体差かもしれないけど)。

■ADR(エージェント・デ・リーパー)
 デジタルワールドでは無形の赤い泡状を取っていたデ・リーパーがリアルワールドで活動する際、かつて分解し取り込んだデジモンのデータを利用して作り出した各種行動端末。情報収集や拠点防御、攻撃など用途別に様々な形状と機能を持つが、デ・リーパーゾーンとへその緒のようなケーブルで繋がりエネルギー及びデータをやり取りしている点のみは共通。全てのADRには個体としての意識はなく、本体(カーネル)も含めた全体で単一のデ・リーパーとして存在している。

■ADR−01
 デ・リーパーがリアルワールドにおける行動・情報収集端末として作り出した最初のエージェント。サンプルとして捕獲したジュリの容姿をコピーし、ジュリとすり替わってアークでリアルワールドに侵入、人間と人間の社会を観察・分析していた。松本の加藤家疎開先から姿を消した後は新宿に戻り、デ・リーパーゾーン内部で対人戦闘端末として活動。ジュリの記憶や仕草、口調などを使ってタカトたちを苦しめる。しかし一番怖かったのは最初のジュリ→縦に伸びたジュリのあたりまでで、その後はデ・リーパーとしての本性を顕わせば顕わすほどなんだか笑えるというか緊迫感のない姿になっていったのが微妙に残念。〔CV:浅田 葉子〕

■ADR−02
 光記録ディスクと鳥を合成したような姿の情報収集用小型デ・リーパー。通称サーチャー。単体での戦闘力は無きに等しいが、常に大群で行動しているため意外と危険。

■ADR−03
 マントの下から鎌状の手足がぶら下がっているような姿の中レンジ〜接近戦用デ・リーパー。通称ペンデュラムフィート。空中戦を得意とする高い機動力と4つの浮遊子機による全方位攻撃、相手の技を覚えてコピーする能力により自衛隊を圧倒し、完全体デジモン3体をも苦戦に追い込んだ。

■ADR−04
 4本の腕から崩壊弾を発射する対地戦用デ・リーパー。通称バブルス。群をなして行動し、死角のない全方位攻撃で地上からデ・リーパーゾーンに近付くものを攻撃。

■ADR−05
 人間の上半身だけのような姿をした大型格闘戦用デ・リーパー。通称クリープハンズ。螺旋状にほどけてどこまでも伸びる両腕で這い回り、敵を建造物もろとも破壊し踏みつぶす。

■ADR−06
 巨人のような姿の格闘戦用デ・リーパー。通称ホーンストライカー。かなり人間的なシルエットから繰り出される攻撃は、パワーは凄いがそれほど奇抜でもなく、有り体に言えばジャスティモン登場回におけるヒーローショーの怪人役として用意されたに過ぎない敵なのであんまり異形としての魅力はない。

■ADR−07
 巨大な体のあちこちに喋る口の付いた不気味なデ・リーパー。通称パラティスヘッド。2本の足や長い手、背中から生えた触手で地上の敵を攻撃するほか、触手の先端をカメラに変えての情報収集、全身の口から発する言葉による心理攻撃なども行う。〔CV:浅田 葉子〕

■ADR−08
 大きな翼と長い両手を持った、巨大な母船型デ・リーパー。通称オプティマイザー。胴体の中に多数のADR−03を格納しており、長距離移動して小型デ・リーパーをバラ撒く戦法を取る。本体の砲撃も強力。

■ADR−09
 カーネルスフィアの周りに張り巡らされた球状障壁と、それをリング状に取り巻くウィング部分から成る。通称ゲートキーパー。障壁部分は究極体の攻撃もほとんど通さず、一部が破損しても即時修復される。ウィング部分が細かく分かれて近付くものを追尾するアクティブ・ウィングは一見ただの板切れが飛んでくるだけのショボそうな攻撃に見えるが、その威力は刺されたベルゼブモン・ブラストモードが量子分解寸前に追い込まれるほどのもの。〔CV:浅田 葉子〕

■M.I.B
 山木の指示を受けて調査活動を行う黒服の男たち。物語中盤以降はすっかり見なくなった。

■鳳 麗花(おおとり れいか)
 山木の部下で、情報管理局・ネットワーク管制室に勤務するヒュプノスのチーフオペレーター。巨大ディスプレイ・ドーム内でネットワーク上に発生するワイルドワンの監視及び分析・対処を行っている。26才。
 プライベートではまつだベーカリーの常連客だったりオフタイムはホテルのプールで一汗流してたり携帯の着メロがボレロだったりと色々な素顔を覗かせるが、何がスゴイって山木と職場でも自宅でも顔を突き合わせていられるという点に尽きる。〔CV:永野 愛〕

■小野寺 恵(おのでら めぐみ)
 情報管理局・ネットワーク管制室勤務、ヒュプノスのオペレーター。23才。わりあい常識的な感性を持ち合わせているため、異常事態の頻発する職場には少々嫌気が差してる風な様子も(でもデ・リーパー篇の頃にはもう吹っ切れてるもよう)。ちっちゃくて可愛いモノ好き。〔CV:宮下 富三子〕

■オペレーション・ドゥードゥルバグ(アリジゴク作戦)
 ワイルド・バンチと情報管理局のチームがマザー デ・リーパーを消滅させるために考案した作戦。デ・リーパーに力を与える情報の渦、トランスポーティック・エディの中心でテリアモン(セントガルゴモン)の耳部分に仕込んだシャッガイ(改)プログラムを起動、シャッガイによりデータ的なマイクロブラックホールを発生させながらセントガルゴモンがトランスポーティック・エディと逆向きに回転することで情報の流れを逆流させ、いわば局地的なタイムマシンを造り出してデ・リーパーの進化を押し留め、更には無害な状態にまで退化させようというもの。
 作戦は成功し、デ・リーパーを元の原始的なプログラムに戻し再びネットワークの奥底へと送り返したが、その逆流現象は同じくデジタルな存在であるデジモンたちをも退化させ、リアルワールドから消し去ってしまった。

■オメガモン
 ワクチン種・聖騎士型の究極体デジモン。必殺技はグレイソード、通常技はガルルキャノン。
 夏の劇場版では、別次元のデジタルワールドから取り逃がしたアポカリモンのデータを追ってやって来た。デジタル空間の中ではものすごく強いが、そこからリアルワールドへは出てこられないため、実質的にはジェンとガルゴモン、ルキとキュウビモンをタカトたちの所へ届けた(しかも用が済んだらさっさといなくなってたりして帰りのフォローは一切無し)だけの微妙に使えない特別豪華ゲストキャラ。
 肩に誰も乗っていないので『ぼくらのウォーゲーム』などに登場したのとはまた別の存在なのかもしれないが、一応声優さんは両方同じ。〔CV:坂本 千夏/山口 眞弓〕

■オロチモン
 ウィルス種・魔竜型の完全体デジモン。必殺技はアメノムラクモ、通常技は酒ブレス。ゲコモンの村近くの湖に住み着き、彼らを脅して酒を貢がせていた。お酌をさせるためにさらわれたジュリが大量に酒を飲ませて酔い潰そうとするも、飲めば飲むほど強くなる体質のため逆効果に。8つある頭のうち、7つはダミー。〔CV:小村 哲生〕

【カ行】

■カードスラッシュ
 カードダスなどで普通に売られているカードゲーム用のデジモンカードをディーアークに読み取らせることで、パートナーデジモンに様々なオプション能力を付加することができる。実際の玩具のギミックと連動させた設定だが「テイマーもデジモンと共に戦っている」という演出にも一役買っていて、作劇上でもかなり有効に活かすことに成功していたように思われる。番組終盤ではテイマーとデジモンが一体化して戦うことの方が多かったためカードスラッシュの頻度は下がったが、それでも要所要所では印象的に使われていた。何故か皆(特にジェン)大振りなアクションを付けてスラッシュするのがお約束。
 メインの3人以外ではディーアーク所持者でもカードスラッシュを行う機会は滅多に無く、バンク(っぽい映像)を作ってもらえたのもジュリ、リョウ、シウチョンの3人のみ。
 なお、劇中でカードスラッシュして得られる効果が実際にそのカードがカードゲームで持つ効果と全然違っていることも多々あったが(例:高速プラグイン各種)その辺はイメージ優先と言うことで。

■ガードロモン
 ウィルス種・マシーン型の成熟期デジモン。ゲコモンの村をオロチモンの脅威から開放するため、単身オロチモンに挑んで重傷を負ったアンドロモンが負荷軽減のためデータ量を減らし退化。以降、何故か成熟期の姿で固定されてしまい、ヒロカズというテイマーを得た後も完全体以上に進化することはなかった。必殺技はデストラクショングレネード、通常技はホーミングレーザー。
 登場して間もなく物語が究極体やデ・リーパーを主な敵とするような展開に突入し、戦力としてはやや頼りないものの、飛行能力や割と高い出力を活かしてサポート役としてはかなり便利に使われている。腕から発射するデストラクショングレネードはザコ敵の掃討や強い敵への目眩まし弾幕程度には充分効力を発揮、デュークモンら主戦力組の窮地を救うこともあった。
 ヒロカズのパートナーとなった後はだいぶ性格的に感化を受け、ヒロカズの口調を真似したり突然変な掛け声を発したりするトボけたお調子者キャラに。〔CV:梁田 清之〕
 それはそうと、ベストパートナーCDのやたらとガを連発するキャラソンはどうかと思う。色々と。

■カーリー
 ワイルド・バンチメンバーのインド人研究者、アイシュワリヤ・ライのハンドルネーム。カーリーはヒンドゥー教で信仰されている神で、殺戮と破壊を司り、真っ黒な顔に振り乱した髪、4本の腕に武器を持ち夫であるシヴァを踏みつけた姿で描かれる恐ろしい女神。いくらインド人女性だからってそんなハンドル付けなくても。

■神楽坂女学院
 ルキが初等部に通う私立の女子校で、歴史ある由緒正しげなお嬢様学校。制服はグレーのブレザー。

■加藤 静江(かとう しずえ)
 ジュリの父と再婚したいわゆる継母。基本的にいい人でジュリに対してもけっこう気を遣ってはいるが、ジュリの方からも同じくらいかそれ以上に気を遣われているため結果として平行線気味。実家は長野県の松本市。〔CV:安達 まり〕

■加藤 樹莉(かとう じゅり)
 5年2組のクラスメイトで、微妙にお姉さんぽい言動がいつもタカトをドギマギさせる女子。いつも手作りのハンドパペットを持っていて、たまにワンワンと鋭いツッコミをくれたりもする。小料理屋の娘で家の手伝いや弟の面倒見もしっかりこなし、クラスでも優等生で友達も多い。怖い話にはちょっと弱い10才。
 しかし意外に突飛な性格でもあり、タカトがギルモンに初めて紹介したときも全く怖がらずあっという間に仲良しになる。前々からタカトや男子たちが夢中になってるデジモンのことが内心気になっていて、ひそかにデジモンカードを大量に集めていたりもしたが、タカトとギルモンのことを知ってからは自分もデジモンテイマーになりたいと望み、たまたま目の前にリアライズしてきたレオモンを追い回して(色々あった後)遂にパートナーとなることに成功。
 幼い頃に母親を亡くし、しばらくして父が再婚したことなど、心の奥底に深い葛藤を抱えながらも表面的には物わかりのいい子を演じていたがレオモンの死により今まで溜め込んできたストレスが一気に表出、その絶望と破滅的思考をデ・リーパーに利用されてしまう。
 最終的には前向きな気持ちを取り戻し、自分の弱さと向き合う決意をするが、なんか最終回近辺の展開が押していたせいか比較的あっさり流されたような気がしないでもない。〔CV:浅田 葉子〕

■加藤 肇(かとう はじめ)
 小料理屋の板前をやっているジュリの父親。愛情表現が激しく下手な昔気質の男性ではあるが、かつて妻の死という事実を自分と娘に納得させるための一言ではからずもジュリの心に深刻なトラウマを残してしまったりもしていた。不器用すぎるのも考え物。〔CV:佐藤 晴男〕

■加藤 昌彦(かとう まさひこ)
 肇と静江の間に生まれたジュリの異母弟。まだ幼いためか、屈託無くジュリに懐いていて、よくハンドパペットの犬で遊んでもらっている。
 ジュリの姿をして疎開先の家に入り込んだADR−01に怖い目に遭わされたりもしたが、変なトラウマが残ったりしてないかと少々心配。〔CV:宮下 富三子〕

■カプリモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。耳のようなアンテナ付きヘルメットが特徴的。必殺技はハウリングヘルツ、通常技は不明。
 最終回、アリジゴク作戦の影響を受けたガードロモンが退化した姿だが、この姿になってからは一言も(たぶん)発してないため、もし喋っていたら梁田氏がどんな声を出すことになっていたのかいっぺんくらい聞いてみたかったようなあんまり聞きたくないような。〔CV:梁田 清之?〕

■ガルゴモン
 ワクチン種・獣人型の成熟期デジモン。必殺技はガトリングアーム、通常技はダムダムアッパー(逆なような気もするけど)。
 テリアモンが進化した姿で、番組初期にはまだ戦闘衝動の抑制が上手くできていなかったらしく可愛い顔と声でアハアハ笑いながら銃弾を乱射する怖い生き物だったため、ジェンもテリアモンをこの状態に進化させることを激しく忌避していたが、戦いの中でデジモンの闘争本能を肯定することでバランスが取れるようになったのか、以後は割と普通っぽく落ち着いた。〔CV:多田 葵〕
 ところでデジモン図鑑とかで時折見かける「はいているジーンズはビンテージもの」という設定にはなんの意味があるのだろう。

