人工保育について


産まれて来た子達が1匹でも多く長生きできるよう、人工保育のコツを紹介させて頂きます。
あくまでも経験上感じたことをまとめただけなので、参考情報としてご覧ください。

お子様達72 お子様達73

【0】実行できるのか?
人工保育には間違いなく多大な手間が掛かります。
そして手間を掛けなければ失敗します。
十分な時間を確保でき、やりとおす決心があるのならば1つでも多くの命を救ってあげと欲しいと思います。

【1】いつ始めるべきか
多分、決断する事が産まれて来た子達の運命を左右する大きな分岐点になると思います。 人工飼育がうまく行くとは限りません。慎重かつタイミングをはずさない決断が良い結果に繋がると思います。
そこでケースによって方針が異なってきます。

(1)子供と親が何らかの理由で離れる場合
親が仔食いしてしまう可能性が非常に高い、親が亡くなってしまった等
(2)そうではない場合
親が子供の世話をしない、母親の授乳が不十分で日々痩せて行く等

完全に親から離しての人工保育は生まれてからの日数が少ない程、成功する確率は下がる様に感じられます。 特に1週間以内となるとかなり難しいと思われます。
ケース(2)で親が慣れている場合、親と引き離さずに定期的に人間の手で栄養補給を行うと良い場合もあります。 ストレスによって親が仔食いしてしまう危険性と隣り合わせですが、うまく行くと完全に離した場合より、格段に成功率が高まるようです。


【2】準備
まずミルク自体ですがペットショップで小動物用の物を入手しましょう。人間用の牛乳は良くないそうです。入手できない場合は、犬・猫用の物でも可。
哺乳道具ですがうちでは「ビタシロップ」のチューブの使用済みの物を使用しています。うちではこれが使いやすいです。


【3】授乳
まず与える回数ですが、生後の日数や健康状態にもよりますが日に4回以上が望ましいと思います。
小さいうちであれば、内臓にミルクが溜まっている状態が見えます。 弱っている場合は、ミルクが消化されたら与えるという感じで多めに行うと良いでしょう。

ミルクの温度ですが体感で人間が触ってかなり熱い程度が飲みが良いようです。やけどをさせない様に十分注意してください。 胃に収まる状態を確認しつつ、パンパンになるぐらい根気良く飲ませましょう。

この時、注意しなくてはならないのが、ミルクで気道が塞がってしまう事、十分に注意してもダメなことがあるので、リスクを考慮しましょう。
生後1〜2日や体力低下している仔はリスクが高いです。


【3】コツ
子供の体温しだいで飲みが違います。通常の保温も当然ですが、飲ます時に体が冷えないよう、ミルクも与えている間に冷めてきますので暖めなおしつつ与えましょう。
あと、便が溜まっていると飲みが悪くなります。食事前後に暖かいお湯で湿らせたティッシュや指などで直接刺激しましょう。1週目ぐらいにならないとあまり出てこないかもしれませんが、親ネズミがなめる感覚で刺激してあげてください。
意外と気づかないのが鼻詰まり。詰まっていると明らかに飲みが悪くなります。ミルクを与える前に良くチェックしてきれいにしてあげてください。指でそっとこするか、かなり怖いですが、爪楊枝などで取るしかないかと思います。
あと、適度なマッサージも効果があるような気がします。


無事に大きくなった仔は余計に可愛いですし、良くなついてくれると思います。
出来る範囲でがんばってあげて欲しいと思います。


すなねずみのしっぽに戻る
帰ろっかなぁ