多頭飼いへの道

多頭飼いへの道


はじめに
ねずみの仲間で特に多頭飼いに向いているスナネズミ。
仲間同士のコミニュケーションも多彩で可愛い姿を見せてくれます。
しかし、うまく行かない場合も多々あります。
ねずみも飼い主も幸せになれればと思いまとめてみました。

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[0]同居にはリスクがある
人間でもそうですが、一緒に暮らすとケンカになったりという事が多々あります。動物ですからケンカになってしまうと相手を殺すまでと言う事も多々あります。伝染性の病気になるとみんなに移ってしまいます。
本当に同居させる必要があるんですか?リスクを負う覚悟はありますか?少なくとも著者は全く責任は取れませんし取りません。
まぁ、人間でも、無人島で一人で暮らせばケンカもしなければ、人に病気を移されることもありませんが、大切な何かを失っているような気もします。
人好き好きですし、ねずみがどう思っているかわかりませんが、チャレンジしてみると、ねずみたちの新しい姿をたくさん見る事が出来ます。それはとても愛らしいのです。

[1]同居を目指しての相手選び
初めからペットショップで一緒に暮らしていた仔をまとめて連れて来るのが安全ですが、そうもいかない場合も多々あるでしょう。
基本パターンとして、現状の飼育状態に追加したい時ですが。
同性の場合は同居させる仔は生まれて1月弱ぐらいの仔が成功率が高いと思われます。性成熟に近づくほど絶望的になると思われます。
異性の場合は相性次第と思われますが、あまり試していません。ねずみですので繁殖する事を前提で同居を検討してください。
追加する事により2匹以上になり、更に異性が混じる場合も、若い仔を選択するのが成功率が高いと思われます。しかし、将来性成熟を迎えたり力関係の変化した時にリスクが待ち構えているので注意が必要です。

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[2]同居の準備
スナネズミは臭いに敏感です。合わせる前に数日間掛けてじっくりとお互いの臭いに慣れさせましょう。
巣材やケージ等を入れ替える、金網越しに合わせた状態にするなどの方法があります。
失敗するとケンカになる場合も多々あります、伝染性の病気だと移ってしまう場合も。対象の仔が病気だったり、弱っていないか十分に注意してください。

[3]同居の実行
用意するものとしてはケンカになった時に助けられるように軍手など、相手への必要以上の興味をそらす為の好物などの用意をしましょう。
時期的には涼しい時の方が仲良く過ごすので季節を選べるのであれば冬がお勧めです。
うまく同居できても、目を離した隙にケンカになる場合もあります。一日中監視できるぐらいの時間が取れる時に実行の時間を決めましょう。
難しい場合は、しばらくは人間が監視できる時間のみの同居という手もあります。
興奮させるのは良くないので、普段と同じ環境でそっと一緒にしてみましょう。
相手の臭いを嗅いでも、あまりしつこく興味を示さなければ成功です。
しつこい場合は食べ物などで気をそらせて見ましょう。
ダメな場合は弱いほうが勢いよく逃げ出します。そうしたら怪我をする前にすかさず仲裁をしてください。
失敗しても日を変えてチャレンジすると大丈夫な場合もありますが、殆どはダメな組み合わせはダメです。仕方が無いのであきらめて別居しましょう。

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[4]様々な危険
同居に成功してもずっと仲良く暮らせるとは限りません。
ケンカになってしまうケースをいくつかあげます。
・弱い仔の成長、強い仔の老化、病気などで力関係が変わる。
・性的成熟や春の訪れにより同性に我慢が出来なくなる。
・ケージの掃除、交換により、慣れた臭いでなくなる。
・環境の大きな変化。
ケンカになる時は人間が見ていない時に起こる事も多いです。ケージ内に追い詰められてしまう様な場所を作らなければ、もしもの時、助かるかもしれません。
頻繁に体をチェックし、尾や尻、後ろ足に怪我がないかチェックしましょう。噛み傷があったらすでにかなり危険な状態です。

[4]より沢山の同居を目指して
とうぜん数が多くなる程、リスクは高まります。
最も安定した群れは血の通った同性のみの家族同士です。
繁殖させるのが一番ですが予定以上に増えるうれしい(?)誤算も・・・
最高、1ケージに20匹迄増えた事があります。現時点(記述時点)でもメスのみ13匹のケージはそこそこうまく暮らしています。

では、たくさんのスナネズミと幸せな暮らしが出来ますように。
おしまい。

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