■ガルフモン
 ウィルス種・魔獣型の究極体デジモン。必殺技はデッドスクリーム、通常技はブラックレクイエム。
 夏の劇場版のラスボスだったがその前段階のメフィスモンでだいぶ時間を取ったせいか、登場してあっという間にTV先取り完全体進化(×3)からのトリニティバーストを喰らいあっさり轟沈。進化パターンや進化すると知性が無くなるところ、下半身にデカイ口があるところなどはなんとなくヴェノムヴァンデモンを彷彿とさせる。〔CV:小杉 十郎太?〕

■キース・マッコイ
 ロブ・マッコイの息子でアリスの父。幼い頃、父に頼まれて描いたモンスターの絵が初期のデジモンの姿形の基となった。TV本編では写真やホームビデオの映像のみでの登場だったが、後にSF Japan誌に掲載された前日譚『デジモンテイマーズ1984』にDigimonプロジェクトの影の協力者として登場、名前も判明した。なお小説の挿絵で見る限り、画風はWIZのわたなべ けんじ氏に酷似している(当たり前です)。

■ギギモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。短い足と白いおなかがラブリー。必殺技はホットバイト、通常技は不明。
 最終回、アリジゴク作戦の影響でギルモンが退化しこの姿に。舌っ足らずな喋り方でタカトとの再会を約束する健気さは号泣もの。〔CV:野沢 雅子〕

■北川 明美(きたがわ あけみ)
 だいぶ心配性で涙もろいケンタのお母さん。登場する保護者たちの中で一番現実味のあるキャラクターデザインをしている。

■北川 健太(きたがわ けんた)
 タカトのクラスメイトでデジモンカード友達。いつもヒロカズと二人揃って行動している。クラスの中でも成績は上位の方らしいがあまり行動に反映されてはいないというか、それが実践的に役に立つシーンは特になかった。ノンビリした性格で少々オッチョコチョイ。10才だけど演歌大好き。
 一時期はデジモンの実在を巡ってヒロカズと共にタカトとの仲がギクシャクしたこともあったが(半分くらいはヒロカズへの付き合いだったようにも見えるが)、ギルモンの存在を認めてからは再び大の仲良しに戻り、タカトとギルモンのために様々な手助けやフォローを惜しまなかった。

 パートナーデジモンを持たないながらも、さらわれたクルモンを追ってのデジタルワールドへの旅に同行、ヒロカズともども自分のパートナーを捜して奔走したりルキに足手まとい扱いされたりしながらも、リアルワールドへの帰還直前で一躍滑り込み気味に最初から究極体のマリンエンジェモンのテイマーとなることに成功。デ・リーパー篇では際だった戦闘力はないものの、デ・リーパーを無効化する能力だけはなにげに突出しているマリンエンジェモンと共に意外と神経の太いところを見せながらタカトたち主戦力組をサポート、最後の最後ではSHIBUMIの計算ミスが原因でデ・リーパーゾーンから脱出できなくなった皆を無事救い出すという、地味に凄い活躍を見せた。〔CV:青山 桐子〕
 なお、最初はテイマーになる予定は全くなかったため前期OPにはその姿が登場していなかったが、後期OPではちゃんと描き足されている。

■北川 駿介(きたがわ しゅんすけ)
 外見的に恐ろしいほどケンタの将来像を予感させているお父さん。人柄は穏和で優しいが、変に諦めが早いような。

■キュウビモン
 データ種・妖獣型の成熟期デジモン。戦って相手のデータをロードするという事、人間のパートナーになるという事の意味について悩んでいたレナモンがドクグモンに襲われたルキを命がけで助けようとした時、初めて成熟期への進化に成功した。必殺技は青白い炎の渦となって敵に襲いかかる狐炎龍(こえんりゅう)、通常技は9本の尻尾から火の玉(顔付き)を飛ばす鬼火玉。
 首の紅白注連縄と、四肢と尻尾の先端が炎のように揺らめく神秘的かつアニメーター泣かせの姿が特徴的。テイマーズでは珍しい4足獣の姿をしている事もあり、長距離を行く時などルキを背中に乗せて走ることも多い。〔CV:今井 由香〕

■ギルモン
 ウィルス種・爬虫類型の成長期デジモン。タカトの落描きしたオリジナルデジモンの設定メモを、ブルーカードの姿を借りたデジノームの力が実体化させて生まれた。生まれてすぐは赤ん坊のように無邪気で何も知らなかったが、タカトに世の中の色々なことを教わり、レナモンとのバトルを契機に野生の闘争本能に目覚め、その後多くの人間やデジモンと触れあい、また戦っていく中でしっかりとした自我を確立していった。
 必殺技は炎の玉を吐くファイヤーボール、通常技は硬い爪を振るうロックブレイカー。力が強く、純粋に体力だけの勝負でなら成熟期デジモンにも押し負けることはない。鼻もよく利き、デジモンや人間の存在を匂いで感知する事も多い。
 タカトのお父さんが焼くパンが大好物で、趣味は穴掘り。〔CV:野沢 雅子〕

■ギルモンホーム
 新宿中央公園の中にある、今は使用されていない柵に囲まれたコンクリートの小屋をタカトたちがギルモンの隠れ家として無断借用。奥の方にはギルモンが穴掘り遊びで掘った深い穴があり、そこに偶然デジタルワールドへの道が繋がった事もあった。
 モデルになった建造物は実際には園内でも人通りのある所に建てられているが、劇中では木立に囲まれた斜面の上に配置され、だいぶ人目に付きにくい感じになっている。

■グミモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。プニプニしたゼリー状の体をしているが、額のツノだけはけっこう硬い。必殺技はダブルボブル、通常技は不明。
 最終回、アリジゴク作戦の影響でテリアモンが退化、予期せぬ別れに取り乱すジェンに向かっていつも通り「無問題」の言葉を口にする。〔CV:多田 葵〕

■グラウモン
 ウィルス種・魔竜型の成熟期デジモン。些細な誤解からケンカをしてしまったタカトとギルモンが、デビドラモンとの戦いの中で再び心を通わせ合ったとき遂に成熟期への進化を遂げた。必殺技は高温の炎を吐くエキゾーストフレイム、通常技は前腕に生えた刃で敵を切り裂くプラズマブレイド。ギルモンだったときよりパワーも闘争本能も強くなり、初めて敵を倒した直後の獰猛な迫力は進化させたタカト自身をもビビらせた。
 初進化の後はしばらくギルモンに戻ることが出来なかったため、その巨体を持て余しタカトと共に成長期へ退化するための試行錯誤を繰り返す羽目に。〔CV:野沢 雅子〕

 なお、デザイン段階では背中にトゲが沢山生えていたが「乗ることができなくなるから」というデザイナー本人の都合により、白いたてがみ以外は何もない相当スッキリした背面に変更された。

■クラスメイトたち
 5年2組の児童の内、タカト、ヒロカズ、ケンタ以外で姓名の判明している男子は青山 泰三〔CV:魚谷 香織〕、寺山 裕治〔CV:中山 りえ子〕、中村 正〔CV:宮下 富三子〕の3人のみ。もう一人名前の表示されないロン毛のカード友達がいる。女子ではジュリと伊東 彩香、中島 美紀のみ。もう一人ショートカットの女の子がよく画面に登場する(この子も入れて仲良しグループらしい)。
 インプモンのアベック驚かし事件の時には男子と女子がたわいなく対立したりもしていたが、ギルモンの存在が2組全員で共有するヒミツになってからは皆で仲良く遊んだり、共謀してキャンプにギルモンを連れて行ったりと団結力を見せていた。

■グラニ
 デジタルワールドから子供たちを連れ戻すためにヒュプノスとワイルド・バンチがデジタルワールドへ送り込んだアークにデジモンとしての自我が生じ、後に山木とデイジーの手によってサルベージされたコアプログラムがクロンデジゾイト製パーツにより強化され、ジェンのディーアークとブルーカードの力を借りてリアルワールドに実体化した人造デジモンとでも言うべき存在・ゼロアームズ。
 リアルワールドでは飛行能力を無くしているデュークモンをサポートする役割が想定されていたため、リアライズ大成功でご機嫌気味の山木室長から、北欧神話の英雄・ジークフリードの愛馬になぞらえグラニと命名された。対デ・リーパー兵装として、ユゴスのプログラムを改良したユゴスブラスターを搭載。
 最終決戦の場までデュークモンとジャスティモンを乗せて飛ぶがデ・リーパーの攻撃を受け撃墜され、もはや飛ぶ力は残っていないと悟ると最後の力で自分の全データをデュークモンに転送し、超究極体デュークモン・クリムゾンモードへの進化に導いた。〔CV:菊池 正美〕

■グランドロコモン
 データ種・マシーン型の究極体デジモン。パラサイモンに操られて山手線外回りを爆走中のロコモンが変形ロボみたいなギミックで進化、スパイクやマフラー、ターボファンなどを搭載した更にごっつい姿に。必殺技はデストロイドクラッシュ、通常技はリミテッドエキスプレスアタック。〔CV:望月 祐多〕

■クリサリモン
 タイプ不明の成熟期デジモン。必殺技はデータクラッシャー、通常技はミスコネクティング。デジアド無印春の劇場版『ぼくらのウォーゲーム』に登場したケラモンとインフェルモンの中間形態だが、あちらではワープ進化で飛ばされたためアニメに登場するのは「デジモンテイマーズ」30話が初。
 デジタルワールド表層レイヤーで岩場にうじゃうじゃと生息していたところへ突然ベルゼブモンが来襲。手に入れたばかりの力で試し斬りとばかりに蹴散らされ、ちょっとアレな歌詞の歌をBGMに大部分が消滅させられるという悲惨な目に遭う。
 しかし群全体の数は半端な規模じゃなかったらしく、40話では再びうじゃうじゃと大勢登場。デュークモンにボコられたりジュリに情けをかけられたりで立つ瀬のないベルゼブモンが黄昏れながら戻ってきたところを逆襲し、インプモンに退化させるくらいのダメージを与えたあたりでクルモンからの究極体進化のお誘いが。さすがにこれだけの数が一斉にディアボロモンとかアーマゲモンになったら怖すぎると思っていたら、インフェルモンの時と同じく数百体を融合させて1体にする変則的進化でディアボロモン3体が出来ただけだったので一安心。

■クルモン
 聖獣型の幼年期(2)デジモン。バトルや進化に興味がないなどとデジモンらしからぬ感覚を持ち、リアルワールドにいながら自分のテイマーを探すでもなく、ひたすら興味の赴くままにあちらこちらを無邪気にフワフワと遊び回っていた。耳は感情の起伏に従って伸縮し、拡がっている状態では風に乗って短距離を飛ぶことも可能。
 額の三角形のマーク(ケティル[kether])が輝くとき、近くにいるデジモンの進化が誘発されるが、クルモン自身としてはそこから生じる更なる戦いの激化や破壊などを望んではいない様子。
 その実体はかつてデジタルワールドの最深部に安置されてデジモンたちに進化の輝きを与えていた触媒プログラム「デジエンテレケイア」であり、デジモンの際限ない進化がデ・リーパー活性化の要因となっていることを憂えたチンロンモンがデジノームの力を借りてデジモンの姿に変えリアルワールドへ逃がしたものであることが後に判明。既にデジモンとしての自我が出来上がっていたクルモンが再びデジエンテレケイアに戻ることはなかったが、デ・リーパーからデジタルワールドを守りたいという四聖獣の願いを受け、全てのデジモンを究極体進化させるシャイニング・エヴォリューションを発動した(ところで発動時に背後に出たヒト型っぽいシルエットは結局何だったのだろう)。
 その後はタカトたちと共にリアルワールドへ戻り、帰還直前から様子のおかしかったジュリと行動を共にするが、ジュリに擬態していたADR−01が姿を消した後は新宿に戻り、インプモンと協力してデ・リーパー本体の中に囚われている本物のジュリを見つけ出した。〔CV:金田 朋子〕

■黒沢 清二(くろさわ せいじ)
 淀橋小学校の校長先生。廊下でダンボール箱をかぶったギルモンに遭遇し、生徒のイタズラと思って叱りつけるも中から姿を現したギルモンに驚いて腰を抜かす。その時思わず火災報知器のスイッチを押してしまったことからちょっとした騒ぎになったが、恐竜を見たという証言を誰も信じてくれなかった。〔CV:菅原 淳一〕

■クンビラモン
 ワクチン種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で子に相当。金剛杵を背負った羽根付きネズミといった外見で分身能力を持つ。必殺技は6体の分身で張った結界に敵を捕縛するクリミバクシャ、通常技は宝杵(パオツゥ)。
 新宿中央公園にリアライズし、ジュリを(どちらかといえばジュリが抱えているクルモンを)追い回すが、通りすがりのレオモン様に成敗される。たぶんデーヴァの中でも1、2を争うほど弱い。〔CV宮田 幸季〕

■ケーブル・リーパー
 無数のコードや光ファイバーを束ねて造られたようなデ・リーパー。高層ビル並みの巨体で鎌の付いた触手を振るい、マザー・デリーパーへ向かおうとするデュークモンたちの前に立ちふさがる。
 デジタルワールドとリアルワールドを繋ぐ回廊にして膨大な情報が流れ込んでいるトランスポーティック・エディの真上に陣取り、無尽蔵のエネルギーと再生能力でサクヤモン、セントガルゴモン、ジャスティモンらを苦戦させた。最終的にも、デジタルワールドよりトランスポーティック・エディを通じて現れた四聖獣の総力をもって何処かへと追い払うのが精一杯だったように見える。

■けやき橋商店街
 西新宿5丁目に実在する小さ目の商店街。新宿副都心のビル群を間近に望むロケーションながら、昔懐かしい昭和中期の雰囲気を残しているエリア。タカトの家、まつだベーカリーもこの商店街の中にあるという設定。

【サ行】

■サイバードラモン
 ワクチン種・サイボーグ型の完全体デジモン。機械化された全身をラバーコートで包み、戦闘本能の赴くまま常に己の宿敵を捜し続けている。必殺技は両腕から超振動を発し敵を空間ごと消し去るイレイズクロー、通常技はサイバーネイル。
 寡黙というよりは戦闘以外のことはあまり考えていなさそうでほとんどセリフもなく、強敵の気配を感じると唸り声を上げてそちらの方向へとにかく走って行ってしまう難儀な性格。テイマーのリョウもその辺はアバウトに受け止めて付き合ってやっているようで、時と場合に応じて手綱を締めつつも大抵はひたすら突っ走るにまかせている。その戦闘本能の激しさからリアルワールドでは暮らしていけない、というのがリョウが10ヶ月以上もデジタルワールドを放浪し続けている理由だったはずだが、タカトたちの帰還に伴ってリアルワールドに赴き、成長期のモノドラモンから再び完全体に進化した後でも特に問題を起こすでもなく大人しくしていたあたりがいまいち腑に落ちない。〔CV:世田 壱恵〕

■サクヤモン
 データ種・神人型の究極体デジモン。湧き上がるデ・リーパーの泡からクルモンや仲間たちを護りたいと願ったルキとレナモンが究極進化を果たし、人とデジモンが一体となった特殊な究極体となった。神に仕える巫女の属性を持ち、手にした錫杖と4匹の管狐を用いて陰陽の術で戦う(習合しすぎ)。必殺技は美しい歌声で結界を張り、攻撃にも防御にも効力を発揮する金剛界曼茶羅(こんごうかいまんだら)、通常技は管狐を放ち攻撃や情報収集を行わせる飯綱(いづな)。
 ずっと中性的なイメージだったレナモン〜タオモンまでの進化形とは異なり、姿も性格もいかにも女性らしいものとなっている(一体化しているルキの影響を受けているとも見られるが、ルキのパーソナリティは内部でまた別に独立しているためそれとは関係ないのかもしれない)。レナモン系は進化段階が進むほどに能力特性が攻撃主体から防御・サポート主体にシフトしており、サクヤモンも戦闘よりは味方を守る方面で活躍することが多かった。〔CV:折笠 富美子/今井 由香〕

 なお、カードゲームの方では紅い袴の巫女モード(錫杖の代わりに御幣を持っている)も存在。一遍くらいでいいからアニメでもモードチェンジしてみてほしい感じで。

■サンティラモン
 ウィルス種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で巳に相当。必殺技は口から三叉鉾を吐き出すクリシュナ、通常技は宝鉾(パオグー)。
 都営地下鉄大江戸線の新宿西口駅付近でリアライズし、そのまま大江戸線構内を突き進み若松河田駅で地下鉄車輛を襲撃、都庁前駅にてテイマーズと対決し、成熟期3体の一斉攻撃を受け破れる。〔CV:世田 壱恵〕

■シーサモン
 ワクチン種・聖獣型の成熟期デジモン。沖縄の守り神シーサーをモデルにしており顔が怖い。必殺技は太陽光の矢を放つティーダ・イヤ、通常技は石敢当(せっかんとう)。
 美波の父、武人がワクチンプログラムを隠したオリジナルVペットのデータを元にして生まれ、美波の危機に際してノートパソコンからリアライズ。しかし美波の死んだ愛犬・メイの魂(?)を受け継いでいるためか、なかなか海に入れなかったり雷が怖かったりして肝心なところで役に立っていなかったような気も。〔CV:津久井 教生〕

■シェンウーモン
 ワクチン種・聖獣型の究極体デジモン。背中に巨大な樹木を生やした双頭の亀の姿で、四聖獣の中でも最年長。デジタルワールドの北方を守護している。無用の争いは好まない、穏やかで飄々とした老爺のような性格。必殺技は濃霧を発生させて敵に幻覚を見せ、精神から破壊する霧幻(むげん)、通常技は黒雹(こくひょう)。
 39話にて、バイフーモンと戦っているデ・リーパーの気配を感じて駆けつけたサイバードラモンとリョウの前に姿を現し、バイフーモンがようやく封じ込めることに成功したデ・リーパーを刺激しようとするなら容赦はしないとやんわり脅しをかける。四聖獣の中では最も穏健派らしいが、怒らせるとたぶん一番怖そうな。〔CV:八奈見 乗児〕

■塩田 貴子(しおた たかこ)
 なんだかものすごく若そうなヒロカズの母。家の中に入るなとガードロモンを足蹴にしたり、いまいちデジモンには優しくない様子。〔CV:中山 りえ子〕

■塩田 博和(しおた ひろかず)
 タカトのクラスメイトでデジモンカード友達。明るく調子のいいガキ大将的存在で、デジモンカードの腕前も仲間内では一番。ハイテンションで口が滑りやすく、おそらく学級会などで女子から頻繁に吊し上げを喰らっていそうなタイプ。10才。
 ギルモンと出会い現実にデジモンバトルをするようになって少し変わってしまったタカトに一時期隔意を抱いたこともあったが、強力なデーヴァに対しても真剣に立ち向かっていくタカトとギルモンの姿に心を動かされ、仲直りしてからは2人の為に色々と助力を惜しまなかった。
 デジタルワールドへ旅立ってからはケンタと共に戦力外扱いされながらもパートナーデジモンを求めて奮闘、ゲコモンの村で遂にガードロモンのテイマーとなることに成功。ベルゼブモンや四聖獣、デ・リーパーとの戦いの中でも自分とガードロモンに可能な限りの行動で主戦力メンバーの援護やバックアップに回り、仲間の戦いを手助けしていった。〔CV:玉木 有紀子〕
 リョウに対してはカードゲームのチャンプとして、そしてデジモンテイマーの先輩として強い憧れを抱いているというかもはや単なるミーハーなファンの域。
 番組開始当初はデジモンテイマーになる予定はなかったが、前期OPでもテイマー予備軍のシルエットの中にしっかり入っている(でもパートナーデジモンはガードロモンではないように見える)。

■塩田 博文(しおた ひろふみ)
 厳格なインテリ紳士といった感じのヒロカズの父。あのいかにもヤンママ然とした奥さんと、どんな経緯で付き合って結婚したのかは結構気になる。

■ジジモン
 ワクチン種・エンシェント型の究極体デジモン。必殺技はハング・オン・デス、通常技はベーコニングキャット。
 デジタルワールド表層部に近い小世界、風の強い谷で妻(?)のババモンと2人で暮らす老爺のようなデジモン。谷に強風が吹き荒れている間は家の外に出ることができず退屈なため、ババモンとバトルをすることでヒマをつぶしていたが、迷い込んできたヒロカズとケンタ(とルキとレナモン)をもてなす間に教えてもらった「デジモンテイマーごっこ」に夢中になり、ずっとヒロカズたちを手元に置こうと引き留める。〔CV:木村 雅史〕

■四聖獣(しせいじゅう)
 デジタルワールドの四方を守護する4体の聖獣型デジモン。リアルワールドでの1980年代から90年代、ネットワーク内におけるデジタルワールドの形成とデジモンたちの急速な増殖及び進化という激動期を勝ち抜いた最強の4体がデジモンとデジタルワールドの守護者として「神」の座に就いたもの。
 4体はお互いに同格だが、デジモンとしての古さや主義主張などにより多少の序列や派閥的な力関係は生じているらしい。

■SHIBUMI(シブミ)
 ワイルド・バンチの一員で日本人の研究者、水野 伍郎に付けられたハンドルネーム。”SHIBUMI”は「渋み」の意で、アメリカ人的には「禅」とかと似たような意味合いであったらしい。

■ジャスティモン
 ワクチン種・サイボーグ型の究極体デジモン。特撮の変身ヒーローを思わせるスマートなボディに風にたなびく赤いマフラー。必殺技はジャスティスキック、通常技は3パターンのオプションアームを付け替えそれぞれ異なる技を繰り出すトリニティアーム。
 どういう訳かデジタルグライドの光を受けていないはずのリョウとサイバードラモンが何の前置きもなく究極進化。通常、人間と一体になって進化した究極体でもメインで動いたり喋ったりしているのはデジモン側のパーソナリティだが、ジャスティモンではリョウの個性が前面に押し出され、デジモン本体の意思は時々サポート的に顔を出す程度の逆転した状態になっている。
 いちいちセリフを言ったりキメポーズをつけるたび、シャキーンと効果音が入ったりメタリックなバイザーが陽光に輝いたりする執拗な演出が微妙な笑いを誘うような、そうでもないような。〔CV:金丸 淳一/世田 壱恵〕

■シャッガイ
 情報管理局室長・山木が独自に開発したワイルドワン(=デジモン)消去プログラム。捕獲したデジモンから抽出したデータを餌としてリアルワールドに現れたデジモンたちを誘い寄せ、データ的な人工ブラックホールで分解するという構想だったが、膨大なデータの流れがネットワーク全体に負荷を掛け、更にはリアルワールドとデジタルワールドの境界を歪めて完全体以上の強力なデジモンがリアライズする通り道、シャッガイホールを穿ってしまった。
 対デ・リーパー作戦で使用されたシャッガイVer.3.4はその後改良されたもので、テリアモンの耳に組み込まれ、重力を利用することで局所的タイムマシンを創り出して全てのプログラムを無害な初期状態にまで退行させるもの。

 ちなみに名前の由来はやっぱりクトゥルフ神話ネタで、R・キャンベル著『妖虫(The Insects From Shaggai)』に登場する、かつて宇宙の最果てにあったと言われる悪夢の惑星シャッガイから取られている。

■情報管理局
 増加するネットワーク犯罪を防止する目的で文部科学省の管理の下、極秘裏に設立された機関。東京都庁内部に本部を設け、管制室長の山木 満雄が基本構想、システム構築時点から携わったネットワーク監視・防諜システム「ヒュプノス」を用い24時間体制でネットワーク内の不正なデータを追っている。近年になって、ネットワーク内を自律して動き回るデジモンによる障害が頻発、「ワイルドワン」と呼称されるようになったそれの追跡・駆除が主な任務となる。
 本来、国民のプライバシーに関わる問題だけに情報管理局の存在は公には秘匿されてきたが、シャッガイホールの発生とそこから出現したデジモンによる大規模な破壊活動によって世間の耳目を集めてしまい、マスコミなどに盛大なバッシングを喰らう羽目に陥ったが、その後デ・リーパーのリアルワールド侵食を食い止めた手腕が認められたのかどうか、組織としての存続を認められてはいるもよう。

■情報省監査
 情報管理局がその権限と収集した情報を悪用しないよう監視・調査を行っている監査委のおじさん。最初の内は自分の才能を過信して突っ走る山木に釘を刺す立場だったが、シャッガイ事件を起こした山木を謹慎させた後に検察庁から派遣されて来たお役人連中があまりに使えなさ過ぎるため、一気に山木の肩を持つようになった。〔CV:佐藤 晴男〕

■ジョニー・ベッケンスタイン
 物語も大詰めの49話になって突然登場したカウボーイ・スタイルのおっさん。ロブ・マッコイの知己らしく、国連のデ・リーパー対策アドバイザーとして都庁周辺のデ・リーパーゾーンへ大量のジャミングポッドを投下する作戦を立案。とりあえずデ・リーパーゾーンの中では情報が光の早さで飛び交っていると言うことが判明した。でも既にワイルド・バンチも似たような事は突き止めてた。〔CV:石井 隆夫〕

■新宿中央公園
 東京都新宿区西新宿2−11−1、都庁ビルの西側に位置する大きな公園。緑豊かな都会のオアシスといった風情で、遊具や水遊びの出来る池、遊歩道などが整備され、タカトら子供たちの格好の遊び場所になっている。ギルモンホームも公園の中にある。
 リアルワールドにおいては、最も多く物語の舞台となった。

■シンドゥーラモン
 データ種・聖鳥型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で酉に相当。金剛杵を背負った鶏の姿。必殺技は電撃を放つプーヤヴァーハ、通常技は宝杵(パオツゥ)。如何にしてかリアルワールドの鳥類を操る能力も持つ。
 最初にリアライズした時点ではデータ量も小さく、ヒュプノスやテイマーたちからも看過されるほどのものだったが、東京中の電力を喰らって一夜にして膨大なパワーを蓄える。更なる電力を求めて水力発電所を襲うが、追ってきたグラウモンたちにダム湖へ叩き落とされ、体内の電気が逃げてしまい弱体化。あっさり撃破される。〔CV:二又 一成〕

■スーツェーモン
 ウィルス種・聖鳥型の究極体デジモン。2対の眼と3対の翼を持った炎の巨鳥で、デジタルワールドの南方を守護している。四聖獣の中では最も攻撃的なタカ派で、ダストパケットより12体のデーヴァを創り出した張本人でもある。必殺技は紅蓮の炎の渦を作り出す紅焔(こうえん)、通常技は煉獄爪(れんごくそう)。
 デジタルワールドにとっての真の敵、デ・リーパーと戦うためには進化の輝きが必要と主張し、行方不明のデジエンテレケイア(=クルモン)を捜索・奪還するため、同時にネットワーク監視システムによりデジタルワールドへ干渉しようとする人間たちへの宣戦布告をも兼ねて配下のデーヴァをシャッガイホールからリアルワールドへと送り込む。デーヴァの活動をさんざん妨害した上、奪還したクルモンを追ってデジタルワールドまで入り込んできたテイマーズとそのパートナーデジモンたちの事は排除するべき対象と考えており、リアルワールドから呼び込んだインプモンに己のデータの一部を与えて究極体に進化させ、刺客として差し向けた。
 テイマーと共に進化し戦うデジモンたちの姿を目の当たりにし、穏健派のチンロンモンの説得を受けた後でも基本的な考えは曲げず、人間とデジモンが共生していくことについてはわりあい否定的な態度を取り続けている。〔CV:森山 周一郎〕

■セントガルゴモン
 ワクチン種・マシーン型の究極体デジモン。責任感の強さから何もかも一人で背負い込もうとしていたジェンが、テリアモンから他人を頼ることも時には必要と諭され、仲間を信じて力を合わせることの大切さに気付いたところで究極進化。高層ビル並みの巨体に重火器類をくまなく搭載し、しかもその鈍重そうな見てくれとは裏腹に、一体化したジェンの特技を引き継いで身軽なカンフー・アクションまでこなす。必殺技は肩から放つメガトン級のジャイアントミサイル、通常技は全身の火器を全門開放するバーストショット。なお、見た目的にはヤッ○ーワン顔のジャイ■ントロボ(緑色)。
 他の究極体が皆「人間より少し大きい〜それ以下」のサイズに留まっているため、集団で登場する際には同じ画面に収まるための方便としてよく肩に乗られる。〔CV:山口 眞弓/多田 葵〕

【タ行】

■タオ
 ジェンの父親、李 鎮宇がワイルド・バンチに所属していたときに名乗っていたハンドルネーム。”タオ”、すなわち「道」の中国語読みであり、’60年代のアメリカにおいてカウンター・カルチャーブーム盛んなりし頃にインド仏教と並んで人気があった東洋神秘思想、道教(タオイズム)よりドルフィンあたりが持ってきたものと推定。

■タオモン
 データ種・魔人型の完全体デジモン。「人間などと組むのは止めてデジモン本来の姿に立ち返れ」というヴァジラモンの誘いを蹴り、キュウビモンからより人間に近しい姿の完全体へと進化。陰陽道の術に長け、攻撃から味方のサポート、防御にまで幅広い能力を発揮する。必殺技は長い袖から取り出した筆で梵字を描き敵に向かって放つ梵筆閃(ぼんひつせん)、通常技は大量の呪符を袖から出す狐封札(こふうさつ)。印を結んで半球状の防御用結界を張る技もあり、団体行動の多くなるデジタルワールド篇に入ってから非常に重宝されることに。
 他2体とは異なりポリゴン描きではない、能や狂言の舞台を思わせる神秘的な進化バンクが大変に格好良い。〔CV:今井 由香〕

■ダストパケット
 デジタルワールドの地表をタンブルウィード(西部劇などの背景で転がっている植物の塊)のように転がる、淡いピンクに光る球体。細かい屑データが寄り集まって丸まったもので、デジモン達の世界では竈の焚き付けや酒造の材料、怪我の治療など様々な用途に用いられているほか、大量に集めて凝縮すれば新たにデジモンを生み出す素材ともなる。

■玉城 隆二(たましろ りゅうじ)
 多機能デジタルペット「Vペット」の大ヒットで一躍有名になったソフトメーカー、VPラボの社長。常にリゾートファッションで軽薄な態度を装い、「〜なワケです」が口癖。
 その実体は別次元のデジタルワールドでオメガモンに破れ逃げ延びてきたアポカリモンのデータから生まれたメフィスモンであり、ワクチンプログラムがシーサモンの中にあることを知ると人間の擬態を脱ぎ捨て正体を顕わした(人間の顔を残したまま体がメフィスモンに戻るシーンは結構気持ちが悪くてよし)。〔CV:小杉 十郎太〕

■治水トンネル
 大雨が降った際などに、神田川が溢れ水害になるのを防ぐため一時的に地下の貯水管に水を引き込み、晴天時にポンプで川へ戻すための溢水対策施設。現時点ではは新宿中央公園の一画から青梅街道まで、環七の地下を南北2qほどに貫くスペースに24万トンの貯水が可能となっている。
 劇中ではデジモンを取り込む移動性デジタルフィールドがトンネル内部に発生したり(7話)、ギルモンホームには隠せない成熟期状態での隠れ家として利用されたり(9、20話)、デ・リーパーに侵食され自衛隊の封鎖下にある新宿へタカトたちが乗り込む抜け道として使われたり(42話)と頻繁に登場。

■チャツラモン
 データ種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で戌に相当。スーツェーモンの側にあって諜報活動を任され、人間と共に行動するデジモンたちに対する監視やインプモンを精神的に動揺させ自陣営へと誘い込むなどの様々な任務を担って暗躍。必殺技は自らの身を大鎚に変えて地面を打ち地震を起こすシュヴァボージャナ、通常技は宝鎚(パオツェイ)。
 ずっと表には出ないよう立ち回ってきたが、相次ぐ戦いなどによりデーヴァの手が足りなくなり、更には刺客として放たれたはずのベルゼブモンが自分勝手に暴走していて使えないため、裏切り者のアンティラモン(ロップモン)の処分という現場仕事をスーツェーモンより命じられる羽目に。そしてテリアモンらに邪魔されて手間取っているところを(どう見ても)通りすがりのデュークモンに成敗され、その上いきなり飛び込んできたベルゼブモンにデータを食い逃げされるというなんとも散々な最後を迎える。〔CV:石井 康嗣〕

■趙先生(チョウせんせい)
 ジェンが太極拳を習っている武道の先生。鎮宇とも知己らしく、デ・リーパーのリアルワールド侵食後は明治通りのマンションから避難した李一家を河田町のあたりに構えた道場兼自宅へ快く間借りさせていた。
 博識で思慮深く、デジモンのことで悩むジェンにたびたび助言を与えたり、インプモンに電車の乗り方を教えたりと懐の広いところを見せる大人物。〔CV:北村 弘一〕

■チョコモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。グミモンとそっくりだが色とツノの数が異なる。必殺技はダブルボブル、通常技は不明。
 最終回でアリジゴク作戦の影響を受けロップモンから退化。〔CV:多田 葵〕

■チンロンモン
 データ種・聖竜型の究極体デジモン。2対の眼と1本の角、鎖の巻き付いた半透明の体を持つ蒼い竜で、デジタルワールドの東方を守護。四聖獣の中では穏健派で、デジモンは過剰な進化を抑制し人間とも共存していくべきとの考えを持つためスーツェーモンとは意見が対立している。必殺技は天空より稲妻を落とす蒼雷(そうらい)、通常技は風絲花電(ふうしかでん)。
 デジモンたちが望むままに際限ない進化をすることが、深きレイヤーに潜むデータ量適正化プログラム、デ・リーパーを刺激し呼び覚ますことになるとの危惧を抱き、デジモンに進化の輝きをもたらすデジエンテレケイアを隠すことを決意。デジノームの力を借りてデジエンテレケイアを小さなデジモンの姿に変え、リアルワールドへと送り出した。〔CV:小杉 十郎太〕
 デジアド02にも同じCVで登場してはいたが、同一個体なのかどうかはだいぶ微妙。

■ディーアーク
 パートナーの居所を示し、パートナーが対峙した敵デジモンのデータを表示し、デジモンカードをスラッシュすることでパートナーへ力を与え、更には進化を導くなど、テイマーとパートナーデジモンを様々な形で繋いでいるアイテム。タカトたちが持つのはブルーカードの力によって、カードゲーム用のリーダーが変化したもの。ジュリ以降は、デジモンとパートナーになる資格があると(たぶんデジノームに)認められることでテイマーの前に出現するようになった。
 何故かリョウのものだけは他とカラーリングパターンが異なりムチまで出る。
 その原型は過去にパロアルト研で行われていた仮想生命体Digimonの開発と平行してデイジーが研究していた、デジタルな世界とリアルとを繋ぐインターフェイスであり、携帯できるネットワークとのコミュニケーションツールとして構想されていた。

■デイジー
 ワイルド・バンチのメンバーでアメリカ人女性。”デイジー”はSF作品『2001年宇宙の旅』に登場するコンピューター、HAL9000の歌より取ったハンドルネームで本名は不明。パロアルト大学の学生だった頃にソフトウェアとしてのロボット、一種の人工知能の研究を手掛けており、Digimonプロジェクトではネットワーク世界に棲息するデジモンとリアルの人間とのインターフェイスとなる「アーク」の研究・開発に携わっていた。
 デ・リーパーの出現後は山木と協力してデジタルゾーンに沈んだアークのデータをサルベージし、クロンデジゾイドパーツによる強化を施してゼロアームズ・グラニを完成させた。〔CV:百々 麻子〕
 なおSF Japan誌に掲載された前日譚『デジモンテイマーズ1984』では主人公というかメインの語り部的な役割として登場。それでも本名は不明。

■デーヴァ
 スーツェーモンが己の手足となる部下としてダストパケットより創り出した12体の完全体デジモン。それぞれ薬師如来の眷属十二神将の名を冠し、対応する干支の姿で、共通した特徴として頭部に3本の角を持つ。創造主であるスーツェーモンを神として崇め、居城の警護から諜報活動、実戦など幅広い任務に従事。
 なお、カードゲームなどの設定では四聖獣全体に仕える集団であり、それぞれの方位に相当する四聖獣1体につき3体のデーヴァが直属の配下となっている。
 「デーヴァ[Deva]」という単語自体はサンスクリット語で「輝き」を意味する「div」を語源とし、古代インド聖典『ヴェーダ』において自然の要素や抽象的概念、特定の技能を神格化したものの総称とされる。デーヴァ神族はその後インドで興った各宗教にも神として取り入れられ、日本にも仏教と共に伝来し信仰されている他、印欧語族を経由しラテン・ギリシア語で主なる神を表すデウス(ゼウス)や人間の霊性を表すダイモーンなどの派生語を生んでいる。一方、デーヴァ神族に放逐される敵であり、インドでは鬼神として表されるアスラ(阿修羅)神族を善神アフラ・マズダとして崇拝したペルシア文化圏に於いては、その敵デーヴァは悪神アンリ・マンユの僕ディーヴ又はダエーワの名で悪魔・悪霊として位置づけられるが、その名はやはり文化圏間の交流を経て欧州へと伝わり、キリスト教圏に於ける悪魔デヴィルの語源となった。
 つまり「デーヴァ」という名称には何重にも神でもあり悪魔でもある存在としての含みが持たされており、それを趙先生の口から長々と語らせた作品の創り手が意図するところとしてはこの「善悪の定義は己が立つ場所により逆転もする相対的なもの」という観念が「デジモンテイマーズ」という作品としての前作「デジモンアドベンチャー(及び同02)」の世界観(天使=光は善、悪魔=闇は悪と二元論的にはっきりと分かれていた)に対する差別化でもあり、わりと重要なテーマのひとつだったのではと推測される。

■デジエンテレケイア
 「デジタル+エンテレケイア([entelekheia]、アリストテレスが提唱した『とあるものが自身に内在する可能性を全て実現し、目標を達成した状態』)」からの造語で、かつてデジモンたちに進化の輝きを与えていた進化触媒プログラム。本来はデジタルワールドの最深レイヤー、四聖獣の領域の更に奥深くに安置されていた赤く輝く四面体だったが、デジモンたちの行き過ぎた進化を憂うチンロンモンの願いを聞き入れたデジノームによってデジモンに変えられ、クルモンとなってリアルワールドへ迷い出る。
 このプログラムの原型を手掛けたのはパロアルト研でDigimonの進化アルゴリズムを担当していた若き日のタオ、李 鎮宇だったが、後にそこへSHIBUMIこと水野 伍郎が独自のアルゴリズムを付け加えていたことが判明していた。

■デジタルゾーン
 リアルワールドとデジタルワールドを繋ぐ次元の歪み。劇中では光の中に方形のフラグメントが散らばるイメージとして表現され、そこを通過することでリアルワールドとデジタルワールドとを隔てる障壁ゾーンへ到達することが可能。
 殆どは自然発生だが、デーヴァなどの大きなデータがリアライズする際に付近の空間へ影響が及んで発生することもあり、またデジタルワールドから恣意的に道を通じるケースも希にある。

■デジタルハザード
 ひとたび発生すればデジタルワールドのみならず、リアルワールドにまで破滅的被害を引き起こすとされる現象。4つの三角形と円を組み合わせたマークで警告される。TV本編34〜35話ではタカトの怒りがメギドラモンを出現させた際、その存在自体がデジタルワールドを揺るがし周辺のレイヤーを崩壊させかけ、リアルワールドのネットワークにも甚大な影響を及ぼした。
 ギルモン及びその進化形の胸〜腹部に描かれているハザードマークは「デジタルハザードを引き起こす可能性のあるデジモン」として付けられているということだが、何故ギルモンの外見デザインから手掛けたタカトがそんな模様を描き込んでしまったのかは不明。1話でタカトのディーアークがメモ帳の落書きをスキャンする際、その中にハザードマークの設定がメモ用紙1枚を丸々使って事細かに書かれているものがあるが、いったい何のつもりでそんなものを。

■デジタルフィールド
 デジモンがリアライズする際に発生する、白銀の霧のような現象に包まれたフィールド。霧状の物質は空気中の電磁波に伝わる情報によりデータが物質の最小単位にまで細分化されたもので、それを基にデジモンのデータが疑似タンパク質などに置き換えられ現実の肉体として構成される。
 フィールド内は白銀の霧に光が乱反射し非常に眩しいため、テイマーたちが内部に踏み入る際にはゴーグルやサングラスが必須。

■デジタルワールド
 デジモンたちがネットワーク上で活動の規模を拡げていくのに伴い形成されていった一種の異世界。階層状を成し、最も浅い荒野のような物理レイヤー(人間が干渉できるネットワークはここまで)から無数の独立した小世界群を経て、デジモンたちにとっての最深部である四聖獣の領域、更にその奥深くデ・リーパーが潜む未知の領域などで構成されている。リアルワールド(デジタルワールドからは天空に浮かぶ球体として認識されている)とは6層の障壁によって隔てられ、通常の状態では往来も難しい。
 デジタルワールドは情報が直接の行使力となる世界であり、リアルワールドに於けるネットワーク上の活動はデジタルワールドの在り様にダイレクトな影響を及ぼす。特にヒュプノスなどネットワーク監視システムの稼動はデジタルワールド物理レイヤーに嵐にも似た擾乱を生じさせ、二つの世界の境に歪みをもたらしている。そのため、ヒュプノス・システムの完成と、それが存在する東京都内(特に新宿周辺)でのデジモンのリアライズ現象の多発はほぼ時期を同じくしている。
 デジモンシリーズ全作を通しても「デジモンテイマーズ」世界のデジタルワールドは殊更に「デジタルな」性質を強調されており、夜明けや夕暮れを経過せずに一瞬にして昼夜が切り替わる二進法的な演出や、通常の物理法則が通用しない、観測者の認識によって事象の意味が左右されるような量子論(あまり正確な用法ではないが)的仕掛けなど、あからさまに現実のそれとは異質な世界として描かれている。そして、デジタル技術というハイ・テクノロジーの結晶とも言える世界でありながら、シリーズ構成の小中氏が「冥界下りを意識した」と語っているとおり、デジタルワールド篇の物語はわりあい古典的な神話的構造を持たされている(階層状の世界を下方へと降り続ける、様々な小世界への探訪、各人に科される試練と成長、地下世界を支配する神との対決など)ところがかなり面白い。

■デジノーム
 デジタルワールドに棲息する、デジモンでもデ・リーパーでもない全く別の存在。その原型は1980年代初頭に開発された、コミュニケーション実験用の原始的な疑似生物であると言われている。「デジノーム」と名付けたのは精神体だけでデジタルワールドを訪れていたSHIBUMIこと水野 伍郎。
 デジタルワールドとリアルワールドを自由に行き来し、人間やデジモンの心を感じ取ってその望みを叶え、デジタルなデータをリアルな物質に変換することさえやってのける。SHIBUMIの思いを受けてブルーカードを作り出してはリアルワールドにもたらしたのも、デジエンテレケイアをクルモンに変えたのも、タカトの落書きからギルモンを生み出し、またテイマーたちにディーアークを与えたのも全て彼らの仕業であり、そのように人間やデジモンの望みや考えを分析・再構築して実現させること自体が、彼らにとって人間やデジモンを理解する手段であるらしい。

■デジモン
 1984年、北米・パロアルト大の研究チーム「ワイルド・バンチ」によりその基礎理論を確立された、ネットワーク上の仮想領域に生きる人工生命体”Digimon”がその前身で、同時期に研究されていた他のA−Lifeとは異なり、あたかもリアルな野生動物のように生存競争を行い自己を進化させて行くアルゴリズムを持たされていた。その後、”Digimon”プロジェクト自体はスポンサー企業の撤退により凍結を余儀なくされたが、オープン・ソースとして世界中の研究者に共有されていたモンスターデータの一部は後年日本の玩具会社が開発した携帯ゲームに取り入れられ、アニメやカードゲームなどのメディアにも展開して子供たちの人気を集めていた。
 一方、”Digimon”プロジェクトと共に凍結されていたはずのデジモンのプログラムは偶然のアクシデントによりネットワーク上に流出、そこでメディア商品としての「デジモン」を含む様々な情報を取り入れて進化を始め、自律して行動する野生のプログラムデータとして自分達の世界デジタルワールドをも創り出すに至り、そこで更なる生存競争と進化を繰り返し、多種多様な姿や能力、高度な自我や知性までも獲得していった。

■『デジモンアドベンチャー』
 携帯ゲームから始まったデジモンの他メディア展開として、1999年からフジテレビ系列で放映が始まったアニメ作品。続編である『デジモンアドベンチャー02』と共に「デジモンテイマーズ」の世界でも放映されており、タカトたちのデジモンやデジタルワールドに対する認識にもかなり影響を与えている。

■デジモンカード
 (株)バンダイから発売されているゲーム用のカード。通常は店頭でのパック売りかカードダスベンダーによる販売で入手でき、それらを組み合わせたデックを作成して対戦ゲームを行う。全国的な公式大会なども行われており、劇中では大会優勝者の顔が一般にも知られるほどのメジャーなホビーとなっているもよう(「デジモンテイマーズ」世界におけるデジモンカードゲームの知名度はマジック・ザ・ギャザリングと遊戯王を足したよりも高いっぽい)。
 また、劇中ではカードそのものに電子的なデータが記録されており、カードゲーム専用リーダーでの点数計算などに用いられている点が実在の物とはかなり異なっている。

■デュークモン
 ウィルス種・聖騎士型の究極体デジモン。レオモンの死に対する怒りと破壊衝動のみに偏った進化でギルモンを兇悪なメギドラモンへと変えてしまったタカトが改めてギルモンとパートナーであることの意味について考え、全ての迷いを捨ててギルモンの全存在を受け入れ共に戦うことを望んだ時、人間とデジモンが一つとなった奇跡の究極体へと進化を遂げた。クロンデジゾイト製の白銀の甲冑に真紅のマント、左手に聖盾イージスを、右手に聖槍グラムを携えた騎士の姿をしている。必殺技はイージスより敵を滅する光を放つファイナル・エリシオン、通常技はグラムを構え突進するロイヤルセーバー。
 カードゲームの設定ではデジタルワールドを守護する聖騎士団ロイヤルナイツの筆頭(諸説あり)であり、そのせいか劇中でもメガログラウモンまでのプリミティブな性格とは異なって、敵と対峙するやいなや大上段から口上を述べたりする妙に偉そうなキャラクターに。その割にはうっかりピンチに陥ったりうっかりリアルワールドでは飛べないことを失念していたりと結構マヌケな面も多いがそれはまあご愛敬。〔CV:津村 まこと/野沢 雅子〕

■デュークモン・クリムゾンモード
 ウィルス種・聖騎士型の究極体デジモン。デ・リーパーゾーン内で撃墜され、力尽きようとしていたグラニが最後の力で自らのデータをデュークモンに与えることで誕生した超究極体とでも言うべき存在。全身の鎧が真紅に染まり、胸のデジタルハザードはデジコアに封じられ、背には光り輝く5対の翼が具わる。必殺技は光の神槍グングニルを投擲するクォ・ヴァディス、通常技は光の神剣ブルトガングで斬りつけるインビンシブルソード。
 TV本編ではこの形態になってもなおADR−01とマザー デ・リーパー相手に苦戦させられていたためあまり凄そうな印象はないが、春の劇場版では巨大なデジタルゾーンごとパラサイモンの大群を消滅させるほどの強大な力を誇っていた。〔CV:津村 まこと/野沢 雅子〕

■テリアモン
 ワクチン種・獣型の成長期デジモン。額の一本角と大きな耳が特徴的で、必殺技は口から火の玉を吐くブレイジングファイア、必殺技は体ごと耳を回転させ小さな竜巻を起こすプチツイスター。
 最初はジェンが父からお土産にもらった北米版のデジモンオンラインゲームの中のキャラクターデータでしかなかったが、ゲームの中とはいえテリアモンに無理な進化や戦いを強いて傷付けてしまったことをジェンが心から悔いた時、パソコンの画面からディーアークと共にリアライズした。普段はジェンの側でヌイグルミのふりをして過ごしていて、本物のデジモンであると周囲に明かすまではシウチョンの遠慮容赦のない扱いやお人形さん遊び攻撃にも黙って耐えていた。
 愛らしい容姿やのんびりした可愛い声とは裏腹に、意外と血気盛んな性格でキツイ台詞を吐いたり売られたケンカはしっかり買ったりなどと少々過激なところもあるが、小学生にしては自制心の利きすぎているジェンの一番の理解者でもあり、その内心の葛藤を気遣いながらも言いつけを守ってなるべくおとなしくするよう努めている。〔CV:多田 葵〕

■デ・リーパー
 1970年代末期に作り出された(制作者は不明)データ量適正化プログラム。「リーパー」は死神の意で、本来は限定されたメモリ領域内に許容量を超えた数の活動体を認めるとそれらを全消去(ジェノサイド)し何も無い最初の状態にリセットするだけの原始的なプログラムであり、そのシステムが採用されていた人工生命体[A−Life]プロジェクト(ワイルド・バンチのDigimon研究とは別のもの)が中断してからはネットワークの奥深くに非活性状態で眠っていた。
 しかしネットワーク上に繁殖し、どんどんその世界を拡げていったデジモンたちの活動や進化が眠れるデ・リーパープログラムを刺激したことにより再び活性化、デジモン及びデジタルワールドを駆除すべき対象と定めると同時にその組成や行動様式を学習することでデ・リーパー自体も本来の原始的なプログラムから大きく変容したものとなり、遂にはデジタルワールドのみならずリアルワールドまでも消去し、無の状態に戻すべく活動を始めた。

■東京都庁
 東京都新宿区西新宿2−8−1に建つ庁舎ビル。竣工はバブル景気華やかなりし平成3年で、完成当時は税金の無駄遣いと散々批判され、アニメや特撮では格好の破壊対象と目されることも多かったが最近は皆もうすっかり見慣れたからか、もしくは他に諸般の事情があるからか滅多にそういうのも見なくなった。
 情報管理局の本部は第一本庁舎内の南棟中層部あたりに存在するもよう。

■ドーベルモン
 ワクチン種・獣型の成熟期デジモン。スーツェーモンとチンロンモンの命を受け、デジモンと共に戦うテイマーたちにリアルワールドでの究極進化を可能とする力「デジタルグライド」を届けるため、デ・リーパーに覆われた新宿を訪れる。必殺技は敵を粉砕する咆哮グラオ・レルム、通常技は四肢の刃で斬りつけるシュヴァルツ・シュトラール。
 デーヴァ同様、四聖獣のお使いでリアライズして来ただけなのに速攻でゴスロリの金髪美少女を引っかけてたりする手腕は微妙にスゴイような気もするが、お届け先を見つけたら自分が分解してデジタルグライドにならなければいけないという結構気の毒な身の上だったため、それくらいはまあいいかー、みたいな感じで。〔CV:高橋 広樹〕

■ドルフィン
 ワイルド・バンチの中心的メンバー、ロブ・マッコイのハンドルネーム。ジョン・C・リリー(実在の神経生理学者にして電子・コンピューター工学者。イルカとのコミュニケーション研究からLSDなどの薬物を用いたトランスパーソナル研究に傾倒し、ニューエイジ的な有名人としてティモシー・リアリーと双璧を成す)に師事していた事がハンドルの由来らしいが、実際には別にハワイでイルカと生活していたわけでもないらしい。

【ナ行】

■ナイトモン
 データ種・戦士型の完全体デジモン。必殺技はベルセルクソード、通常技はザ・デュエル。
 デジタルワールド小世界群の一つ、モノトーンの世界でタカトたちが一泊した変なパースの城の廊下を夜な夜な徘徊している”だけ”のデジモン。一言のセリフもなかった彼の存在だけで29話のサブタイトルが「ここは幽霊の城!(以下略)」になってしまうのはいまいち釈然としない。

■中島 美紀(なかじま みき)
 淀橋小学校5年2組の女子で、ジュリや彩香とは仲良しグループ。春の劇場版EDではやはりマリンエンジェモンに胸キュンなご様子。

【ハ行】

■バイフーモン
 データ種・聖獣型の究極体デジモン。2対の目とたてがみを持つ白虎の姿で、デジタルワールドの西方を守護。四聖獣の中では最も若年だが、その分戦闘力は最も高く、デ・リーパーとの戦いでも常に前線に立っている。必殺技は咆哮により敵を金属に変えた後錆びつかせる金剛(こんごう)、通常技は鉄甲爪(てっこうそう)と青銅砲(せいどうほう)。
 39話にて西方エリアの守護をシェンウーモンに任せ、深部レイヤーでデ・リーパーと戦い全力をもって(一時的に)封じ込める事に成功。画面に登場したときには疲労困憊してロクにセリフもなかったため、いまいちキャラクター像は掴めない。〔CV:辻 親八〕

■パジラモン
 ウイルス種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で未に相当。弩(いしゆみ)を携えた羊の戦士で、必殺技はヴァフニジュヴァーラ、通常技は宝弓(パオゴン)。カードの設定上では夢の世界を支配するデーヴァであり、本編中でも鳴き声で人間を眠らせる力を持っていた。
 丑のヴァジラモンと共に秋葉原の電気街にリアライズし、家電製品を喰らってデータを安定させていたが、ガルゴモンからブルーカードの力で進化したラピッドモンと対決し撃破される。〔CV:勝生 真沙子〕
 なにげに「デーヴァは自分でデジタルフィールドの範囲を決められる」というすごそうな設定も披露したが、他の話でそれを使っているデーヴァはとんと見なかった。

■秦 聖子(はた せいこ)
 ルキの祖母でルミ子の母。とはいえまだ49才。神楽坂近辺のかなり大きな純和風お屋敷に娘と孫との3人で優雅に暮らしている。和装を着こなし能や狂言などの古典芸能に親しむ傍ら、インターネットでチャットに興じるなど今風の趣味も持ち合わせており(しかし打ち込む内容をいちいち音読するのはいかがなものか)、ヒュプノスの処理能力不足でデジタルワールドからのアーク帰還が難航した際には自宅のパソコンを用いた分散コンピューティングにも協力した。
 かなり物事に動じない性格で、家の中では努めて姿を隠していたレナモンの存在にも早くから気付いており、ルキがレナモンとデジタルワールドへ旅立つ決意を告げた時も落ち着いて受け止め、暖かく送り出すなど結構な大人物。〔CV:今井 由香〕

■ババモン
 ワクチン種・エンシェント型の究極体デジモン。必殺技はエンブレスヘイズ、通常技はトライバニッシュ。
 デジタルワールド表層部に近い小世界、風の強い谷で夫(?)のジジモンと2人で暮らす老婆のようなデジモン。谷に強風が吹き荒れている間はジジモンとのバトルでヒマをつぶしていたが、一晩泊めてやったケンタとヒロカズから演歌やデジモンテイマーごっこを教わり、この先もずっと家にいて欲しいと2人を引き留める。料理の腕はかなりのもの。〔CV:尾小平 志津香〕

■バベル
 ワイルド・バンチのメンバーで理論物理学を専門にしているアメリカ人男性。”バベル”はハンドルネームで本名不詳。スキンヘッドの黒人で、顔はいかついが性格は陽気で皆のムードメーカー。実はワイルド・バンチ最年少。若い頃はアフロ。〔CV:乃村 健次〕

■パラサイモン
 ウィルス種・寄生型の究極体デジモン。蜘蛛のような体に巨大な単眼と口を具え、触手や口から吐き出す粘糸で相手を絡め取る。単体ではさほどの脅威ではないが、他のデジモンや人間に取りついては宿主の深層意識の願望を引き出して意のままに操ることが可能。春の劇場版では、操ったロコモンを環状線の軌道上で暴走させることで空間を歪めて大規模なデジタルゾーンを作り出し、そこから多数の仲間をリアライズさせるというリアルワールド侵略作戦を企んでいた。必殺技はエレクトリックバインド、通常技はデジカポリックステロイド。〔CV:肝付 兼太〕

■ヒュプノス
 日本政府が情報管理のために立ち上げたSIGINT(通信傍受)プロジェクトの要となる巨大なネットワーク監視・防諜システム。基本構想からシステム構築に至るまで山木が全面的に関わり、エシュロン([Eshelon]欧米のSIGINTシステム)などではまだカバーされていない有線ネットワークの監視をも可能にした世界最高レベルのもの。しかしそのシステムの稼動そのものが、ネットワーク上で活動するワイルドワン=デジモンを頻繁にリアライズさせる要因となり、番組中盤では人間への敵対を宣言したデーヴァの逆クラッキングを受けてシステムダウンさせられ、その後もデジタルワールドから子供たちを呼び戻すためのアークと共に侵入してきたデ・リーパーに乗っ取られてリアルワールド侵攻の通り道とされたりなど色々と災難続き。
 なお、「ヒュプノス(Hypnos)」とはギリシア神話の眠りを司る神の名前だが、H・P・ラヴクラフトの短編のタイトルでもあるのでやっぱりそっち(クトゥルフ)関連かと。

■ブルーカード
 デジモンを好きな子供たちや、デジモンテイマーの前に何処からともなく出現する謎の青いカード。ディーアークと共にこのリアルワールドにデジモンを実体化させ、テイマーの想いを受けて更なる進化へと導きもする不思議な力。
 それはかつてSHIBUMIが解散したDigimonプロジェクトを去る際に残していったデジモンの進化アルゴリズムと同じ物であり、事故による昏睡状態の中、精神のみでデジタルワールドを訪れていたSHIBUMIの想いをデジノームたちがカードの形に具現化させて子供たちの元へ送り届けていたものだった。

■ベヒーモス
 デジタルワールドの地表を無軌道に疾走する呪われた超大型オートバイ。デジモンではなく明確な意志は持っていないが、ひとたびそのシートに乗った者は意識を支配され、ただひたすら走り続け行く手を遮るものを破壊し続けることになる。タカトたちが立ち寄った小世界群の一つ、ツチダルモンの集落をたびたび暴れ回り甚大な被害を与えていたが、レオモンの機転により呪縛の核となる乗り手を失い地割れの中へ転落。後にスーツェーモンの手により回収され、その手駒として契約を交わし進化したベルゼブモンの乗騎となる(尤も、最初からバイクのホイールに描かれていたマークとベルゼブモンの肩のマークが同じなあたり、元々それ用に支度してあったものがウッカリ逃げ出してその辺を暴走して回っていたのではないかという疑いも)。バイクの呪いに支配されないためには強い精神力が必要らしいが、ベルゼブモンの精神力の程度については甚だ疑わしいものがあるため本当は単に物理的パワーの高さに従っているのではないかと推測。
 乗り手がハンドルを操作しなくとも勝手に走ったり方向転換してくれるためバトルのサポートにも活躍。TV本編36話にてデュークモンのロイヤルセイバーを喰らい大破したが、春の劇場版にも何事もなかったように登場。そこで更にロコモンの攻撃を喰らって大破するが、一旦乗ってしまえばオプション武器みたいな扱いでいくらでも呼び出せるものなのか、いまいち謎は尽きない。

■ベルゼブモン
 ウィルス種・魔王型の究極体デジモン。自分独りの力による進化が叶わず、挫折感と失意の中ただ強くなりたいと願うインプモンの心にチャツラモンがつけ入り、テイマーたちとそのパートナーデジモンを抹殺するという条件の下結ばれた契約によりスーツェーモンが己のデータを分け与えることで一気に究極体へと進化。黒いライダースーツに全身を包み、顔の上半面を覆うマスクの中から覗く3つの瞳は邪悪の証として真紅に染まっている。左上腕に巻いたスカーフは進化前のインプモンのアイテムを引き継いだもので、これはデジモンシリーズ全体から見ても他に例がない。必殺技は2丁のソウドオフショットガン・ベレンヘーナからスラグ弾を放つダブルインパクト、通常技は両手の鋭い爪で切り裂くダークネスクロウ。
 テイマーズへの刺客として力を与えられ、外見とパワーだけは格段にご大層な感じになったものの頭の中身はインプモンの頃と大して変わっておらず、専用バイク・ベヒーモスをかっ飛ばして無駄に走り回ってみたり、力試しをしたくてつい寄り道をしたり、命を狙った相手に痛いところを指摘されて逆ギレしてみたりと、魔王と言うよりは思春期の不良中学生みたいな言動が微妙に笑いを誘うが、そんな情緒不安定の挙句の勢いだけでそれまであんまり面識もなかったレオモンをグッサリ殺ってしまったところで番組終盤のめくるめく鬱展開の幕開けとなったあたりがけっこう責任重大。〔CV:高橋 広樹〕
 なお、設定上この形態は誤った進化方法による邪悪かつ不完全な状態という位置付けだったが、春の劇場版などを見る限りはブラストモードになる前の準備段階的に扱われているもよう。

■ベルゼブモン・ブラストモード
 ウィルス種・魔王型の究極体デジモン。ルキとレナモンに救われてリアルワールドに戻り、アイとマコに再会したことで、他人を信じ協力しようとする気持ちを取り戻したインプモンが改めて真なる究極進化を遂げた姿。背に漆黒の翼が2対生え、瞳の色も穏やかな緑に戻り、右腕にはマコからもらったオモチャの光線銃が変化した巨大な陽電子砲を携える。必殺技は宙に描いた魔法陣へ破壊の波動を撃ち込むカオスフレア、通常技は陽電子ビームの砲撃デススリンガー。
 自分の心の弱さからレオモンを殺してしまった罪を贖うため、クルモンと協力してデ・リーパー本体のカーネルスフィアに囚われたジュリを救おうとするが、固く心を閉ざしたジュリには拒絶され、デ・リーパーのケーブルにぐるぐる巻かれて2〜3日ほど放置されたり身を削るようにして再度ジュリを救出しようとした努力が徒労に終わったり背中を刺されて量子分解しそうになったりと、半分くらいは自業自得ながらもやたらと散々な目に遭わされる。〔CV:高橋 広樹〕
 なお、カードや携帯機での設定では「その気になれば悪魔型デジモンを統括できる」だとか「ナイトメアソルジャーズの頂点に立てるだけの実力があるが使わない」だとか、とにかくゴージャスなような全部可能性の話になってるのがミソというか何となく微笑ましいような身の上になっているが、アニメでの彼を見ている限りはそんな日が来るまでにはあと100年くらい余裕でかかりそうな気がしないでもない。ついでに所属カテゴリ「七大魔王」の中では一人だけ妙にカジュアルな格好なお陰で浮いている。
 前の形態から引き続き、名前(キリスト教の魔王ベルゼブブ[Beelzebub]=”蠅の王”に由来)のわりには昆虫系の片鱗も見えないデザインで、むしろ悪魔系デジモンにしては珍しい翼の形状も含めて鳥獣系の要素が強いのは要するにこういうことなんじゃないかと推測してみたり。

■ポコモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。耳や尻尾に狐っぽい面影は残るが全体的に丸っこくて幼いフォルム。必殺技は殺生石(せっしょうせき)、通常技は不明。
 最終回でアリジゴク作戦の影響を受けたレナモンが退化、成長期以降のクールな性格とはキャラクターが変わり、一人称も「あたし」になるなどだいぶ可愛い感じに。〔CV:今井 由香〕

■ホップモン
 幼竜型の幼年期(2)デジモン。体部分から繋がった大きなツノと背中のトゲ、顔の両側に生えたヒレが特徴的。必殺技はホップヒップ、通常技は不明。
 最終回、アリジゴク作戦の作戦の影響によりサイバードラモンから退化。セリフは一言もなかったが声はやはり世田氏なのか。〔CV:世田 壱恵?〕

【マ行】

■牧野 留姫(まきの るき)
 メインのテイマー3人の中では最もクールで強気、かつ好戦的。カードゲームの腕は全国大会で優勝を果たしデジモンクィーンの称号を受けるほどで、攻撃的で容赦のない戦い方からその道では有名人。大会優勝直後に強いテイマーを求めてリアライズしてきたレナモンと出会い、デジモンテイマーとなる。最初のうちはただひたすら勝利し、強くなることだけを望みパートナーであるレナモンのこともバトルの為の道具と見なしていたが、共に戦いを重ね、またタカトら他のテイマーやデジモンたちと触れ合う中で次第にそれまでとは違う感情、パートナーを深く信頼し大切に思う気持ちに目覚めていく。神楽坂女学院初等部5−Aに通う10才。
 幼い頃に両親が離婚しており、祖母と母との3人でやたらと広い和風家屋に暮らしている。若くて美人だが少々落ち着きのない母親はファッションモデルで、何かといえば娘にリボンやフリルの付いたフェミニンな格好をさせたがる彼女への反発からか普段は専らマニッシュな装いをしている事が多い。勝ち気な性格やぶっきらぼうな態度は常に他人との距離を置こうとする警戒心の裏返しでもあり、素ではけっこう不器用な優しさや柔らかい表情を覗かせてもいる。〔CV:折笠 富美子〕

■牧野 ルミ子(まきの るみこ)
 ルキの母親で国内外を飛び回って活躍している売れっ子ファッションモデル。十代の頃に周囲の反対を押し切って結婚し、18才でルキを生んだがその後離婚、現在は娘と共に母の聖子の家で暮らしている。一児の母ではあるが、親元にいるせいか子供っぽい振る舞いも多く、だいぶ落ち着きが足りない性格。仕事が忙しいため滅多に家にいることはなく、たまに帰ってきては娘をショッピングに連れ出してフリルいっぱいの可愛い服を着せたがったり撮影スタジオへ連れて行って子役モデルにしようとしたりするため、ルキからは微妙に鬱陶しがられているがこれでけっこう母娘仲は悪くもないもよう。〔CV:今井 由香〕

■マクラモン
 データ種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で申に相当。リアルワールドに赴いても他のデーヴァのように直接の破壊行動を行うことはなく、人間の少年(通称マクラくん)に姿を変えてテイマーとそのパートナーデジモンたちの調査を行い、また彼らに力を与える進化の輝き=クルモンの捜索と奪還を目的として影で動き回っていた。必殺技は敵を球体に閉じ込め握りつぶすラウラヴァ、通常技は宝玉(パオユー)。
 デーヴァ篇に入ってからタカトたちの周辺に忽然と現れたり消えたりする謎の少年として登場し、遊んでいる中に何気なく紛れ込んでいたり突然奇声を上げては笑い出したりと不気味な行動を取る。線の少ないコミカルな顔をしているだけに、本性を顕わしたときの悪そうな表情は結構怖いものがあった。デジタルワールドでは専らマジラモンと組んで連れ帰る途中に逃げ出したクルモンを捜索したり、四聖獣の領域にたまたま迷い込んできたシウチョンを追い回したりし、最後はメギドラモン相手に苦戦しているベルゼブモンの所へ文句を言いに来て食い殺されると言うなんともしまらない退場の仕方をする。〔CV:堀川 りょう〕

■マザー デ・リーパー
 ジュリとクルモンを閉じ込めたカーネルスフィアを核としてコードや都庁を含む建造物の残骸が寄り集まり、巨大な女神像のような姿となったもの。全てのデ・リーパーが統合された状態で、ADR−01や09などあらゆるエージェントのデータを内包しており、近寄る者を迎撃するためそれらを自在に出現させることもできる。
 最終決戦ではデュークモン・クリムゾンモードすら苦戦させた。〔CV:浅田 葉子〕

■マジラモン
 データ種・聖竜型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で辰に相当。飛行能力を持ち、他のデーヴァを乗せて運ぶなどサポート的な働きもするが戦闘力も充分高い。必殺技は天から108本の輝く矢を降らせるヴェーダカ、通常技は宝矢(パオスー)。
 マクラモンと共にクルモンの捜索をしている最中にテイマーズと遭遇し、襲いかかるもキング・デヴァイスの力で巨大化したサイバードラモンに掴み殺されわりとあっけなく退場。〔CV:小嶋 一成〕

■松田 啓人(まつだ たかと)
 淀橋小学校5年2組に通う物語の主人公。デジモンが大好きで、学校への行き帰りに友達と公園でカードゲームをしたり、自分で考えたオリジナルデジモンを絵に描いたりするのが大好きな10才。
 ある日どこからともなく現れた青いカードと、その力でカードリーダーが変形したディーアークを手にしたことで自分が考えて落書きしたデジモン・ギルモンを現実世界に実体化させ、そのテイマーとなる。性格はどちらかと言えば大人しい方だが想像力が豊かで、カードゲームのデジモンバトルは好きでも実際の争い事はだいぶ苦手。笑ったり泣いたり悲観的になったり調子に乗ったり突発的な感情に流されたりと情緒面ではかなりムラが多いものの、それが彼をある意味リアルに子供らしいキャラクターたらしめている。生まれたばかりで右も左もよく解っていなかったギルモンと共に、ジェンやルキら他のテイマーとそのパートナーとの在り様を知り、デジモンテイマーとそのパートナーとして自分たちなりの答えを模索して行く中で、時には誤解から気持ちがすれ違い、迷ったり間違ったりもしながらも遂にはお互いを心の底から信じ合う強い絆で結ばれた関係へと成長して行った。〔CV:津村 まこと〕

■松田 剛弘(まつだ たけひろ)
 穏やかで人の好いタカトの父親。41才。元はサラリーマンだったが脱サラして自家製造のパン屋を開業した。
 子供の気持ちや行動パターンをよく理解していて、ギルモンのテイマーとなったことで胡乱な行動の増えたタカトのことも静かに暖かく見守っていた。〔CV:金光 宣明〕

■まつだベーカリー
 タカトの両親が営業するパン屋。西新宿のけやき橋商店街の中に店舗を構え、美味しい自家製パンが人気でそれなりに繁盛しているらしい。ヒュプノスのオペレーター、麗花さんも常連。

■松田 美枝(まつだ よしえ)
 やや心配性気味のタカトの母親。35才。我が子のことを真剣に想っているが、それだけに時たま宿題や家の手伝いをするようお小言が飛び出したりもする。実家は(たぶん)沖縄。
 ギルモンに対する態度を見るに、もしかすると爬虫類はあんまり好きではない方なのかもしれない。〔CV:松谷 彼哉〕

■マリンエンジェモン
 ワクチン種・妖精型の究極体デジモン。究極体としては格段に小さいサイズで全身ピンクの愛らしい姿、首にはホーリーリング。何故かパ行でしか喋れない。クルモンが発動したシャイニング・エボリューションによりデジタルワールドのどこかから呼び寄せられたが勢い余って地面に突っ込んでしまったところをケンタに引っ張り出してもらい、それで縁が芽生えたのかどうか、アークでリアルワールドへ帰還するケンタのズボンのポケットに潜り込み、晴れて彼のパートナーデジモンとなる。必殺技はハート型の泡で敵の戦意を失わせる(デ・リーパーやパラサイモンなんかは思いっきり消滅させられてるけど)オーシャンラブ、通常技は不明。
 四聖獣ですら触れればただでは済まないデ・リーパーの泡を無効化できる能力を持ち、デュークモンらの究極体がその姿を維持できなくなるデ・リーパーゾーンの中でも普通に活動が可能。そのスゴさにあんまり気付いていなさそうなケンタと共に、最終回ではSHIBUMIのうっかりミスでゾーンから脱出できなくなったタカトたちを救出したのみならず、アリジゴク作戦の影響を受けながらも1体だけ退化もせずに(プカモンに戻ってしまうとデジアド無印との兼ね合いとかが色々あるのかもしれない)元気にデジタルワールドへ帰って行ったあたりがなにげに最強っぽい。〔CV:岩村 愛〕

■水野 伍郎(みずの ごろう)
 ワイルド・バンチのメンバーで、ハンドルネームは”SHIBUMI(シブミ)”。パロアルト研のDigimonプロジェクトではチーム全体の技術的サポートに携わりながら、密かにタオが研究していたデジモンの進化プログラムに独自のアルゴリズムを付け加えていた。やがてプロジェクトが凍結されることになっても、既にひとつの生命体としての在り様を獲得していたデジモンを消去する事には否定的であり、その後も独自でデジモンのプログラムを発展させる研究を続けていたが、1993年に交通事故に遭い、それ以降半覚醒状態となって病院のベッドに眠り続けていた。
 その意識は半実体としてデジタルワールドに赴き、水中の小世界にある図書館で過ごしていたが、一方では想いの一部分がデジノームの力で具現化しリアルワールドにおいてブルーカードを造り出していた(デジタルワールド及び病室にいた本人と比べて若い姿だったため、パロアルト研時代に近い時期の意識が分離されたものと思われる)。デ・リーパーの活性化と前後するように現実の肉体へと意識が戻り、新宿でデ・リーパー対策本部を結成していた昔の仲間の元へ姿を現す。
 飄々としてマイペースな、ある意味非常に浮き世離れした性格で、物事の善悪とは全く関係ないところで人工生命体としてのデジモンの行く末を見守ることを望んでいる。〔CV:諏訪 太朗〕

■ミヒラモン
 データ種・聖獣型の完全体デジモン。スーツェーモン配下のデーヴァの一員で寅に相当。翼の生えた虎の姿で尻尾は三節棍のように変形する。必殺技は尻尾を地面に打ちつけ衝撃波を起こすヴィモーハナ、通常技は宝棒(パオバン)。
 デーヴァの尖兵として、山木がシャッガイを起動させたことにより都庁上空に発生した空間の歪みシャッガイホールからリアライズし、人間世界への宣戦布告を行う。成熟期デジモンたちや自衛隊のAH−1S対戦車ヘリなどでは相手にもならず、ブルーカードの力で進化したメガログラウモンの力でようやく倒すことができた。〔CV:田中 正彦〕

■メガログラウモン
 ウィルス種・サイボーグ型の完全体デジモン。初めて遭遇したデーヴァ・ミヒラモンとの戦いの中でグラウモンの受けた痛みを共有したタカトが「一歩も退かずパートナーと共に戦う」テイマーとしての覚悟を示したとき、ブルーカードが出現し更なる進化を可能とした。上半身がクロンデジゾイト製のメタルパーツに置き換えられ、口には強大すぎる力を抑制するための轡、背面のバーニアによる飛行も可能となっている。必殺技は胸から発射するアトミックブラスター、通常技は両腕の巨大な刃を構えて突進するダブルエッジ。劇中で使用されることはなかったが、背中の中央にあるアサルトバランサーも敵を貫く武器となる。
 グラウモンから更に強力な、そして戦闘的な姿へと変わりはしたが、進化時にテイマーと強く心が通い合っていたせいか、以前の初進化のように闘争衝動に我を失うことはなかった。〔CV:野沢 雅子〕

■メギドラモン
 ウィルス種・邪竜型の究極体デジモン。目の前でレオモンを殺され、タカトとメガログラウモンの激しい怒りが同期したことで誤った方向性の進化が発動。破れた皮翼に蛇のような下半身、胸にはデジタルハザードマークが赤く輝く禍々しい姿で、その存在自体がデジタルハザードそのものであり、ただそこに在るだけで周囲のレイヤーデータを引き裂きデジタルワールドやネットワーク中に混乱を引き起こしてしまう。必殺技はあらゆるものを灰にするメギドフレイム、通常技はヘル・ハウリング(どちらも劇中では未使用)。唾液は強酸となっていて捕らえた獲物を溶解させる。
 怒りと破壊衝動に支配され、もはや一片の理性も留めてはいないその凶暴さにはそれまで同じくらい頭に血が上っていたはずのタカトも一気に正気に引き戻され、一人勝ち状態で有頂天だったベルゼブモンにもビビリが入ったほど。本能の赴くままに尻尾で巻き取ったベルゼブモンを喰い殺そうとするが(何故か「技を当てて倒してデータをロード」ではなく普通に口から喰おうとしている)必死の抵抗に遭い、そうこうするうち周囲からデータをかき集めて窮地を凌いだベルゼブモンに蹴り倒されダウン。間違った進化をさせてしまったことを悔いるタカトと再び心が触れあった事によりギルモンに戻ることができた。〔CV:野沢 雅子〕

■メフィスモン
 ウィルス種・堕天使型の完全体デジモン。別次元のデジタルワールドでオメガモンに倒されたアポカリモンのデータの残骸が集まって生まれ、テイマーズ世界のリアルワールドへと逃げ込んだ。山羊の頭と下半身を持つ悪魔の姿をしていて、人間世界を憎み滅ぼそうとしている。必殺技はデスクラウド、通常技はブラックサバス。
 人間に化けて社会に紛れ込むことも可能で、沖縄のベンチャー企業「VPラボ」の社長・玉城 隆二として日本全国にコンピューターウィルスを仕込んだデジタルペットを送り出し、配下のデジモンたちを各地で暴れさせるのと期を同じくしてあらゆるコンピューターシステムを狂わせ人間社会を混乱の内に破滅させようと企んだ。〔CV:小杉 十郎太〕

■メラモン
 データ種・火炎型の成熟期デジモン。体全体が炎でできている。必殺技はバーニングフィスト、通常技はマグマボム。
 テイマーズ一行がデジタルワールドで初めて出会ったデジモンで、強くなるために他のデジモンを倒しロードするという本能に忠実に生きていた。一行を格好の獲物と思い襲いかかるがレオモンに一刀のもと撃退され、多少の情報を交換して別れた後、ジャガモンの群を攻撃してロードしようとしたところでスタンピードに巻き込まれ逆に消滅。弱肉強食の掟が支配するデジタルワールドの厳しさを教えてくれた。〔CV:小嶋 一成〕

■モノドラモン
 ワクチン種・小竜型の成長期デジモン。リアルワールドに帰還するアークの船内に飛び込んだサイバードラモンがデータ圧縮効果で退化した。必殺技はビートナックルとシャドーウィング、通常技は不明。
 寡黙なサイバードラモンとはうって変わって、よく喋る人懐こい性格。好奇心が強く、自動車の中のスイッチ類を勝手に触ってリョウのお父さんに怒られたことも。〔CV:世田 壱恵〕

■森 聡明(もり ただあき)
 淀橋小学校、5年1組の担任教諭。トータス松本似で大抵いつもジャージ姿。隣のクラス担任の浅沼先生の事が好きらしいが、常にすげなくあしらわれているので少々気の毒。かなり気が小さい。〔CV:(たぶん)千葉 進歩〕

【ヤ行】

■ヤーモン
 レッサー型の幼年期(2)デジモン。どう育てても絶対にインプモン以外には進化しなさそうな外見をしている。必殺技はローリングブラック、通常技は不明。
 最終回、なんとか疎開バスから引き返してきたインプモンがジュリへ詫びを入れようとしたところでアリジゴク作戦の余波に巻き込まれ退化。最初にそのビジュアルを見たときは生首以外の何者にも見えなかったが、見慣れると結構カワイイような気も。退化してからは一言もセリフがなかったが、もし喋っていたならただでさえインプモン時点で無理をしてそうな高橋氏の声がきっと凄く大変なことに。〔CV:高橋 広樹?〕

■山木 満雄(やまき みつお)
 情報管理局・ネットワーク管制室長にしてヒュプノス・システムの構想、設計段階から手掛けてきた科学者。常に黒スーツとサングラス、国家公務員のくせに眉毛まで色を抜いてる気合いの入ったパツ金頭。イライラしてくると手にしたジッポーの蓋を神経質に開け閉めして鳴らす癖のある32才。古生物化石やクトゥルフ神話好きなど、シリーズ構成の小中氏の趣味が投影されている部分も多そう。
 番組開始当初はデジモンやテイマーたちを監視する謎の男として登場。ネットワーク内で自律して活動するデジモンを「ワイルドワン」と呼び、異物として排除しようとするもその出現は後を絶たず、時には実体を伴って現実空間にリアライズし事件を起こすものも少なくなかったためそれらに対する敵視を強め、まだ実効性の確立されていなかった消去プログラム・シャッガイを持ち出したり過去にDigimonプロジェクトに関わっていたワイルド・バンチの研究者を召集して強引に研究を行わせたりと様々な対策を講じるが、2度に渡るシャッガイの敗北やデーヴァからの創造主用済み宣言、テイマーの子供たちとデジモンとの強い絆などを見せつけられているうちに突然憑き物が落ちたかのようにイイ人化。クルモンを探しにデジタルワールドへ旅立つテイマーズを笑顔で見送ったり、今まで時代遅れのロートルと見下していた先達の研究者たちに敬意を払い、改めて協力を求めたりとだいぶ人間も円くなった。ついでにこの辺りで部下でもある麗花と付き合っていて(半?)同棲している事実も判明。
 デジタルワールド篇〜デ・リーパー篇にかけては子供たちをデジタルワールドから呼び戻す手段の検討や保護者への説明などに奔走、アークによるリアルワールド帰還を成功させた後も突然都庁周辺から出現したデ・リーパーへの対策チームを結成し、第一線でその研究及び対処に尽力した。〔CV:千葉 進歩〕
 だいぶ大人げない面も多い人だが、社会人として自分の職務と責任をキッチリ果たそうとしている姿勢は子供向けアニメに登場する大人キャラとしてもかなり立派なものなのではないかと思われる。

■ユゴス
 山木が考案したネットワーク内異物破壊プログラム。ネットワークに障害を起こす恐れがあるため、当初は政府からの認可が下りていなかったが現場では無認可のまま使用されていた。しかしワイルドワンに効果があったのは本当に最初の内だけで、完全体など強力なデジモンには当たってもほとんど効かなかった。
 ちなみにユゴス[Yuggoth]のネーミングもやはりクトゥルフ神話ネタからで、H・P・ラヴクラフトの『闇に囁くもの(The Whisperer in the Dark)』に登場する太古の禁断書に示された冥王星の異名。

■淀橋小学校
 タカトたちが通う新宿区西新宿の小学校。3階建ての校舎に体育館と別棟、広い校庭や給食室などを備え、都心の学校としてはかなり大きいもの。鉄筋建築だが内装には木造の風合いも残されている。
 モデルになった小学校(校名は違う)は児童数減少による統廃合の末に現在は廃校となっている。

【ラ行】

■ラピッドモン
 ワクチン種・サイボーグ型の完全体デジモン。デーヴァ・パジラモンとの戦いの中、ジェンが偶然入手したブルーカードをスラッシュしガルゴモンから進化。格段に高速化され、目にも止まらないスピードでの移動が可能。翼のような大きな耳は高感度レーダーなどのセンサー格納部にもなっている。必殺技は両手足の先端を結んだ面から光線を放つゴールデントライアングル、通常技は両手と背面ポッドよりミサイルを発射するラピッドファイアー。
 ガルゴモンに比べ一気にメカニック部分が増え、体型もスリム化。それにしても緑の球体から筋骨逞しい脚がニョッキリ生えてくる進化バンクは色んな意味でスゴすぎる。〔CV:多田 葵〕

■ラブラモン
 ワクチン種・獣型の成長期デジモン。シーサモンがダメージを受け退化した姿で、美波の死んだ愛犬メイやVペットによく似た姿をしている。必殺技は鳴き声で超震動を起こすレトリバーク、通常技はキュアーリキュール。
 その体には配布版Vペットに仕掛けられたコンピューターウィルスを駆逐するためのワクチンがプログラミングされていて、美波がメイの名を呼ぶことによりプロテクトが解けワクチンが散布される(本体は分解される)という何かちょっとあんまりな仕様になっていた。〔CV:津久井 教生〕

■リアライズ
 ネットワーク上のプログラムデータであるデジモンが現実世界での物理的な実体を得る現象。デジタルフィールド内の白銀の霧が触媒となって空気中の元素が量子変換された疑似タンパク質がデジモンの肉体を構成する。
 完全体など、膨大なデータがリアライズする際はその影響で周囲の空間にも歪みが生じ、またデジモンの方でもしばらくは体の組成が安定しないなどの支障が出る。

■李 小春(リー シウチョン)
 ジェンの妹でまだ幼稚園児(小中氏のサイトでは7才とあったが、劇中で小学校に行っている描写は無かったのでたぶん誤表記かと)。無邪気で純粋な反面、ワガママを言ったり物の加減が判らなかったりなどいかにも幼児らしいところも。
 テリアモンのことが大好きで、当初家の中ではヌイグルミのフリをしていたテリアモンを兄の部屋から頻繁に持ち出しては着せ替えごっこや赤ちゃんごっこで遊び倒していた。ジェンとテリアモンが旅立ってしまってからはツノを付けたウサギのヌイグルミを愛用していたが、テリアモンに会いたい一心で飛び込んだデジタルワールドの四聖獣領域で南大門の守衛をしていたアンティラモンと出会い、色々あった末にデーヴァの力を剥奪されて退化してしまったロップモンのテイマーとなる。
 デ・リーパー篇では再び完全体に進化できたアンティラモンと共に後方支援的な働きを見せ、リョウからもらったデヴァイスカードでカードスラッシュも披露した。〔CV:永野 愛〕
 ヒロカズ同様、当初はデジモンテイマーになる予定ではなかったものの前期OPのテイマー予備軍シルエットの中には入っている。

■李 健良(リー ジェンリャ)
 淀橋小学校5年1組に通う10才。中日ハーフでだいぶ大人びた性格。両親の仕事からの影響かコンピューターには結構強く、デジモンやカードのことにも詳しい。趙先生について習っている太極拳は生身で完全体のハンギョモンをも倒すほどの腕前。
 小学生にして思慮深いという形容が当てはまる、下手をすると老成の域まで行ってしまいそうな落ち着き払い具合で、ナイーヴすぎるタカトや何かと身構えがちなルキに対しても冷静かつ穏やかにアドバイスをする事が多い。自制心を失うことを何よりも忌避していて、年相応に感情を昂ぶらせることが一瞬あってもすぐに自分を抑え込んでしまうため、一番の理解者であるテリアモンからは無理をしすぎてないかと心配されている。
 テリアモンがリアライズするきっかけとなったオンラインPCゲームで、ゲームの中とはいえテリアモンを無闇に戦わせて傷付けてしまったことを気に病んでいたため、最初はテリアモンがバトルをしたり進化したりすることにも否定的だったが、デジモンに内在する闘争本能を認め、また何かを守るためには自分とテリアモンに出来る限りの事をする必要があると悟った後は戦いを避けることも少なくなった。なお、カードスラッシュ時の複雑なポーズアクションはどんなに切迫した局面でも絶対に省略しない。〔CV:山口 眞弓〕

■李 嘉玲(リー ジャアリン)
 カリーナ・ラウと名前だけ同じな李家長女、15才の中学3年生。スポーティな女の子でNBLのファンらしい。弟妹の面倒もたまには見る。〔CV:吉倉 まり〕

■李 鎮宇(リー ジャンユー)
 コンピュータープログラマーを仕事にしているジェンの父。香港出身、40才。パロアルト大学でロブ・マッコイ研究室の学生だった時にDigimonプロジェクト研究チーム「ワイルド・バンチ」の一員として、コミュニケーション言語の分野からデジモンの元となるプログラムの基本設計に関わっていた。ハンドルネームは”タオ”。
 番組中盤から後半にかけては山木やワイルド・バンチの面々と共に、もはや息子たちそっちのけで大活躍。〔CV:金子 由之〕
 もっさりとして穏やかそうな外見の割に、ヒュプノスの警備員2人を太極拳で瞬時に倒すなどと妙なところで格闘戦能力の高さを発揮している。

■李/柳瀬 麻由美(リー/やなせ まゆみ)
 グラフィックデザイナーをしているジェンの母。そうは見えないが42才。仕事も家庭も疎かにしない活動的な感じのお母さんだが、ストレスが限界値を超えると一気に泣きが入ったりもする。〔CV:安達 まり〕
 鎮宇がパロアルトでデジモンの研究をしていた頃には既に彼と学生結婚をしていたらしい(※中国では結婚しても姓は変わらないので旧姓が残っているものと思われる)。

■李 連杰(リー リンチェイ)
 ジェット・リーと同姓同名の李家長男で17才の高校2年生。劇中で何度か顔を見せはしたが、一言もセリフを発しなかったためCVは無し。

■リーパー・プログラム
 1970年代に作られたウィルス駆除プログラムで、リーパー[ripper]、すなわち死神の名の通りに対象データを消去するものだった。これに手を加えてA−Life(人工生命)研究用のデータ量適正化プラグラムとしたものがデ・リーパーの原型。

■レオモン
 ワクチン種・獣人型の成熟期デジモン。剣と拳の道を究めんとする武人タイプで、経験と知識も豊富な歴戦の勇士。必殺技は闘気を込めた拳からくり出される獣王拳(じゅうおうけん)、通常技は腰に帯びた銘刀を用いる獅子王丸(ししおうまる)。
 ジュリとクルモンがデーヴァのクンビラモンに追われていた時、偶然中央公園の噴水からリアライズ。その勇姿に一目惚れしたジュリにパートナーになって欲しいと迫られるも、彼女の何やら異様な迫力に恐れをなして逃げ回り、クンビラモンを倒した後は独り何処かへと立ち去った。後にマクラモンがクルモンを連れ去る現場に居合わせ、止めようとするがスーツェーモンの援護攻撃により負傷させられてしまい、そこに駆け寄ったジュリの手の中にディーアークが出現したことにより結局彼女のパートナーとなる。以降、その雄々しく包容力のある人柄でジュリからは父親のように慕われ、デジタルワールドに旅立った子供たちやデジモンとしての経験が浅いギルモンらにとっても何かと支えになることが多かったが、力を求めてスーツェーモンと契約を交わし刺客となったベルゼブモンとの戦いでその爪にかかり絶命、ロードされてしまう。
 当人は戦いの年季が入っているだけに命を落とす時でも落ち着いて覚悟ができていたが、ジュリを悲しませないよう口にした一言でうっかり彼女のトラウマスイッチを入れてしまい、その預かり知らない所でかなり大変な事態を引き起こしてしまっていた。〔CV:平田 広明〕

■レナモン
 データ種・獣人型の成長期デジモン。成長期としては戦闘力も知能も抜群に高く、怜悧で物静かな性格ながら求道家的な面もあり、己をより強くするために最強のテイマーを求めてルキの元にリアライズした。必殺技は無数の光の刃を放つ狐葉楔(こようせつ)、通常技は姿を隠す狐変虚(こへんきょ)と藤八拳(とうはっけん)。
 普段は人目に立たぬよう姿を隠しながらも常にルキの側に付き従い、呼ばれれば即座に姿を現す。ルキとの関係は当初、それぞれ強さを求め高みを目指すために相手を利用しあう格好だったが次第にそれとは違う、互いの存在を大切に想い必要とする深く強いパートナーシップへと変化していった。
 また別のところでは、デジモンとしての力を求める本能や人間をテイマーとすることの意味について疑問を投げかけてくるインプモンのことを結構気に掛けており、ルキの用事が無いときは何かと様子を見に行ったり、強さを求めるあまり無茶ばかりする姿を見守ったりと(おおむね一方通行っぽい)友愛にも似た感情を抱いてもいる。〔CV:今井 由香〕

■ロコモン
 データ種・マシーン型の完全体デジモン。ほとんどSL機関車そのまんまといっていい外見で、ネットワーク内でも大量のデータを運搬する役目を担っている。鋼鉄のボディは非常に頑丈で、(仮にも)究極体のベルゼブモンの銃撃すら跳ね返すほど。必殺技はホイールグラインダー、通常技はスチームボム。
 春の劇場版ではパラサイモンに寄生され、とにかく走り続けたいという思いを利用されるままに山手線の外回り線路を爆走、膨大なデータの環状移動によりネットワークのみならずリアルの空間をも歪ませ中心点の市ヶ谷付近に巨大なデジタルゾーンを穿った。しかし実際にはパラサイモンに操られていてもいなくても大して変わりのない性格だったことが後に判明。なお、本体は機関車部分のみであり、後ろに連結している炭水車や客車は何処からか調達した普通の物だったもよう。機関室には律儀にも石炭釜や各種工具類が備わっている。〔CV:望月 祐多〕

■ロップモン
 データ種・獣型の成長期デジモン。デーヴァの一員、アンティラモンが人間であるシウチョンの身を守ったことがスーツェーモンへの叛逆と見なされ、完全体の力を取り上げられ退化した姿。テリアモンとは色とツノの数以外は双子のようにそっくりで、必殺技も口から吹雪を吐くブレイジングアイス、通常技が体ごと長い耳を回転させ小さな竜巻を起こすプチツイスターと、ほぼ対になっている。
 退化しても生真面目で優しい性格はそのままで、パートナーとなったシウチョンにはテリアモン同様遠慮なく力いっぱい可愛がられ、更には古風な言葉遣いまで矯正されそうになったりと苦労は尽きない。〔CV:多田 葵〕

■ロブ・マッコイ
 北米・パロアルト大学の教授。助教授だった1980年代、コンピューターネットワーク上の仮想世界に人工の生命体[A−Life]を創造するための”Digimon”プロジェクトチームとして「ワイルド・バンチ」を結成し、現在のデジモンの原型とも言うべき人工知能を生み出した。ハンドルネームは”ドルフィン”。
 かつて自分達の手掛けたデジモンがネットワーク上で野生化し、現実の空間にリアライズするという事態への対策のため日本の情報管理局へ招聘され、当初はシャッガイによるワイルドワン=デジモン抹消のための解析を行っていたが、後にプロジェクトがデジタルワールドへ旅立った子供たちをリアルワールドへ呼び戻すためのものに切り替わり、そこでデジモンのコアプログラムをメインの制御に用いたデータの方舟・アークを開発。その直後、都庁周辺にリアライズし新宿を覆ったデ・リーパーの対策研究チームにも主要メンバーとして関わる。〔CV:菊池 正美〕
 シリーズ構成の小中氏の意向なのか、’60年代のアメリカ社会を席巻した対抗文化(カウンター・カルチャー)世代の名残を盛大に留めたキャラクターとして造形されている。

【ワ行】

■ワイルド・バンチ
 1984年、仮想野生体系研究プロジェクト”Digimon”のためにパロアルト大学の助教授ロブ・マッコイが中心となって立ち上げた研究者チーム。李 鎮宇ら学生たちも参加し、オープン・ソース・プロジェクトとしてネットワーク世界の中で生きる仮想生命体・デジモンの研究を行っていたが、スポンサー企業の撤退により研究は凍結されチームは解散。
 200X年、現実の世界にリアライズし事件を引き起こすワイルドワン=デジモンへの対策チームとして東京都の情報管理局に再召集され、紆余曲折を経て最終的には新宿を覆ったデ・リーパー対策の最前線で活躍することとなる。
 チーム名(サム・ペキンパー監督の西部劇映画。1969年製作)と言い、アジア系メンバーに付けられたなんか適当に聞き囓ったっぽい東洋神秘思想系ハンドルネームと言い、マッコイ氏の「遅れて来たフラワー・チルドレン」っぷりが地味に炸裂。

■ワイルドワン
 ネットワーク上で無秩序に活動するプログラム(=デジモン)の呼称。かつて”Digimon”プロジェクトの凍結と共に消去されたはずの仮想生命プログラムが何らかのきっかけで外部に流出したものが、その後自律して増殖・変容・移動を行うなどしてネットワークの運営にも支障を及ぼし、更には現実の肉体を得てリアライズするケースまで起こり始めたため、情報管理局・ネットワーク管制室が駆除に乗り出した。
 ”Wild One”、野生の「もの」と微妙に詩的な命名がなんとなくお役所っぽくはないが、もしかするとシリーズ構成の小中氏同様クトゥルフ神話好きらしい山木室長がディープワンあたりに引っかけて勝手に決めちゃっただけなのかもしれない。